ジブラルタ生命は、貯蓄性に優れた外貨建て保険などを主力商品としている、外資系の生命保険会社です。
そんなジブラルタ生命の保険の中から今回は、「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」「特定疾病保障終身保険」「米国ドル建終身保険」「貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」と言う4つの商品をピックアップして紹介をしていきます。
また、この記事ではピックアップした4商品以外の保険商品の紹介と、外貨建て保険を選ぶ際の注意点も併せて解説をしますので、ジブラルタ生命がどう言った保険商品を販売しているのか、どう言った事に注意をしなければいけないのかも併せて見ていって下さい。
- ジブラルタ生命の保険商品を一覧で紹介
- ジブラルタ生命のおすすめ保険商品4つを細かく解説
- 保険選びの注意点の解説
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
ジブラルタ生命の保険商品を紹介!
保険のドリル読者 資産運用目的の商品の他、どんな保険商品を販売しているのか気になります。
松葉 直隆
外貨建て商品は非常に充実!
ジブラルタ生命は、やはり【外貨建て商品を豊富に扱う保険会社】というイメージが強いです。
外貨建て商品とは主にアメリカ・ドルやオーストラリア・ドルなどの外貨で資産運用する保険です。
実際に外貨建て保険商品は販売停止中の商品を除き、計10種類が用意されています。
終身保険:計6種類
- 米国ドル建終身保険
- 米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)
- 米国ドル建介護保障付終身保険(低解約返戻金型)
- どるフィン生存給付金特則付米国ドル建終身保険
- ドリーム・ゲート生存給付金特則付米国ドル建終身保険
- 積立利率更改型一時払終身保険
個人年金保険:計2種類
- 通貨指定型個人年金保険
- 通貨指定型個人年金保険(米国ドル建)<円建保証タイプ>
養老保険:計1種類
- 米国ドル建リタイアメント・インカム米国ドル建年金支払型特殊養老保険
疾病・医療保険:計1種類
- 米国ドル建特定疾病保障終身保険(低解約返戻金型)
ご自分が積極運用するのか、それともリスクをなるべく軽減した運用で利益増進に努めたいのか、各人のニーズに応じて多様な商品の中から選ぶことができます。
円建ても個性豊かな商品ばかり!?
ジブラルタ生命は、外貨建ての保険だけが目玉商品というわけではありません。
円建て保険商品も計6種類が用意されています。
定期保険:計2種類
- 平準定期保険
- 高度障害療養加算型家族収入保険(保険料払込中無解約返戻金型)
終身保険:計2種類
- 終身保険
- 介護保障付終身保険(低解約返戻金型)
疾病・医療保険:計2種類
- 医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)
- 低解約返戻金特則付 特定疾病保障終身保険
終身保険には、将来の介護リスクに備えるための「介護保障付終身保険」、短期入院保障が充実し生活習慣病にも手厚い「医療保険」、特定疾病に該当したら保険金(一時金)が受け取れる「特定疾病保障終身保険」もあります。
おすすめ保険4商品を比較!
こちらでは、ジブラルタ生命のおすすめ保険4商品を比較してみましょう。
比較 | 「医療保険」 | 「特定疾病保障終身保険」 | 「米国ドル建終身保険」 |
「通貨指定型個人年金保険 <円建保証タイプ>」 |
契約年齢 | 0歳~75歳 | 0歳~75歳 | 0歳~75歳 | 0歳~75歳 |
保険期間 | 定期・終身 | 終身 | 終身 | 確定・終身 |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 | 月払・半年払・年払 | 月払・半年払・年払 | 一括 |
特徴 | 1泊2日でも一律10日分の入院保障 | 三大疾病の発症で保険金が下りる | 運用成績が良ければ高い返戻率 | 一時払保険料相当額 (円換算)を保証 |
おすすめ保険4商品とも、契約年齢は0歳から75歳までと、幅広い年齢層の方々が申込できます。
ただし、0歳ではさすがに契約ができないので、その保護者が代わりに契約して保険料を払い込んでいくことになります。
次章以降では、おすすめ保険4商品の保険内容と注目ポイントや注意点について解説していきます。
「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」
保険のドリル読者
最近は医療技術の進歩で入院期間は飛躍的に短くなっているようです。
そこで「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」の特徴を知りたいです。
松葉 直隆
「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」の特徴は?
