朝日生命の引受基準緩和型医療保険「スマイルメディカルワイド」を詳細解説!

記事監修者紹介
松葉 直隆 大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。  その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体の記事監修を務める。

朝日生命の扱う医療保険には「スマイルメディカルワイド」と言う比較的加入しやすい医療保険があります。

加入しやすい医療保険ではありますが、保障内容がユニークで利用者から人気となっている医療保険でもあります。

そんな「スマイルメディカルワイド」には、後継商品として「スマイルメディカルSuperワイド」も販売されており、「スマイルメディカルワイド」と何が違うのか気になる方も居るでしょう。

そこで、この記事では「スマイルメディカルワイド」と「スマイルメディカルSuperワイド」の、それぞれの特徴と注意点の解説から利用者の評判も併せて紹介します。

この記事の要点
  • 「スマイルメディカルワイド」の解説
  • 「スマイルメディカルSuperワイド」との違い
  • 引受緩和型医療保険の解説と保険選びのコツを解説
  • 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」無料で相談することをおすすめします。

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「スマイルメディカルワイド」の特徴は?

保険のドリル読者

私は過去に大きな病気を患ってしまい、健康にはあまり自信が無いです。

朝日生命の「スマイルメディカルワイド」は、ユニークな保障内容と聞きいたので詳細を知りたいです。

こちらでは、朝日生命「スマイルメディカルワイド」の基本的な特徴について解説します。

松葉 直隆

「スマイルメディカルワイド」は加入しやすい医療保険!?

朝日生命の「スマイルメディカルワイド」は、【引受基準緩和型医療保険】と言われる保険商品です。

医療保険へ申し込む場合は、告知項目と呼ばれる質問事項に回答しなければいけません。

この告知項目へ【はい】と回答したならば、多くのケースで加入が困難となってしまいます。

引受基準緩和型の商品ならば、告知項目はわずかしかない事から保険へ加入しやすいという特徴があります。

申込方法は対面申込・郵送申込のどちらかとなっていました(ただし販売は終了しています)。

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「スマイルメディカルワイド」はどんな方に向いている?

「スマイルメディカルワイド」の告知項目は次の3つのみです。

  1. 最近3ヶ月以内に医師・歯科医師から入院、手術もしくは放射線治療をすすめられたことがありますか?または、最近3ヶ月以内に医師・歯科医師から入院、手術もしくは放射線治療の説明を受けたことがありますか?
  2. 過去2年以内に入院をしたこと、または手術もしくは放射線治療を受けたことがありますか?
  3. 今までに公的医療保険制度の要介護・要支援の認定をうけたことがありますか?または、現在、公的介護保険の申請中ですか?

この3項目を見てみると、今までに要介護・要支援の認定うけ、または公的介護保険の申請中の人を除くと、【最近3ヶ月以内~】【過去2年以内~】という期間に該当しないければ問題なく保険加入が可能です。

「スマイルメディカルワイド」は、過去に入院や手術等をした過去があって、現在もあまり健康へ自信の無い人が申し込むのに最適な商品と言えます。

支払い削減期間に特徴あり?

引受基準緩和型の商品には、給付金の【削減期間】という独特の制約があります。

こちらは、責任開始日から契約成立日の1年後の応当日前日まで(第1保険年度)において給付金を請求した場合、受け取れる金額が半減することを意味します。

「スマイルメディカルワイド」でも、給付金の削減期間は後述する【先進医療給付金・見舞金】以外に適用されます。

しかし、病気で入院・治療を受ける場合は削減対象となりますが、事故で負傷したため入院・治療を受ける場合は、給付金の満額が最初から受けられます

第1保険年度の場合、病気・事故共に削減対象となる引受基準緩和型商品が多い中では特徴的な仕組みをとっている商品と言えます。

「スマイルメディカルワイド」の保険内容を紹介!

