FWD富士生命の医療保険には、「医療ベスト・ゴールド」・「さいふにやさしい医療保険」・「ゴールドメディ・ワイド」の3種類の商品があります。
いずれも個性豊かで興味が湧く保障内容となっていますが、加入の際には気を付けるべき点もあります。
そこで、この3つの医療保険の特徴と注意点の解説と他社競合商品との比較もしますので、保険選びの参考にしてみて下さい。
- FWD富士生命が販売する医療保険を紹介
- 「医療ベスト・ゴールド」とオリックス生命「医療保険 新CURE(キュア)」を比較
- 保険選びの際の注意点の解説
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
FWD富士生命の医療保険は3商品
保険のドリル読者 そこで、FWD富士生命の医療保険の特徴について詳しく知りたいです。
松葉 直隆
医療保険は金銭給付で治療をサポート
皆さんが加入している健康保険・国民健康保険(公的医療保険)は、医師の検診・手術・治療・投薬などを現物給付として被保険者に提供されます。
もちろん、健康保険料はご自分の給与から差し引かれ、国民健康保険料は毎月納付する形で払い込みます。
一方、生命保険会社が販売する医療保険は、被保険者が入院・手術等を行った際に、給付金や一時金と言う金銭的給付として提供されます。
民間の医療保険の場合、月払は原則ですが半年払・年払と契約時に払い込み回数を選べます。
生命保険会社は金銭的サポートをいろいろと工夫し、他社と差別化を図っています。
FWD富士生命の医療保険もユニークな金銭的サポートが期待でき、ご自分の理想とする保険選びの『候補』として、他商品と比較・検討するべき商品と言えます。
FWD富士生命の医療保険は個性豊かな3種類!?
FWD富士生命の医療保険では「医療ベスト・ゴールド」・「さいふにやさしい医療保険」・「ゴールドメディ・ワイド」の、3種類を販売しています。
それぞれの医療保険の概要は次の通りです。
医療ベスト・ゴールド
入院の際まとまった一時金が受け取れ、短期入院の場合にとても有利な医療保険です。
さいふにやさしい医療保険
入院給付金のみから契約でき、主契約の手術給付金を外すことができる医療保険です。
保障内容を自在にカスタマイズできる点が魅力です。
ゴールドメディ・ワイド
告知項目が緩和され、糖尿病や高血圧等の持病・既往症があっても加入しやすい医療保険です。
健康へ自信が無くても手厚い医療保障を受けたい方々に最適です。
3つの医療保険を比較
FWD富士生命の3つの医療保険の特徴を比較してみましょう。
比較 | 「医療ベスト・ゴールド」 | 「さいふにやさしい医療保険」 | 「ゴールドメディ・ワイド」 |
タイプ | 終身 | 終身 | 終身 |
契約年齢 | 0歳~80歳 | 0歳~80歳 | 40~80歳 |
月払保険料(※) | 4,225円~ | 2,960円~ | 10,990円~ |
特徴 |
・一時金制度が充実 ・1泊2日以上の入院で最高30万円給付 |
・入院給付金のみから契約可 ・シンプルな保障内容 |
・告知項目は3つのみ ・入院給付金日額2万円まで設定可 |
(※)月払保険料の条件:3商品それぞれ次の保障内容で算出しました
- 医療ベスト・ゴールド:契約年齢40歳・入院一時金額30万円・特約無し
- さいふにやさしい医療保険:契約年齢40歳・入院給付金日額1万円60日型(手術給付金なし)・特約無し
- ゴールドメディ・ワイド:契約年齢40歳・入院給付金日額1万円60日型(手術給付金あり)・特約無し
次章以降では、これら3商品の特徴と保険内容、注目点と注意点について解説します。
一時金が充実した「医療ベスト・ゴールド」
保険のドリル読者 なので、「医療ベスト・ゴールド」の特徴を詳しく教えて下さい。
松葉 直隆
「医療ベスト・ゴールド」の特徴は一時金!?
FWD富士生命の「医療ベスト・ゴールド」は、日帰り入院なら最高15万円、1泊2日以上の入院なら最高30万円が、一時金として受け取れる終身医療保険です。
つまり、被保険者が短期間で退院できれば、それだけ受け取った一時金で得をする仕組みとなっています。
もちろん、掛かった医療費分よりも多くの一時金が残ったら、生活費に利用しても、レジャー費用へ活用しても全く問題ありません。
「医療ベスト・ゴールド」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~80歳
- 保険料払込期間:60歳満了、65歳満了、70歳満了、終身
- 保険料払込回数:月払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院一時金額:5万円~30万円
「医療ベスト・ゴールド」の保障内容と保険料例を紹介!