「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」は、短期入院が非常に充実しており、1泊2日の入院でも一律10日分の入院給付金が受け取れます。
また、3大生活習慣病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院すると、入院給付金が無制限で支払われ、長期入院にも十分対応できる医療保険です。
なお、この医療保険は保険期間が【終身】・【定期】のいずれかを選べます。
また、終身を選んだ場合【基本タイプ】【初期加算タイプ】【3大生活習慣病無制限タイプ】【3大生活習慣病無制限・初期加算タイプ】の4種類が用意されています。
医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)の契約に関する内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~75歳
- 保険期間:終身または定期
- 保険料払込回数:月払・半年払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院給付金日額:5,000~10,000円
「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」の保険内容を紹介!
「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」の保険内容と保険料例は次の通りです。
医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)の基本保障
定期型・終身型(4タイプ)によって設定されている基本保障が異なります。
(1)疾病・災害入院給付金
入院給付金日額5,000~10,000円で設定可能、病気・ケガそれぞれ1入院60日・通算1,095日が保障上限です。
1泊2日でも一律10日分のまとまった給付金が受け取れます。
なお、3大生活習慣病で入院した場合は無制限保障となりますが、各タイプによってはこの保障が設定できないこともあります。
下表をご覧ください。
各タイプ | 3大生活習慣病入院無制限保障 |
終身・基本 | × |
終身・初期加算 | × |
3大生活習慣病無制限 | 〇 |
終身・3大生活習慣病無制限初期加算 | 〇 |
定期 | × |
(2)入院初期加算給付金
疾病・災害入院給付金が支払われる入院をしたら、日額5,000円が病気・ケガそれぞれ1入院30日・通算540日を保障上限として受け取れます。
こちらも1泊2日で一律10日分の給付金が支払われます。
各タイプによってはこの保障が設定できないこともあります。
下表をご覧ください。
各タイプ | 3大生活習慣病入院無制限保障 |
終身・基本 | × |
終身・初期加算 | 〇 |
3大生活習慣病無制限 | × |
終身・3大生活習慣病無制限初期加算 | 〇 |
定期 | × |
(3)手術・放射線治療給付金
回数無制限で、次の給付金が受け取れます。
- 入院手術:1回につき入院給付金日額×20倍
- 外来手術:1回につき入院給付金日額×5倍
- 放射線治療:1回につき入院給付金日額×10倍(60日間で1回)
(4)骨髄・末梢血管細胞採取給付金
骨髄幹細胞の移植等に関する手術を受けた場合、入院給付金日額×10倍(1回のみ)が保障されます。
(5)保険料払込免除
所定の高度障害状態または、不慮の事故で所定の身体障害者状態になった場合、以後の保険料が免除されます。
その他の特約
任意で次の特約が付加できます。
なお5大生活習慣病とは、がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・糖尿病のことです。
- 5大生活習慣病特約:5大生活習慣病を発症し、1泊2日以上入院すれば給付金が、1入院60日・通算1,095日を限度に受け取れる。
- 5大生活習慣病手術・放射線治療特約:5大生活習慣病を発症したら回数無制限で入院給付金日額×5倍~20倍の保障が受けられる。
- 女性疾病入院特約:女性疾病で入院したら1入院60日・通算1,095日を限度に給付金が受け取れる。
- がん診断一時金特約:がんと初めて診断確定またはがんで1泊2日以上の入院をしたら、まとまった一時金が受け取れる(2年1回何回でも)。なお、上皮内がんの場合は診断一時金額の10%(1回のみ)が受け取れる。
- 特定損傷特約:不慮の事故で骨折・脱臼等をしてその事故日から180日以内に治療した場合、一時金が受け取れる(通算10回まで)。
- 先進医療特約:通算支払限度2,000万円まで保障。
- 保険料払込免除特約:疾病で所定の身体障害状態になったとき以後の保険料免除。
医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)の保険料例
こちらでは事例をあげて、毎月の保険料がどの位になるのか見てみましょう。
(例)3大生活習慣病無制限・初期加算タイプの場合
- 契約年齢(被保険者):30歳男性
- 保険期間・保険料払込期間 : 終身
- 基本入院給付金日額:5,000円(一律10日分50,000円)
- 入院初期加算給付金日額:5,000円(一律10日分50,000円)
- 手術給付金1回:入院10万円、外来2.5万円、放射線治療5万、骨髄ドナー10万円
→月払保険料:3,455円
ここに注目&注意!