保険のドリル読者

「スマイルメディカルワイド」は、健康に自信の無い私でも、加入できそうな商品と言えますね。

そこで「スマイルメディカルワイド」は、どんな保障が設定されているのか教えて下さい。

こちらでは、「スマイルメディカルワイド」の保障内容と契約内容保険料例と注意点について解説します。

松葉 直隆

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「スマイルメディカルワイド」の保障内容と契約内容

こちらでは、「スマイルメディカルワイド」の保障内容と契約内容について説明します。

「スマイルメディカルワイド」の保障内容

医療費充当給付金という便利な保障が設定されています。

(1)医療費充当給付金

入院給付金が受け取れる場合、日帰り入院でもまとまった一時金が受け取れます。

通算30回まで受取可能です。

契約の際に付帯しないことも可能です。

入院給付金日額の最高30倍の一時金を(ただし20~24歳までは通算10万円、25~80歳までは通算15万円が限度)、日帰り入院から受け取れることになります。

(2)入院給付金(基本設定)

入院給付金日額は3,000円~10,000円(1,000円単位)で設定可能です。

1入院60日・通算1,000日まで保障されます。

(3)手術給付金

所定の手術1回につき、入院給付金日額の5倍または10倍が無制限で受け取れます。

なお、手術給付金は契約の際に付帯しないことも可能です。

(4)放射線治療給付金

所定の放射線治療1回につき、入院給付金日額の5倍または10倍が無制限で受け取れます(ただし、60日1回が限度)。

なお、放射線治療給付金は契約の際に付帯しないことも可能です。

(5)引受基準緩和型先進医療特約

先進医療を受けた場合に1回の療養で450万円・通算2,000万円が受け取れる【先進医療給付金】と、1回の療養で45万円・通算200万円が受け取れる【先進医療一時金】を付加できます。

(6)死亡給付金(有期払のみ)

被保険者が保険料払込期間満了後に亡くなった場合、受取人(遺族)へ入院給付金日額の10倍の給付金が下ります。

「スマイルメディカルワイド」の契約内容

契約内容は次の通りです。

  • 契約年齢:20歳~80歳
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:60・65・70・75・80歳払込満了(最低払込期間5年)または終身払、10年払込満了(ただし法人・個人事業主限定)
  • 払込回数:月払・年払
  • 払込方法:口座振替・クレジットカード(月払のみ)

「スマイルメディカルワイド」の保険料例

こちらでは、具体例を挙げて、月払保険料がどれくらいになるかを見てみましょう。

(例)医療費充当給付金15万円(30倍)で設定

  • 入院給付金日額:5,000円
  • 手術給付金・放射線治療給付金:5万円
  • 保険料払込期間:終身払

①男性

契約年齢 月払保険料
25歳 6,055円
30歳 6,630円
40歳 7,830円
50歳 9,405円
60歳 11,635円

②女性

契約年齢 月払保険料
25歳 6,285円
30歳 6,465円
40歳 7,190円
50歳 8,695円
60歳 10,980円

医療費充当給付金を手厚く備えなくても良いなら、5倍程度に抑えたり、全く設定しなかったりすれば、その分保険料は軽減されます。

「スマイルメディカルワイド」の注意点

「スマイルメディカルワイド」は、非常に入りやすい商品ですが、注意するべき点が3つあります。

給付金削減期間がある

第1保険年度に疾病で入院・治療した際、給付金を請求すると金額が半減されてしまいます

ケガならまだしも疾病を目的とした治療保障50%減は、さすがに大きい割合と言えます。

ただし、ご自分が深刻な病気で削減期間に入院・治療した場合、預金で医療費を賄うと家計へ大きな負担になると感じたら、迷わず給付金請求をした方が無難です。

特定疾病が手厚く保障されない

通常の医療保険はもとより、最近の引受基準緩和型医療保険であっても、生活習慣病に手厚い治療を受けられる商品が数多く販売されています。

悪性新生物(悪性がん)・心疾患・脳血管疾患という日本人の死因の上位を占める病気はもちろん、糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全等も深刻な生活習慣病です。

これらの生活習慣病に関する手厚い保障が全く無い点を考慮しましょう。

「スマイルメディカルワイド」に設定されている保障内容で生活習慣病に十分備えられるのか、ご自分でよく検討してみることが大切です。

入院給付金の1入院60日保障しか選べない

入院給付金の1入院60日が保障限度なのは、やや不安を感じる部分と言えます。

前述した深刻な生活習慣病の平均入院期間(在院日数)をみてみましょう(出典:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」)。

七大生活習慣病 平均在院日数
悪性新生物(がん) 16.1日
心疾患 19.3日
脳血管疾患 78.2日
糖尿病 33.3日
高血圧性疾患 33.7日
肝硬変 22.9日
慢性腎不全 47.9日

1入院60日に限定されると、脳血管疾患や慢性腎不全を患った被保険者は入院保障へ不安を感じることでしょう。

また、悪性新生物(がん)は一見、平均入院期間は短いですが、再発して再入院のリスクが高い病気なので、16日程度の入院・治療で必ず完治できるわけではありません。

「スマイルメディカルワイド」の評判は?