「医療ベスト・ゴールド」の保障内容や保険料については次の通りです。
「医療ベスト・ゴールド」の保障内容
入院一時金が充実した内容となっています。
(1)疾病・災害入院一時金
所定の病気・ケガで入院したときの一時金設定が可能です(1万円単位で設定可)。
なお、年齢によって保障限度額は異なります。
契約者年齢 | 金額 |
0~5歳 | 5万円 |
6~17歳 | 5~10万円 |
18~60歳 | 5~30万円 |
61~65歳 | 5~15万円 |
66~80歳 | 5~10万円 |
いずれも通算50回が保障限度です。
ただし、所定の7大生活習慣病で入院した場合に回数無制限となります。
日帰り入院の場合は、設定した一時金額の50%となります。
(2)入院保障特約
入院が長期化するなら、一時金では不足すると感じたら【疾病・災害入院給付金】を付加できます。
保障金額は最低2,000円~15,000円(18~65歳)まで、1,000円単位で設定できます。
病気・ケガそれぞれ1回の入院は60日・通算1,095日までが保障上限です。
更にこの入院給付金は【7大生活習慣病無制限特則】を付加すると、7大生活習慣病の入院が支払日数無制限で保障されます。
(3)手術総合保障特約
手術保障も手厚く備えたい場合は、次の特約も検討してみましょう。
- 手術給付金:入院中の手術に備え、1回5万円~20万円まで1万円単位で設定できます。なお、外来手術は手術給付金額×25%分の給付金が受け取れます。
- 放射線治療給付金:所定の放射線治療を受けた場合、60日に1回を限度として手術給付金額×25%分の給付金が受け取れます。
- 骨髄給付金:所定の骨髄移植術や、特約の責任開始日から1年経過した日以後に骨髄幹細胞または末梢血幹細胞の採取術を受けたとき、手術給付金額×25%分の給付金が受け取れます。
(4)その他
次の保障も心強いオプションです。
- 先進医療特約:先進医療による療養を受けた場合、通算2,000万円まで先進医療給付金が、先進医療給付金×10%相当額の先進医療一時金が受け取れます。
- 3大疾病保険料払込免除特約:所定の悪性新生物・心疾患・脳血管疾患を発症したら以後の保険料が免除されます。
- 無事故給付金特則:5年ごとの対象期間満了時に生存し、かつ、対象期間中に疾病入院一時金または災害入院一時金を受け取らなかった場合、主契約の入院一時金額と同額の無事故給付金が受け取れます。
なお、手厚い一時金保障は次項で取り上げます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料がどの位になるか見てみましょう。
(例)入院保障を重視する場合
- 入院一時金:30万円
- 入院保障特約:日額1万円
- その他:7大生活習慣病無制限特則付加
①男性
契約年齢/保障 | 入院一時金 |
入院保障特約 ※7大生活習慣病無制限特則付加 |
合計 |
20歳 | 2,347円 | 1,449円 | 3,796円 |
30歳 | 3,064円 | 1,948円 | 5,012円 |
40歳 | 4,225円 | 2,719円 | 6,944円 |
50歳 | 6,096円 | 3,931円 | 10,027円 |
②女性
契約年齢/保障 | 入院一時金 |
入院保障特約 ※7大生活習慣病無制限特則付加 |
合計 |
20歳 | 2,456円 | 1,575円 | 4,031円 |
30歳 | 2,933円 | 2,051円 | 4,984円 |
40歳 | 3,569円 | 2,740円 | 6,309円 |
50歳 | 4,802円 | 3,908円 | 8,710円 |
「医療ベスト・ゴールド」の注目点と注意点
「医療ベスト・ゴールド」の保障内容での注目点や注意点については次の通りです。
「医療ベスト・ゴールド」の注目点
一時金特約が非常に充実しています。
(1)継続入院一時金特約
病気やケガで30日以上継続し入院した場合に備え、5~30万円まで1万円単位で設定できます(通算50回が保障上限)。
なお、所定の7大生活習慣病での入院の場合には支払回数が無制限となります。
入院保障を強化する場合、この特約か前述した【入院保障特約】のどちらかを付加するべきでしょう。
(2)特定疾病一時金特約
三大疾病そして上皮内新生物に備えられる一時金特約です。
- 悪性新生物一時金:初めて悪性新生物と診断確定された時だけでなく、2年経過後に悪性新生物で入院または通院したときも受け取れる一時金です。保障金額は10万円~200万円まで10万円単位で設定でき、2年に1回を限度に何回でも受取可能です。
- 心疾患一時金:心疾患で所定の手術を受けたとき、または15日以上継続した入院で受け取れる一時金です。保障金額は10万円~200万円まで10万円単位で設定でき、2年に1回を限度に何回でも受取可能です。
- 脳血管疾患一時金:脳血管疾患で所定の手術を受けたとき、または15日以上継続して入院で受け取れる一時金です。保障金額は10万円~200万円まで10万円単位で設定でき、2年に1回を限度に何回でも受取可能です。