こちらでは「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」の注目ポイントと注意点について解説しましょう。
圧倒的に短期入院保障は有利!
事例をあげて、どれだけ短期入院に有利かシミュレーションしてみましょう。
(例)3大生活習慣病無制限・初期加算タイプ
- 契約年齢(被保険者):30歳男性
- 基本入院給付金日額:5,000円(一律10日分50,000円)
- 入院初期加算給付金日額:5,000円(一律10日分50,000円)
- 手術給付金1回:入院10万円、外来2.5万円、放射線治療5万、骨髄ドナー10万円
→月払保険料:3,455円(年間:41,460円)
【事例】30歳で契約したが、その5年後に白内障となり2日間入院し手術を受けた。
このケースでは次の保障が受けられます。
- 疾病・災害入院給付金:50,000円(一律10日分支給)
- 入院初期加算給付金:50,000円(一律10日分支給)
- 手術給付金:100,000円(入院手術)
疾病・災害入院給付金50,000円+入院初期加算給付金50,000円+手術給付金100,000円=200,000円
総額20万円もの給付金を受け取ることができます。
日帰り入院・1泊2日の入院から給付金が受け取れる商品は多いものの、一律10日分が受け取れる商品は限られています。
医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)は、その限られた保険商品の一つです。
通院保障が無い!
これだけ短期入院に厚い「医療保険(保険料払込中無解約返戻金型)」ですが、通院給付金が特約でも設定されていない点に注意しましょう。
入院は短期間で済んだものの、その後に通院治療が長引いて交通費が重い負担となることもあります。
通院保障に不安を感じる方々は、通院保障が手厚い商品を選ぶべきでしょう。
「低解約返戻金特則付 特定疾病保障終身保険」
保険のドリル読者
中高年になれば、そのリスクが増大すると言われているし。
そこで「低解約返戻金特則付 特定疾病保障終身保険」の特徴を知りたいです。
松葉 直隆
「特定疾病保障終身保険」の特徴は?
「特定疾病保障終身保険」の場合、もちろん被保険者の死亡または高度障害状態によって保険金は下りますが、がん・急性心筋梗塞・脳卒中になったときも【特定疾病保険金】として保険金全額が下りる商品です。
低解約返戻金特則が付加されている商品なので、保険料払込期間中に解約するとわずかな返戻金しか戻りませんが、その分保険料は安くなります。
なお、保険金という形で一括で受け取る方法ばかりでなく、年金形式で【確定年金】【保証期間付 終身年金】【保証期間付夫婦連生終身年金】が選択できます。
特定疾病保障終身保険の契約に関する内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~75歳
- 保険料払込期間:55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳・85歳満了
- 保険料払込回数:月払・半年払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 保険金額:200万円~2,000万円
「特定疾病保障終身保険」の保険内容を紹介!