保険のドリル読者

「スマイルメディカルワイド」を利用している方々は、どんな感想を持っているのでしょう?

保険利用者の率直な感想を聞いてみたいです。

こちらでは「スマイルメディカルワイド」を、評価する口コミ批判的な口コミそれぞれを紹介します。

松葉 直隆

保険の相談は「ほけんのぜんぶ」(無料)

評価する口コミの紹介!

「スマイルメディカルワイド」は、医療費充当給付金の存在や加入しやすい点が高評価となっていましたので一部を紹介します。

40代男性(100点/100点中)

私は過去2年間手術を受けていませんでしたが、大きな病気を患い手術をした経験があります

他社で加入を断られ続けたので途方に暮れていたのですが、「スマイルメディカルワイド」には無事加入できました

また、日帰り入院でもまとまった一時金をもらえたのは頼もしいです。

医療費充当給付金のお陰で短期入院の時は本当に助かりました。

基本保障は入院給付金だけで、後はオーダーメイド感覚で自分に必要な保障を付ける事ができ合理的です。

手術給付金は利用回数が無制限で、2回ほど給付金を受け取りました。

自己負担となる医療費も大幅に軽減され満足しています。

50代男性(90点/100点中)

50歳を過ぎてから将来の病気が心配となり医療保険を検討しました。

しかし、既に糖尿病を患っており保険選びは困難を極めました

そこで既に加入していた知人のすすめで「スマイルメディカルワイド」へ入りました。

保険料はやや高いものの、チェック項目もわずかで助かりました

保険担当者の説明もわかりやすく、丁寧なアドバイスをして下って大変感謝しています。

批判的な口コミの紹介!

批判的な意見はあまりなく、強いて言えば長期入院になるとやや保障へ不安を感じると言う意見がありました。

50代女性(60点/100点中)

持病があっても比較的加入しやすい医療保険ですね。

一日入院しただけで入院給付日額の30倍の金額がもらえるのも良いです。

でも、入院が長期化した時の保障はやや手薄かな?という印象があります。

がんで入院するのは最近短期傾向にあると言われています。

とはいえ、再入院の可能性が高い病気でもあるので、がん治療の際はどれだけ「スマイルメディカルワイド」が有効か不安に感じます。

口コミの総評

「スマイルメディカルワイド」は、短期入院に手厚く加入しやすい点を利用者は高く評価しています。

しかし、長期入院・再入院になった場合の保障内容へ不安を感じる人もいました。

180日ルールとは?

医療保険の入院給付金の支払い条件には【180日ルール】という決まりが存在します。

このルールがあると、ある病気またはケガで入院し退院後、また同じ病気やケガで再入院したならば、退院後の翌日から180日を経過していないと、前回の入院と同じ1入院としてカウントされてしまいます。

「スマイルメディカルワイド」は、1入院60日が保障限度なので、やはり長期入院に対応しているとは言えません

1入院60日保障は短い?

例えば、1回目は40日間入院して入院給付金を受け取った後、180日を経過しない内、同じ病気またはケガで再び40日間入院した場合、20日分の保障しか受けられないことになります。

もちろん、前回の病気と全く違う病気・ケガでの入院の場合、180日ルールは適用されません。

たとえ退院後に短期間で再び入院しても、別の入院としてカウントされます。

つまり、同じ病気やケガで再入院し【別の1入院】としてカウントされるためには、前回からそれなりに時間を経過していることが要求されるのです。

「スマイルメディカルSuperワイド」との違い

保険のドリル読者

「スマイルメディカルワイド」は、どうやら販売は終了しているみたいですね。

新たに加入するならば「スマイルメディカルSuperワイド」を選ぶ必要があるようです。

「スマイルメディカルワイド」の時より、何か改善された点はあるのでしょうか?