- 上皮内新生物一時金:上皮内新生物と診断確定されたとき受け取れる一時金です。保障金額は「特定疾病一時金額×50%」で設定でき、2年に1回を限度に何回でも受取可能です。
(3)指定難病一時金
指定難病(パーキンソン病 ・もやもや病等)を発病し、所定の支給認定を受けたときに備え、100万円~300万円まで100万円単位で設定できます。
「医療ベスト・ゴールド」の注意点
FWD富士生命の「医療ベスト・ゴールド」は、一時金制度の非常に充実した商品ですが、通院保障が全く用意されていません。
多くの医療保険では通院給付金が、オプションで設定されています。
そのため通院費用が心配な方々は、一時金の設定を高めにして通院費も賄うことが出来る様に工夫しましょう。
シンプルな内容の「さいふにやさしい医療保険」
保険のドリル読者 そこで、「さいふにやさしい医療保険」の特徴について教えて下さい。
松葉 直隆
「さいふにやさしい医療保険」の特徴はシンプルな保障内容!?
FWD富士生命の「さいふにやさしい医療保険」は、「医療ベスト・ゴールド」とは異なり、一時金ではなく入院日額で保障金額の決まる【入院給付金】が基本設定です。
手術給付金も基本設定ですが取り外すことも可能です。
「医療ベスト・ゴールド」よりは保障内容がシンプルですが、その分保険料の抑えられた終身医療保険となっています。
入院保障を充実させたいが保険料は抑えたい場合は、こちらの商品が最適です。
「さいふにやさしい医療保険」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~80歳
- 保険料払込期間:60歳満了、65歳満了、70歳満了、80歳満了、終身
- 保険料払込回数:月払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院給付金日額:2,000円~2万円
「さいふにやさしい医療保険」の保障内容と保険料例を紹介!
「さいふにやさしい医療保険」の保障内容や保険料については次の通りです。
「さいふにやさしい医療保険」の保障内容
入院給付金のみから設定可能となっています。
(1)疾病・災害入院給付金
所定の病気・ケガで入院したときに備え、2,000円~2万円まで1,000円単位で設定できます。
病気・ケガそれぞれ1回の入院は30日・60日・120日が選べ、通算1,095日まで保障上限です。
更にこの入院給付金は【7大生活習慣病特約】を付加すると、7大生活習慣病の入院が最長180日まで保障されます(通算日数は変わらず1,095日)。
(2)手術給付金
入院中の手術は【入院給付金×10倍】、外来手術は【入院給付金×5倍】の給付金が受け取れます。
手術給付金無しで契約も可能です。
(3)その他
次の特約も検討してみましょう。
- 放射線治療特約:所定の放射線治療を受けた場合、60日に1回を限度としての入院給付金日額×5倍の給付金が受け取れます。
- 先進医療特約:先進医療による療養を受けた場合、通算2,000万円まで先進医療給付金が、先進医療給付金×10%相当額の先進医療一時金が受け取れます。
- 保険料払込免除特約:所定の悪性新生物・心疾患・脳血管疾患を発症したら以後の保険料が免除されます。
- 無事故給付金特則:5年ごとの対象期間満了時に生存し、かつ、対象期間中に入院給付金・手術給付金のいずれかを受け取らなかった場合、最低4万円~「主契約の入院給付金日額×20倍」まで、1万円単位で設定できます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料がどの位になるか見てみましょう。
(例)
- 入院給付金:日額1万円
- 手術給付金:無し
- 特約:無し
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
20歳 | 1,700円 | 1,710円 |
30歳 | 2,200円 | 2,100円 |
40歳 | 2,960円 | 2,640円 |
50歳 | 4,130円 | 3,560円 |
「さいふにやさしい医療保険」の注目点と注意点
「医療ベスト・ゴールド」よりはシンプルな保障です。
手術は保険診療で対応し、入院保障が充実しているので、有料病室を利用した場合の【差額ベッド代】は入院給付金で賄うという方法が考えられます。
医療機関の有料病室(特別環境療養室)は保険診療外の医療サービスなので、全額自己負担となっていまします。
1入院120日型で入院給付金を設定すれば、長期入院・再入院の場合も充分な保障が期待できます。
ただし「さいふにやさしい医療保険」も通院サポートがありません。
この商品も入院保障を重視したい方々向けである点に注意が必要です。
引受基準緩和型医療保険の「ゴールドメディ・ワイド」
保険のドリル読者 「ゴールドメディ・ワイド」の特徴についても詳しく知っておきたいです。
松葉 直隆
「ゴールドメディ・ワイド」の特徴は引受緩和型!?
