第一生命には、死亡・医療・介護保障を自由にカスタマイズ出来る、組立型総合保険の「ジャスト」と言う保険商品が販売されています。
この「ジャスト」と言う保険商品の医療保険には、三大疾病に備えられる保険と病気やケガでの入院や特定治療に備えられる保険が用意されているのです。
今回は、そんな第一生命の組立型総合保険「ジャスト」の仕組みと医療保険の特徴を解説していきます。
また「ジャスト」のメリット・デメリットや評判と言ったところも併せて解説をします。
- 第一生命の医療保険の特徴の解説
- 「ジャスト」の医療保険の内容を紹介
- 「ジャスト」の評判と注意点を紹介
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
第一生命の医療保険の特徴
保険のドリル読者
私としては、将来のライフスタイルの変化や、ニーズの変化にも対応できる医療保険へ申し込みをしたいです。
松葉 直隆
そもそも民間の医療保険とは?
みなさんが会社員の場合なら【健康保険】、それ以外の方々は【国民健康保険】へ加入していることでしょう。
これらの公的医療保険を利用できれば、保険診療が原則3割自己負担に抑えられます。
とはいえ、公的医療保険を利用すれば必ず自己負担がかかりますし、入院する際に【特別環境療養室】を利用したり、療養の際に先進医療を受けたりすると、そのかかった費用全額を自己負担しなければいけません。
この予想外に高額な負担となる医療費を賄うため、生命保険会社の販売する医療保険へ加入するのです。
もちろん民間の医療保険は任意保険なので、加入するかどうかを決めるのはご自分次第です。
民間の医療保険は、【現物給付(医師の診察・手術治療・投薬等)】となる公的医療保険と違い、給付金等が受け取れる【現金給付】となります。
生命保険会社の販売する医療保険では、この現金給付をベースとして様々なサービスを提供することになります。
第一生命の「ジャスト」は組み合わせ自由な保険
前述したように生命保険会社の販売する医療保険では、現金給付がサポート内容となっています。
入院すれば【入院給付金】が、手術をすれば【手術給付金】が、先進医療を受けたら【先進医療給付金】が受け取れます。
第一生命の医療保険
第一生命では組立型総合保険「ジャスト」が販売されています。
この「ジャスト」で、様々な医療保障を組み合わせて保険契約をすることになります。
もちろん保障されるのは入院や手術に関する医療費です。
それに加え【がん・心疾患・脳血管疾患のような特定疾病に手厚い保障】や【女性特有の病気への治療保障】など、それぞれのニーズに合った保障が選べるよう工夫されています。
契約後でも保障は変更可能
保険契約後、新たなライフステージへの移行(結婚・子の出産等)、契約を継続する中でのご自分のニーズの変化(生活習慣病や介護の心配等)が生じることもあります。
この場合「ジャスト」では、契約内容を見直すことが可能です。
現在契約中の医療保険の種類、保障額、期間等を総合的・全面的に変更することができる他、契約内容の一部を変更することも可能です。
例えば、契約当初はご自分が若く、基本保障で十分と感じたら「総合医療保険」(内容は後述)のみで契約し、50歳に近くなって生活習慣病の備えが必要と考えたら、生活習慣病の治療をサポートする保険を追加できます。
「ジャスト」の医療保険の概要と注意点
「ジャスト」で選べる医療保障は次の通りです。
「ジャスト」の医療保険の概要
複数の保険を組み合わせ1つの契約とできる他、単独で加入が可能な保険も用意されています。
(1)病気・ケガへの備え(入院・手術等):4種類
- 「総合医療保険」
- 「生活習慣病入院保険」:単独契約不可
- 「女性特定疾病入院保険」:単独契約不可
- 「就業不能保険」
(2)病気・ケガへの備え(特定の治療):3種類
- 「先進医療保険」:単独契約不可
- 「女性特定治療保険」:単独契約不可
- 「特定損傷保険」:単独契約不可
(3)3大疾病への備え:5種類
- 「特定状態定期保険(アシストワイド)」
- 「特定状態充実保障定期保険(アシストワイドプラス)」:単独契約不可
- 「特定状態収入保障保険(インカムサポートワイド)」
- 「特定疾病定期保険」
- 「特定疾病充実保障定期保険」:単独契約不可
※なお、介護・認知症保険は除く。
ご自分の気になる疾病やケガへ合わせ、これらの保険をカスタマイズし、ご自分の理想に近い保障を備えます。
組み合わせる際の注意点