こちらでは「スマイルメディカルワイド」と「スマイルメディカルSuperワイド」の違いを比較解説します。

松葉 直隆

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「スマイルメディカルワイド」は【Super】に移行された?

「スマイルメディカルワイド」は販売が終了して、現在では「スマイルメディカルSuperワイド」が販売されています。

「スマイルメディカルSuperワイド」では、更に保障内容が充実し告知内容もより少なっています

また、申込方法もインターネットで気軽に手続きができようになりました

そのため、いつでもご自分の都合の良い時に申込が行えて便利です。

ただし、パソコン画面で申し込む際、不明な点があれば朝日生命の専門オペレーター(通話料無料)に必ず問い合わせ、質問しながら手続きを進めていきましょう。

契約してから勘違いに気付いては、後悔してしまうだけです。

内容の把握、納得した上で手続きを行いましょう。

なお、従来通り郵送申込・窓口での対面申込も可能です。

そもそもどこが変わった?

保険商品の仕組みは大きく次のように変わっています。

告知項目は2つのみ!

より申込しやすくなっています。

  1. 最近3ヶ月以内に医師・歯科医師から入院、手術もしくは放射線治療(電磁波温熱療法を含む)をすすめられたことがありますか?または、最近3ヶ月以内に医師・歯科医師から入院、手術もしくは放射線治療(電磁波温熱療法を含む)の説明を受けたことがありますか?
  2. 過去1年以内に入院をしたこと、または手術もしくは放射線治療(電磁波温熱療法を含む)を受けたことがありますか?
  3. 過去1年以内に入院または手術、放射線治療(電磁波温熱療法を含む)は別表の傷病・手術によるもの以外ありますか?

「スマイルメディカルワイド」の時は【過去2年以内】の入院・手術・放射線治療の経験でした。

しかし「スマイルメディカルSuperワイド」の方は、告知項目が少なくなった上に告知内容自体も緩和されています。

更に項目(2)に該当しても項目(3)に該当しなければ問題なく加入可能となります。

給付金削減期間全廃

「スマイルメディカルワイド」の時は、病気による入院・手術・治療は第1保険年度内だと削減期間の対象でした。

しかし「スマイルメディカルSuperワイド」の方は、病気による入院・手術・治療であっても最初から満額保障されます。

削減期間が廃止された点は、非常に契約者側とって安心できることでしょう。

「スマイルメディカルワイド」と「Superワイド」を比較!

「スマイルメディカルワイド」と「スマイルメディカルSuperワイド」の全体的な特徴を比較してみましょう。

比較 「スマイルメディカルワイド」 「Superワイド」
契約年齢 20歳~80歳 20歳~85歳
申込方法 対面・郵送 対面・郵送・ネット
給付金削減期間 あり 無し
告知項目 3つ 2つ
入院給付金
医療費充当給付金 〇(通算30回) 〇(通算50回)
手術給付金
放射線治療給付金
通院一時金 ×
先進医療給付金 〇(1回450万円・通算2,000万円) 〇(通算2,000万円)
先進医療見舞金 〇(1回45万円・通算200万円) 〇(通算200万円)

比較してもわかる通り「スマイルメディカルSuperワイド」は、より申込希望者が入りやすいように、かつ契約者が安心して保障を受けられるような工夫が施されています。

次章では「スマイルメディカルSuperワイド」の保障内容と契約内容、保険料例そして注意点について解説していきます。

「スマイルメディカルSuperワイド」の保険内容を紹介!