「特定疾病保障終身保険」の保険内容と保険料例は次の通りです。
特定疾病保障終身保険の保障
非常にシンプルな保障内容になっています。
(1)死亡・高度障害・特定疾病保険金
200万円~2,000万円まで設定可能、がん・急性心筋梗塞・脳卒中になった場合も、死亡・高度障害保険と同額の【特定疾病保険金】が受け取れます。
(2)保険料払込免除特約
疾病で所定の身体障害状態になったとき以後の保険料が免除されます。
(3)リビング・ニーズ特約
被保険者が余命6か月以内と主治医から診断されたとき、契約した死亡保険金額の範囲内で被保険者の生存中に支払われます。
(4)保険金等の支払方法の選択に関する特約
こちらの特約を付加すると、年金形式で【確定年金】【保証期間付 終身年金】【保証期間付夫婦連生終身年金】が選択できます。
特定疾病保障終身保険の保険料例
こちらでは事例をあげて、毎月の保険料がどの位になるのか見てみましょう。
(例)保険金額1,000万円の場合
- 保険料払込回数 : 月払
- 保険料払込期間 : 75歳満了
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
20歳 | 17,220円 | 16,610円 |
30歳 | 22,010円 | 21,150円 |
40歳 | 30,090円 | 28,220円 |
50歳 | 44,790円 | 39,970円 |
ここに注目&注意!
こちらでは「特定疾病保障終身保険」の注目ポイントと注意点について解説しましょう。
がん・急性心筋梗塞・脳卒中になった場合も、まとまったお金が一気に受け取れます。
保険金額1,000万円以上で契約すれば、被保険者の入院・手術・通院、さらには本人と家族の当面の生活費まで賄えることでしょう。
お支払いの対象となる疾病の条件は次の通りです。
(1)がんの場合
この2つに該当することが必要です。
- がんの責任開始期以後、初めてがん(悪性新生物)にかかったと医師によって診断確定された
- 責任開始日からその日を含めて90日目の日以前に、がん(悪性新生物)診断確定を受けたものでないこと
あくまでがん(悪性新生物)の場合に適用され、①上皮内新生物②皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚癌は対象外である点に注意しましょう。
(2)急性心筋梗塞
次のいずれかに該当することが必要です。
- 急性心筋梗塞により初めて医師の診療を受けた日から、その日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき
- 急性心筋梗塞の治療を直接の目的として、病院または診療所で公的医療保険の医科診療報酬点数で算定される手術を受けた
あくまで、急性心筋梗塞の場合に適用され、狭心症等は対象外である点に注意しましょう。
(3)脳卒中
次のいずれかに該当することが必要です。
- 脳卒中により初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断された
- 脳卒中の治療を直接の目的として、病院または診療所で公的医療保険の医科診療報酬点数で算定される手術を受けたとき
脳血管疾患のうち、くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞に対象が限定されている点に注意しましょう。
「米国ドル建終身保険」
保険のドリル読者
そこで「米国ドル建終身保険」の特徴を是非知りたいです。
松葉 直隆
「米国ドル建終身保険」の特徴は?
「米国ドル建終身保険」は、米国ドルで積み立てたお金を運用する外貨建て終身保険です。
運用が上手くいけば非常に高い返戻率が期待できます。
また、特約を付加すると死亡・高度障害保障に加え、下りる保険金を介護年金という形でも受け取れますので、介護リスクに備えたい場合は、こちらの設定も検討してみましょう。
「米国ドル建終身保険」の契約に関する内容は次の通りです。
- 契約可能年齢:0歳~75歳
- 保険料払込期間:(歳払済)55歳払済、60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、80歳払済、(年払済)3年・5年・10年・15年・20年・25年・30年、終身払
- 保険料払込回数:月払・半年払・年払
- 最低死亡保険金額:2万米ドル(取扱単位:1,000米ドル)~
「米国ドル建終身保険」の保険内容を紹介!