自由に保険を組み合わせできるといっても、契約できる年齢はそれぞれ異なります。
年齢によっては、各保険との組み合わせが制限されるケースもあります。
こちらを参考にしてください。
商品名 | 契約年齢 |
「総合医療保険」 | 0歳~85歳 |
「生活習慣病入院保険」 | 15歳~85歳 |
「女性特定疾病入院保険」 | 15歳~85歳 |
「就業不能保険」 | 15歳~65歳 |
「先進医療保険」 | 0歳~70歳 |
「女性特定治療保険」 | 15歳~75歳 |
「特定損傷保険」 | 3歳~55歳 |
「特定状態定期保険(アシストワイド)」 | 6歳~75歳 |
「特定状態充実保障定期保険(アシストワイドプラス)」 | 6歳~75歳 |
「特定疾病定期保険」 | 6歳~75歳 |
「特定疾病充実保障定期保険」 | 6歳~75歳 |
「ジャスト」の病気・ケガへの備え(入院・手術等)
保険のドリル読者
短期入院も長期入院にも十分は保障が受けられれば安心できます。
「ジャスト」の病気やケガで入院・手術した場合のサポート内容が知りたいです。
松葉 直隆
各医療保険の内容を紹介
こちらでは入院・手術治療に関する保障内容を説明します。
病気・ケガへの備え(入院・手術等)
特に入院保障が充実した内容となっています。
(1)「総合医療保険」(定期・終身):契約年齢0歳~85歳
長期入院が設定できる保険商品です。
入院給付金日額1万円で設定した場合、次のように保障金額が受け取れます。
- 疾病・災害入院給付金:病気・ケガで1日以上入院したとき日額1万円が受け取れ、60日型・120日型・240日型から選べる。通算1,095日が保障上限。
- 入院一時給付金:1回の入院で5万円(入院給付金日額×5倍)、通算30回まで保障上限。この保障は外すことができる。
- 手術給付金:入院中の手術は1回につき20万円(入院給付金日額×20倍)、外来手術は1回につき5万円(入院給付金日額×5倍)の給付金が受け取れる。
- 放射線治療給付金:60日間につき1回10万円(入院給付金日額×10倍)の給付金が受け取れる。
- 骨髄ドナー給付金:責任開始日から1年経過した日以後、骨髄ドナー(提供者)として骨髄幹細胞または末梢血幹細胞の採取術を受けた場合、20万円(入院給付金日額×20倍)の給付金が1回限定で受け取れる。
(2)「生活習慣病入院保険」(定期・終身):契約年齢15歳~85歳
原則として総合医療保険と組み合わせたパッケージ契約となります(単独契約不可)。
入院給付金日額1万円で設定した場合、次のように保障金額が受け取れます。
- 生活習慣病入院給付金:所定の生活習慣病で1日以上入院したとき日額1万円が受け取れ、60日型・120日型・240日型から選択可。通算1,095日が保障上限。
(3)「女性特定疾病入院保険」(定期・終身):契約年齢15歳~85歳
原則として総合医療保険と組み合わせたパッケージ契約となります(単独契約不可)。
入院給付金日額1万円で設定した場合、次のように保障金額が受け取れます。
- 女性特定疾病入院給付金:女性特定疾病で1日以上入院したとき日額1万円が受け取れ、60日型・120日型・240日型から選択可。通算1,095日が保障上限。
(4)「就業不能保険」:契約年齢15歳~65歳
入院または公的医療保険の在宅患者診療や指導料の算定対象となる在宅療養へ該当した場合に受けられる保障です。
なお、健康診断割引特約が付加できます(詳細は後述)。
給付金月額20万円で設定した場合、次のように保障金額が受け取れます。
- 短期就業不能給付金:就業不能状態が14日以上継続すると、10万円(設定した給付金月額の50%)が受け取れ、通算10回まで保障上限。
- 就業不能給付金:就業不能状態が30日以上継続した場合、120万円(給付金月額の6か月分を1回とする)が受け取れ通算10回まで保障上限。
保険料例
こちらでは総合医療保険の保険料について、事例をあげて説明します。
(例)月払保険料の場合
- 入院給付金(60日型):日額10,000円
- 保険期間:10年満期
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
25歳 | 2,100円 | 2,570円 |
35歳 | 2,520円 | 2,820円 |
45歳 | 3,530円 | 3,230円 |
55歳 | 6,080円 | 5,010円 |
「就業不能保険」は必要?