保険のドリル読者

「スマイルメディカルSuperワイド」は「スマイルメディカルワイド」よりも入りやすく保障も強化されているようですね。

そこで「スマイルメディカルSuperワイド」の保険内容について詳しく知りたいです。

こちらでは「スマイルメディカルSuperワイド」の保障内容と契約内容保険料例と注意点について解説します。

松葉 直隆

医療保険の比較は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

「スマイルメディカルSuperワイド」の保障内容と契約内容

こちらでは「スマイルメディカルSuperワイド」の保障内容と契約内容について説明します。

「スマイルメディカルSuperワイド」の保障内容

医療費充当給付金の通算受取が50回まで増加しています。

(1)医療費充当給付金

入院給付金が受け取れる場合、日帰り入院でもまとまった一時金が受け取れます。

通算50回まで受取可能です。

契約の際に付帯しないことも可能です。

スマイルメディカルワイド同様、入院給付金日額の最高30倍の一時金が設定でき20~24歳までは通算10万円、25~85歳までは通算15万円を限度として、日帰り入院から受け取れることになります。

(2)入院給付金(基本設定)

入院給付金日額は3,000円~10,000円(1,000円単位)で設定可能です。

1入院60日・通算1,000日まで保障されます。

(3)手術給付金

所定の手術1回につき、入院給付金日額の5倍または10倍が無制限で受け取れます。

なお、手術給付金は契約の際に付帯しないことも可能です。

(4)放射線治療給付金

所定の放射線治療1回につき、入院給付金日額の5倍または10倍が無制限で受け取れます(ただし、60日1回が限度)。

なお、放射線治療給付金は契約の際に付帯しないことも可能です。

(5)引受基準緩和型先進医療特約

先進医療を受けた場合に通算2,000万円が受け取れる【先進医療給付金】と、通算200万円が受け取れる【先進医療一時金】を付加できます。

(6)引受基準緩和型通院一時金特約

入院給付金が支払われる入院の退院後、180日以内に通院したとき通算50回まで一時金が受け取れます。

一時金は1万円・2万円・3万円・4万円・5万円のいずれかを選択できます。

(7)死亡給付金(有期払のみ)

被保険者が保険料払込期間満了後に亡くなった場合、受取人(遺族)へ入院給付金日額の10倍の給付金が下ります。

スマイルメディカルワイドの契約内容

契約内容は次の通りです。

  • 契約年齢:20歳~85歳
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:60・65・70・75・80歳払込満了(最低払込期間5年)または終身払、10年払込満了(ただし法人・個人事業主限定)
  • 払込回数:月払・年払
  • 払込方法:口座振替・クレジットカード(月払のみ)

「スマイルメディカルSuperワイド」の保険料例

こちらでは、具体例を挙げて、月払保険料がどれくらいになるのかを見てみましょう。

(例)医療費充当給付金15万円(30倍)で設定

  • 入院給付金日額:5,000円
  • 手術給付金・放射線治療給付金:5万円
  • 保険料払込期間:終身払

①男性

契約年齢 月払保険料
25歳 6,600円
30歳 7,190円
40歳 8,330円
50歳 9,770円
60歳 12,340円

②女性

契約年齢 月払保険料
25歳 6,775円
30歳 6,875円
40歳 7,120円
50歳 8,240円
60歳 11,010円

条件設定は「スマイルメディカルワイド」と同じにしましたが、保障内容を充実させた分「スマイルメディカルSuperワイド」の方がやや保険料は高くなっています(約600円程度)。

こちらも基本設定の入院給付金以外は自由にカスタマイズできるので、不要と感じた保障は外して契約すれば保険料が抑えられます

「スマイルメディカルSuper」ワイドの注意点

給付金削減期間は廃止されたものの、次のような注意するべき点もあります。

特定疾病が手厚く保障されない

「スマイルメディカルSuperワイド」も「スマイルメディカルワイド」と同様に、悪性新生物(悪性がん)・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全等、深刻な生活習慣病への手厚い治療は設定されていませんでした。

長期入院の可能性としては、脳血管疾患が深刻な生活習慣病の中で最も高く、平均入院期間(在院日数)は78.2日となっています(出典:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」)。

なるべく長期入院をカバーしたいなら、やはり医療費充当給付金の設定を充実させた方が良いでしょう。

入院給付金の1入院60日保障は変わらない

「スマイルメディカルワイド」と同じく、入院給付金の1入院は60日しか選べません

長期入院にやや不利な状況は変わっていません

特に悪性新生物(がん)は、前述したように再発のリスクが高いので、入院保障で十分対応できるか不安な部分があります。

引受基準緩和型医療保険と医療保険選びのコツ!