「米国ドル建終身保険」の保険内容と保険料例は次の通りです。
米国ドル建終身保険の保障
非常にシンプルな保障内容になっています。
(1)死亡・高度障害保険金
2万米ドル(取扱単位:1,000米ドル)~設定可能、被保険者が死亡または高度障害状態となったとき保険金を受け取れます。
(2)保険料払込免除特約
疾病で所定の身体障害状態になったとき以後の保険料が免除されます。
(3)リビング・ニーズ特約
被保険者が余命6か月以内と主治医から診断されたとき、契約した死亡保険金額の範囲内で被保険者の生存中に支払われます。
(4)介護前払特約
保険料払込期間満了後かつ被保険者の年齢が満65歳以上で、被保険者が所定の要介護状態になった場合、保険金額の一部を介護年金として受け取れます。
(5)保険金等の支払方法の選択に関する特約
こちらの特約を付加すると、年金形式で【確定年金】【保証期間付 終身年金】【保証期間付夫婦連生終身年金】が選択できます。
米国ドル建終身保険の保険料例
こちらでは事例をあげて、毎月の保険料がどの位になるのか見てみましょう。
(例)保険金額100,000米国ドルの場合
- 保険料払込回数 : 月払
- 保険料払込期間 : 60歳満了
- 単位:米国ドル
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
20歳 | 117.90ドル | 106.70ドル |
30歳 | 165.60ドル | 149.80ドル |
40歳 | 263.80ドル | 237.30ドル |
50歳 | 557.10ドル | 499.50ドル |
ここに注目&注意!
こちらでは「米国ドル建終身保険」の注目ポイントと注意点について解説しましょう。
事例をあげて解約返戻率をシミュレーションしてみます。
(例)保険金額100,000米国ドルの場合
- 契約年齢(被保険者):30歳男性
- 保険料払込期間:60歳満了
- 月払保険料:165.60米国ドル
- 予定利率:年2.5%
年齢(経過年数) | 払込保険料累計 | 解約返戻金額 | 解約返戻率 |
50歳(20年) | 39,744米国ドル | 35,840米国ドル | 約90.1% |
60歳(30年) | 59,616米国ドル | 60,340米国ドル | 約101.2% |
70歳(40年) | 59,616米国ドル | 71,520米国ドル | 約120.0% |
80歳(50年) | 59,616米国ドル | 82,870米国ドル | 約139.0% |
事例のように、順調な外貨運用が継続されれば140%近い解約返戻率となります。
また、アメリカが好景気となればいっそう運用成績が良くなり、解約返戻率200%も夢ではありません。
ただし、アメリカの景気が悪化すれば当然、運用成績は悪くなります。
事例の解約返戻率を大きく下回る事態も想定される点に注意しましょう。
「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」
保険のドリル読者
正直、私的年金へ加入し老後の悠々自適な生活を送りたいです。
そこで「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」の特徴を教えて欲しいです。
松葉 直隆
「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」の特徴は?
「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」は、契約通貨が米ドルのみとなる一括支払いの外貨建て個人年金保険です。
この商品なら一時払保険料相当額 (円換算)が保証される仕組みなので、外貨建て商品の特徴である為替変動リスクへも対応できます。
通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>の契約に関する内容は次の通りです。
- 契約可能年齢:0歳~75歳
- 据置期間:10年
- 保険料払込回数:一括払
- 設定保険金額:1万米ドル(円の場合は100万円)~5億円
「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」の保険内容を紹介!
「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」は、非常にシンプルな保障内容となっています。
(1)年金
年金形式で【確定年金】【保証期間付 終身年金】【保証期間付夫婦連生終身年金】【保証金額付 終身年金】が選択できます。
仮に被保険者が年金受取期間中に亡くなっても、死亡一時金等が遺族に下ります。
(2)死亡保険金
1万米ドル(円の場合は100万円)~5億円まで設定可能、被保険者の据置期間中の死亡で保険金が受け取れます。
なお米国ドルでも受取可能です。
(3)災害死亡保険金
据置期間中の災害による死亡で、死亡日における積立金の10%相当額が受け取れます。
ここに注目&注意!