「ジャスト」の「就業不能保険」では、実際に入院した場合の他、医師の指示にもとづく【在宅療養】もサポート対象となります。
入院・在宅療養時の生活費はどうする?
「ジャスト」の「総合医療保険」へ加入していれば、入院一時給付金で短期入院をカバーして、入院給付金を120日型・240日型で設定すれば長期入院もカバーする事が出来て安心できます。
当然、こちらは入院が条件であり例外措置のない限り、基本的には在宅療養は保障対象外です。
たとえ入院していても、その分の入院保障は受け取れますが、ご自分の仕事が出来ない状態では、生活資金に窮する場合もあります。
そのため、「就業不能保険」は入院または在宅療養中のご自分や家族の生活費を賄う方法の一つと言えます。
うつ病も保障?
もしも、ご自分が会社での人間関係、お客とのトラブル等でストレス性疾病(例:うつ病等)となり、在宅療養を余儀なくされた場合も、「就業不能保険」のサポート対象となります。
ただし、ストレス性疾病であるかどうかは、独断で判断することはできません。
医師の診断により、保険会社の所定の条件に適合すれば就業不能給付金が受け取れます。
女性特定疾病入院保険は正常分娩も対応?
「女性特定疾病入院保険」は、女性の特定疾病(例:子宮・卵巣のトラブル)、男性も発症し得るがんや、乳がん・子宮がん・卵巣がんがサポート対象です。
もちろん、女性の妊娠・出産時のトラブル(例:帝王切開等)も保障されます。
正常分娩はサポート対象外!?
帝王切開や切迫早産・流産等の異常分娩は問題なく保障されますが、残念ながら正常分娩は病気やケガに該当しないので、公的医療保険も「ジャスト」をはじめとした民間の医療保険も保障対象外です。
つまり、正常分娩でかかった入院費等は全額自己負担となります。
気になる正常分娩の費用ですが、入院費や医師・看護婦の立ち合い費用も含め50万円程度と言われています。
ご夫婦にとっては、なかなか高額な費用が掛かってしまいます。
公的助成制度を忘れずに利用しよう
出産育児一時金は、子供1人につき42万円(出産した医療機関が産科医療補償制度未加入なら40万4,000円)が給付され、双子以上の多胎児の場合なら【子供の数×42万円】を受け取ることができる公的支援制度です。
この制度を利用するには、健康保険や国民健康保険等の被保険者であることが条件です。
本制度は、主に出産育児一時金の請求と受け取りを保険加入者(被保険者)に代わり医療機関が行い、保険者が直接出産一時金を支払う形で利用します。
まずは、本制度の利用を出産予定の医療機関に告げ、然るべき手続きを進めることになります。
「ジャスト」の病気・ケガへの備え(特定の治療)
保険のドリル読者
そんな「ジャスト」の特定治療に関するサポート内容が知りたいです。
松葉 直隆
こちらは単独契約できない!?
特定治療に関するサポートは、
- 「先進医療保険」
- 「女性特定治療保険」
- 「特定損傷保険」
の3種類があり、いずれも単独での契約は不可能です。
また、保険に付加する条件も異なります。
- 「先進医療保険」→総合医療保険と組み合わせパッケージ契約
- 「女性特定治療保険」→所定の保険と組み合わせパッケージ契約
- 「特定損傷保険」→所定の保険と組み合わせパッケージ契約
つまり、先進医療保険に限っては総合医療保険との組み合わせに限定されているので注意しましょう。
各医療保険の内容を紹介
いずれも他の保険と組み合わせたパッケージ契約となります。
(1)「先進医療保険」(定期のみ):契約年齢0歳~70歳
先進医療を受けたとき、次の保障が受け取れます。
- 先進医療給付金:負担した先進医療にかかる技術料と同額保障、通算2,000万円が保障上限。
- 先進医療一時給付金:同一の先進医療につき2万円が受け取れる(1回限定)。
(2)「女性特定治療保険」(定期のみ):契約年齢15歳~75歳
女性の乳房・女性特有の部位の切除・摘出の際、次の給付金が受け取れます(基準給付金額100万円の場合)。
- 女性特定手術給付金:悪性のがんまたは上皮内がんで乳房切除術・乳房温存手術等を受けた場合、100万円が受け取れる(各乳房1回限定)。
- 乳房再建給付金:乳房再建手術を受けた場合、20万円(設定した基準給付金額の20%分)が受け取れる(各乳房1回限定)。
- 女性特定手術給付金(子宮摘出):病気・ケガで子宮体部全体を摘出する手術で、50万円(設定した基準給付金額の50%分)が受け取れる(1回限定)。
- 女性特定手術給付金(卵巣摘出):病気・ケガで片側または両側の卵巣全体を摘出する手術で、25万円(設定した基準給付金額の25%分)が受け取れる(各卵巣1回限定)。
- 女性特定手術給付金(子宮・卵巣部分切除):病気・ケガで入院中、子宮・卵巣・卵管にかかわる手術を受けた場合、10万円(設定した基準給付金額の10%分)が受け取れる(1回限定)。
(3)「特定損傷保険」(定期のみ):契約年齢3歳~55歳
不慮の事故による骨折や関節脱臼、腱の断裂がサポート対象となります(給付金額10万円の場合)。
- 特定損傷給付金:不慮の事故事故の日から180日以内に、骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療を受けたなら、同一の事故につき1回10万円・通算10回まで保障上限。
女性に優しい保障?