保険のドリル読者

引受基準緩和型商品はここ最近、非常に進歩しているような気がします。

引受基準緩和型商品の現状と、医療保険選びのコツについて詳しく知りたいです。

こちらでは、引受基準緩和型商品の多様化医療保険選びのコツを解説します。

松葉 直隆

引受緩和型の医療保険は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

引受基準緩和型商品は多様化している!

引受基準緩和型は健康に自信の無い人でも、民間の医療保険へ入りたいと言う需要の高まりから、各生命保険会社が競って販売している商品の一つです。

長期入院保障はもちろん、まとまった一時金の設定、前述した生活習慣病の手厚い備えを充実させ、他社との差別化を図る医療保険がどんどん登場しています。

また「スマイルメディカルSuperワイド」のように、給付金削減期間を廃止し、責任開始日から満額保障が受け取れる商品が数多く販売されています

引受基準緩和型商品の選択肢は、最近非常に拡がっていると言えるでしょう。

告知項目も少ないので入りやすく、健康に不安のある人でも手厚い保障を受けられる機会は増えています

まずは通常の医療保険でチャレンジ!

引受基準緩和型医療保険は前述した通り、個性豊かな商品が多く販売されています。

しかし、給付金の削減期間のある商品は相変わらず存在し、保険料も通常の医療保険より高め(1.5倍程度)に設定されています。

また、保障内容も通常の医療保険より制限(特約が少ない等)されている場合が多いです。

そこで、健康に自信の無い方々でも、まずは通常の医療保険へ申し込んでみるべきです。

通常の医療保険をまずは検討

ネット専用の通常の医療保険では、加入審査の厳しい傾向があると言われています。

そもそも、申込希望者の顔が見えないので、その審査は慎重になっていると考えられます。

そのため、ネット専用の通常の医療保険で加入を拒否されても、いきなり引受基準緩和型医療保険へ申し込むことは、避けた方が良いでしょう。

ネット専用の通常の医療保険で加入できなかった場合は、対面型の通常の医療保険で申し込みを行い、保険担当者と話し合いながら保障プランを選ぶことがおすすめです。

対面型ならば申込希望者の顔が見える分、ネット専用申込よりも加入審査は厳格とならない場合が多いです。

ネット専用商品では残念ながら加入を拒否されたものの、対面型商品では無事加入できたという方々も多くいます。

部位不担保を提案されることも

保険会社によっては【条件付きで引き受け】を認めてくれる場合もあります。

こちらは、特定の身体の部位や疾病を保障対象外とするなら、引き受けても良いという提案です。これを部位不担保】と呼びます。

例えば、以前に帝王切開を行った申込希望者の場合、特定部位である子宮と特定疾病(帝王切開等)を保障対象外とする点に納得するなら加入できることになります。

残念ながら、申込希望者側から新たな条件は提示できません。

【はい】か【いいえ】の二者択一となります。

保障対象外となってもご自分がその保障内容に納得するなら、条件を受け入れて構いません。

無選択型商品は最後の手段!

引受基準緩和型医療保険であっても、あくまで入りやすい保険のため、持病が深刻で告知条件へ該当してしまうと、残念ながら加入を拒否されることがあります

公的医療保険だけで不安なら、民間の医療保険の中には告知不要の商品もあります。

それが【無選択型医療保険】です。

告知不要なので誰でも加入でき申し込みは簡単です。

また、入院給付金・手術給付金等、基本的な保障は設定されています。

ただし、無選択型医療保険は商品数がかなり少なく保険料も通常の医療保険より高く(約2倍以上)なります。

更に、通常の医療保険、引受基準緩和型医療保険のように終身タイプの商品が無く、数年または1年程度で自動更新する定期医療保険となります。

保障内容については、特約を自由にカスタマイズして設定することはほぼ不可能です。

そのため、申し込みが簡単だからといきなり無選択型医療保険を選ぶのは避けましょう。

あくまで通常の医療保険、引受基準緩和型医療保険へ申し込んでも加入が決まらなかった場合に加入を検討するべきです。

まとめ

「スマイルメディカルSuperワイド」は、「スマイルメディカルワイド」から改善された点が多く頼もしい引受基準緩和型商品です。

しかし注意点もあるため、保障内容・条件をしっかり確認した上で、申し込むかどうかをよく検討してみましょう。