こちらでは「通貨指定型個人年金保険<円建保証タイプ>」の注目ポイントと注意点について解説しましょう。
事例をあげて解約返戻率をシミュレーションしてみます。
(例)一時払保険料100,000米国ドルの場合
- 契約年齢(被保険者):50歳男性
- 据置期間:10年
- 受取方法:確定年金(10年)
為替レート | 年金受取総額 | 受取率 |
円安:1米国ドル=130円 | 約13,800,000円 | 約138.0% |
1米国ドル=100円 | 約10,600,000円 | 約106.0% |
円高:1米国ドル=96円 | 約10,200,000円 | 約102.0% |
このように為替変動の影響で、大きく年金受取総額・受取率は変わってきます。
一時払保険料相当額 (円換算)は保証されるものの、円高が継続すれば、ご自分の期待した年金受取総額を得られない場合もある点に注意しましょう。
ジブラルタ生命の保険商品の注意点
保険のドリル読者
ジブラルタ生命の保険へ加入する場合に、気を付けるべき点があれば教えて下さい。
松葉 直隆
ハイリスク・ハイリターンな商品には要注意!
ジブラルタ生命の保険は外貨建て商品が非常に多く、資産運用へ利用したい方々も多いはずです。
もちろん運用成績が良ければ、契約者は大きな利益を得ることができることでしょう。
ただし、その運用には為替変動が大きく作用し、円と外貨との交換の際には手数料もかかってしまいます。
外貨建て商品は円建て商品と比較して、とても保険の仕組みが複雑です。
申し込みの際に保険担当者へメリットだけではなく必ずデメリットも確認しましょう。
そして『どうもリスクが大きすぎて不安だ』『外貨建て商品の説明がよくわからない』と感じたら契約を打ち切りましょう。
外貨建て商品へ加入し大きな利益を得ても、逆に損をしても最終的にはご自分の責任となります。
そのため、加入後のリスクに納得し、保険の仕組みを理解した上で申込手続きに進みましょう。
ややクセが強い商品ばかり?
ジブラルタ生命は円建て保険も個性豊かな商品ばかりです。
前述した疾病保険「低解約返戻金特則付 特定疾病保障終身保険」は、三大疾病となったきにまとまった保険金が一気に受け取れますが、医療保障や手術保障が付加されていません。
そのため、保障内容を自由にカスタマイズして設定しておきたい方々には不向きな商品と言えるでしょう。
一方、終身保険には「介護保障付終身保険(低解約返戻金型)」もありますが、被保険者が要介護認定を受けたからと言って、要介護度に関係なく保険金が受け取れるわけではありません。
まずは、保険金の支払われる条件を十分に確認することが必要となります。
このように、個性的な商品が多い分、より慎重な保障内容・条件のチェックが必要となります。
新型感染症は保障対象?
ジブラルタ生命の保険加入者そして申込希望者が心配なのは、新型感染症に対して保障が下りるのかと言う点で花井でしょうか。
これに関してはご安心を。
ジブラルタ生命では被保険者が新型感染症に感染した場合、保険金・入院給付金とも保障対象です
入院給付金の支払い条件は次の通りです。
- 医師の指示により入院した
- 入院が必要であるにもかかわらず、病院の事情により早期(強制)退院をし、臨時施設(病院と同等とみなせる施設)または自宅で療養し、医師の治療を受けた
- 入院が必要であるにもかかわらず、病院事情により入院できず、臨時施設(病院と同等とみなせる施設)または自宅で療養し、医師の治療を受けた場合
- 検査結果が陰性と判定された場合であっても、医師の指示で入院(もしくは、臨時施設や自宅療養)している
いずれのケースも給付金が受け取れます。
新型感染症に感染したら、まずはジブラルタ生命の専用窓口で相談し、オペレーターの指示に従いましょう。
まとめ
ジブラルタ生命は、外貨建ての保険が主力とは言え円建ての保険商品も販売されています。
外貨建て保険は、資産運用に敵している側面もありますが、米国ドルを使用するなど海外の情勢も気にする必要が出てきます。
また、外貨建て保険は保険料を払うとき、保険金を受け取るときなど、両替の手数料など円建て保険にはないお金が掛かることもあります。
また、保険の仕組みが少し複雑だったりする場合もありますので、外貨建て保険を選択する場合は、保障内容だけではなく仕組みもしっかりと確認するようにしましょう。