「女性特定治療保険」は、女性特定疾病のサポートを厚くしたい方々には頼もしい保障内容と言えます。
乳房再建は病気やケガのための保障ではないけれど
乳がんで乳房を切除した場合、その手術痕は痛々しいものです。
何より『乳房が無くなった』という喪失感は、切除した人にしかわからない苦しみと言えます。
乳房再建術は切除された部分を再建し、その見栄えを良くする手術です。
従来の公的保険では、自家組織による乳房再建のみが適用対象でした。
最近では一部のティッシュ・エキスパンダー(皮膚拡張器)、ブレスト・インプラント(ラウンド型)、インプラント(アナトミカル型)が保障範囲となっています。
とはいえ、3割自己負担は当然発生し、保障外となるケースも依然として多いのが現状です。
頼もしい女性特定手術給付金
「女性特定治療保険」に用意されている【女性特定手術給付金】は、前述したように、悪性のがんまたは上皮内がんで乳房切除術を受けた場合、100万円が受け取れます(基準給付金額100万円の場合)。
この保険を付加すれば、自己負担分が実質的にゼロとなり、乳房再建術を受けやすくなるはずです。
この再建治療を行えば、喪失感も大きく緩和されることでしょう。
ご自分の【心のケア】にも備えたい方々へ最適の商品と言えます。
「ジャスト」の3大疾病への備え
保険のドリル読者
自分が、がん・心疾患・脳血管疾患になった時のために、3大疾病サポートの保障内容を知っておきたいです。
松葉 直隆
3大疾病サポートの内容を紹介
3大疾病のみをサポートする商品、介護や身体障害等も加えてサポートする商品があります。
がん・心疾患・脳血管疾患への備え
ジャストの3大疾病サポートは次の5種類です。
(1) 「特定状態定期保険 (アシストワイド)」(定期のみ):契約年齢6歳~75歳
所定の3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の他、要介護状態や身体障害状態および死亡時に一時金が受け取れます。
なお、健康診断割引特約が付加できます。
保険金額1,000万円で設定した場合、次の保障が受けられます。
- 特定疾病保険金・介護保険金・身体障害保険金:所定の条件の合致で1,000万円が受け取れる。
- 死亡保険金:被保険者の死亡で1,000万円が受け取れる。
(2)「特定状態充実保障定期保険 (アシストワイドプラス)」(定期のみ):契約年齢6歳~75歳
上皮内がんや狭心症による手術、糖尿病による合併症等へ備えられる保険です。
なお、健康診断割引特約が付加できます。
保険金額100万円で設定した場合、次の保障が受けられます。
- 特定疾病保険金・介護保険金・身体障害保険金:がん・急性心筋梗塞・脳卒中等になった場合、100万円が受け取れる。
- 死亡保険金:被保険者の死亡で100万円が受け取れる。
- 特定状態充実保障保険金:上皮内がん、急性心筋梗塞・脳卒中で入院、狭心症等・脳動脈瘤等による手術、糖尿病による合併症等で100万円が受け取れる。
(3)「特定状態収入保障保険 (インカムサポートワイド)」(定期のみ):契約年齢6歳~75歳
所定3大疾病の他、要介護状態や身体障害状態時に年金、死亡時に一時金が受け取れます。
なお、健康診断割引特約が付加できます。
年金額100万円・10年有期年金で設定した場合、次の保障が受けられます。
- 特定疾病年金・介護年金・身体障害年金:生存している限り10年間にわたり年額100万円が受け取れる(受取総額1,000万円)。
- 死亡給付金:被保険者の死亡で100万円が受け取れる。
(4) 「特定疾病定期保険」(定期のみ):契約年齢6歳~75歳
所定3大疾病になったとき一時金が受け取れます。
なお、健康診断割引特約が付加できます。
保険金額1,000万円で設定した場合、次の保障が受けられます。
- 特定疾病保険金:所定の条件の合致で1,000万円が受け取れる。
- 死亡保険金:被保険者の死亡で1,000万円が受け取れる。
(5) 「特定疾病充実保障定期保険」(定期のみ):契約年齢6歳~75歳
所定3大疾病・上皮内がん等に備えられる保険です。
なお、健康診断割引特約が付加できます。
保険金額50万円で設定した場合、次の保障が受けられます。
- 特定疾病保険金:がん・急性心筋梗塞・脳卒中等になった場合、50万円が受け取れる。
- 死亡保険金:被保険者の死亡で50万円が受け取れる。
- 特定状態充実保障保険金:上皮内がん等または急性心筋梗塞・脳卒中で入院した場合に50万円が受け取れる。
保険料例
こちらでは「特定状態定期保険 (アシストワイド)」の保険料について、事例をあげて説明します。
(例)月払保険料の場合
- 保険金額:1,000万円
- 保険期間:10年満期
- 健康診断割引特約:なし
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
25歳 | 3,710円 | 3,590円 |
35歳 | 6,330円 | 6,590円 |
45歳 | 13,510円 | 11,520円 |
55歳 | 31,500円 | 19,060円 |
がん保険が見当たらない?
「ジャスト」の医療保険には、個別の【がん保険】が設定されていません。
がん保険の申込を希望する場合は、業務提携先の「アフラックのがん保険」が提供されることになります。
とはいえ、「ジャスト」の3大疾病サポートである「特定状態定期保険(アシストワイド)」や「特定疾病定期保険」で、1,000万円程度の保険金額を設定しておけば、がん治療の際に、入院、手術・治療、通院費の全てを賄うことができるはずです。
また、いざという事態になれば保険金請求が1回で済むので、入院や手術ごとに給付金請求をする手間も軽減され、安心して治療に専念できることでしょう。
受取保障をシミュレーション!
こちらでは、紹介してきた保険の一部を組み合わせ、その保険料や保障金額をシミュレーションしてみましょう。
(例)契約者30歳・男性の場合
- 「特定状態定期保険 (アシストワイド)」:保険金額1,000万円
- 「総合医療保険」(60日型・入院一時給付金なし型):入院給付金日額1万円
- 「就業不能保険」:給付金月額10万円
- 「保険料払込免除特約」:付加
→月払保険料8,395円(年間:100,740円)
【事例】契約から5年後、所定の「胃がん」と診断確定され、所定の手術を受けて35日間入院した
①受け取れる保障金額は次の通りです。
- 肺がんと診断確定→特定疾病保険金:1,000万円(特定状態定期保険 アシストワイド)
- 入院→入院給付金:35万円(総合医療保険)
- 手術→手術給付金:20万円(総合医療保険)
- 就業不能→就業不能給付金:65万円(就業不能保険)
②合算すれば次の通りです。
特定疾病保険金1,000万円+入院給付金35万円+手術給付金20万円+就業不能給付金65万円=総額1,120万円
総額1,120万円の保障金額が受け取れます。
「ジャスト」の評判はどんな感じ!?
保険のドリル読者 その前に「ジャスト」の保険利用者の評判が気になります。
松葉 直隆
「ジャスト」に肯定的な口コミ
「ジャスト」の医療保険は、自分に合った組み合わせが選べ、3大疾病に手厚く備えられる点が評価されています。
一部を紹介します。
35歳男性(満足度100点/100点中)
私は現在ジャストの「総合医療保険」しか加入していません。
でも、40歳になったら「特定状態定期保険 (アシストワイド)」も追加したいと思っています。
「総合医療保険」だけなら保険料は安いですが、中高年になってからだとがん・心疾患・脳血管疾患のリスクに気を付けないと。
この様に、柔軟な保険の組み合わせ変更ができるので便利ですね。
26歳女性(満足度100点/100点中)
「総合医療保険」の他に、「女性特定疾病入院保険」へも加入をしています。
結婚後に「ジャスト」のこれらの保険2つを備えました。
でも、40歳までには「女性特定治療保険」を追加したいですね。
乳がんが怖いし、中高年になると子宮や卵巣のトラブルも心配ですから。
自分のライフステージの変化で保険をカスタマイズできるのが「ジャスト」の魅力です。
「ジャスト」に批判的な口コミ
「ジャスト」の医療保険に加入した方々の中で、わずかに次のような指摘をする人もいました。
37歳男性(満足度60点/100点中)
自分で自由に保険の組み合わせができるので「ジャスト」を選びました。
自分の組み合わせた保障で、当分の間は、病気やケガをしても十分な金銭的サポートが受けられるはずです。
でも、「総合医療保険」や「特定状態定期保険 (アシストワイド)」・「先進医療保険」と、いろいろ組み合わせると保険料はそれなりに高くなりますね。
その点だけやや不満です。
口コミを総括すると
「ジャスト」の医療保険は、自分に合った組み合わせが選べ、女性の特定疾病のサポートや3大疾病へ手厚く備えられる点が高評価となっています。
一方で、いろいろな保険を組み合わせて加入すれば、保険料は割高となる点に不満の声もありました。
そのため、契約後しばらく経ってから、明らかに不要と思われる保険は取り外した方が良いでしょう。
また、健康診断割引特約が設定できる保険なら、この特約を利用した方がお得です。
健康診断割引特約については次章で解説します。
「ジャスト」の医療保険の注意点
保険のドリル読者
そこで、申込前に気を付けるべき点があれば教えて欲しいです。
松葉 直隆
健康診断割引特約に注目!
この特約は健康診断書等を提出することで、保険料が割引になるサービスです。
保険料が気になるなら、こちらの特約も付加してみましょう。
健康診断書を提出して、健康診断優良割引の適用条件に該当すれば、更に保険料が割引となります。
適用条件は次の通りです
- BMI:18.0~27.0以下
- 血圧:最低85mmHg未満で最高130mmHg未満
- 血液検査(40歳以上):HbA1c 5.5%以下または血糖値100mg/dL未満
の全てを満たす必要があります。
事例をあげて、保険料をそれぞれ比較してみましょう。
(例)就業不能保険の場合
- 契約年齢:30歳男性
- 給付金月額:20万円
- 保障期間:10年間
項目 | 月払保険料 | 年間 |
特約無し保険料 | 1,544円 | 18,528円 |
健康診断基本割引保険料 | 1,370円 | 16,440円 |
健康診断優良割引保険料 | 1,214円 | 14,568円 |
特約無し保険料と健康診断優良割引保険料とでは、年間4,000円も違いがあります。
高齢になってから民間の医療保険は必要か?
皆さんが70歳になれば、公的医療保険の自己負担額が更に軽減されるのはご存知でしょうか?
70歳からは高齢受給者証が交付され、原則として2割自己負担に軽減されます。
更に75歳になれば、後期高齢者医療被保険者証が市町村より送付されます。
この被保険者証を受け取れば原則として1割自己負担となります。
そのため、治療は保険診療にとどめ、特別環境療養室や先進医療を利用する予定もないなら、70歳時に「総合医療保険」等は解約するのも一つの方法です。
ただし「特定状態定期保険 (アシストワイド)」など3大疾病サポートを行う保険は、被保険者の死亡でも保険金が下りるので、3大疾病サポートを行う保険は保障継続した方が無難です。
新型感染症の対応は?
第一生命では、現在日本や世界で猛威を振るう【新型感染症】への対応を公表しています。
取り扱われている保険では医療保障の場合、当該感染症での入院・医師の指示による在宅療養が入院給付金の対象です。
また、死亡保障のならば被保険者が当該感染症で死亡したとき、死亡保険金が遺族へ支払われます。
当該感染症で保険金・給付金請求を行う場合、第一生命のカスタマーセンターへ連絡し、その指示に従って手続きを進めましょう。
まとめ
組合型総合保険「ジャスト」の医療保険はユニークな仕組みだったと思います。
しかし、契約条件・給付条件もしっかり確認してから申込を行いましょう。
自分に必要な保障を選んで組み立てることが出来ますが、保険を選ぶ際には、どれも必要だと感じてしまいます。
保障を沢山付けて充実させるのも良いのですが、保険料が高くなりますので、保障を保険料のバランスもしっかりと見て、無理が無い様に、保険選びをする様にしましょう。