FWD富士生命の「ゴールドメディ・ワイド」は、引受基準緩和型医療保険でありながら「さいふにやさしい医療保険」と同様に入院給付金日額が2万円まで設定できる商品です。
更に手術給付金が充実し、入院給付金日額の20倍までお金が受け取れる頼りになる特徴を有しています。
「ゴールドメディ・ワイド」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:40歳~80歳
- 保険料払込期間:終身
- 保険料払込回数:月払・半年払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院給付金日額:2,000円~2万円
「ゴールドメディ・ワイド」の保障内容と保険料例を紹介!
「ゴールドメディ・ワイド」の保障内容や保険料については次の通りです。
「ゴールドメディ・ワイド」の保障内容
入院給付金が細かく設定できる保障内容となっています。
(1)疾病・災害入院給付金
所定の病気・ケガで入院したときに備え、2,000円~2万円まで100円単位で設定できます。
病気・ケガそれぞれ1回の入院は30日または60日が選べ、通算1,095日まで保障上限です。
(2)手術給付金
入院中の手術は【入院給付金×20倍】、外来手術は【入院給付金×5倍】の給付金が受け取れます。
(3)その他
次の特約も検討してみましょう。
- 引受基準緩和型先進医療特約:先進医療による療養を受けた場合、 1療養につき最高300万円、通算1,000万円まで受け取れます。
- 引受基準緩和型無事故給付金特則:5年ごとの対象期間満了時に生存し、かつ、対象期間中に入院給付金・手術給付金のいずれかを受け取らなかった場合、主契約の入院給付金日額×20倍のお金が受け取れます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料がどの位になるか見てみましょう。
(例)
- 入院給付金:日額1万円
- 手術給付金:入院手術20万円・外来手術5万円
- 特約:無し
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
40歳 | 10,990円 | 9,780円 |
50歳 | 12,860円 | 11,370円 |
60歳 | 15,970円 | 13,940円 |
70歳 | 20,450円 | 18,540円 |
80歳 | 24,960円 | 24,810円 |
「ゴールドメディ・ワイド」の注目点と注意点
FWD富士生命の「ゴールドメディ・ワイド」は、告知内容が非常に緩和されていて加入しやすいと言うメリットがあります。
次の3項目が【いいえ】なら申込可能です。
- 最近3か月以内に、医師により入院・手術をすすめられた
- 過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術をうけた
- 過去5年以内に、がん(白血病、肉腫、悪性リンパ腫などの悪性しゅよう、上皮内がんを含む)、肝硬変、慢性肝炎と医師に診断された
つまり、たとえ過去にがんを発症していても、5年より前であれば申込できることになります。
ただし「ゴールドメディ・ワイド」に加入できても、【支払削減期間】のあることに注意が必要です。
この支払削減期間とは、契約日から1年以内に入院給付金・手術給付金・先進医療給付金の支払事由へ該当した場合、受け取れる給付金額は50%相当額に削減される措置のことです。
とはいえ、1年以内に入院・手術等を行いその費用が重い負担となるのなら、たとえ50%に給付金が削減されても、保険会社側に請求した方が良いでしょう。
「医療ベスト・ゴールド」と他社の医療保険を比較!
保険のドリル読者 そこで「新CURE(キュア)」と「医療ベスト・ゴールド」の特徴の違いが知りたいです。
松葉 直隆
オリックス生命「医療保険 新CURE(キュア)」の特徴!
オリックス生命の扱う「医療保険 新CURE(キュア)」は、「医療ベスト・ゴールド」と同様に一時金保障が充実し、とりわけがん治療サポートに手厚い終身医療保険です。
その他「医療ベスト・ゴールド」には無い【がん通院給付金】が用意され、特定の通院治療では無制限保障となる点が人気となっています。
「新CURE(キュア)」の契約条件は次の通りです(対面申込用)。
- 契約年齢:0歳~80歳
- 保険料払込期間:(60歳払済)0歳~55歳、(65歳払済)0歳~満60歳、(終身)0歳~80歳
- 保険料払込回数:月払、半年払、年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院給付金日額:日額3,000円~20,000円
「医療ベスト・ゴールド」と「新CURE(キュア)」の特徴を比較
こちらでは「医療ベスト・ゴールド」と「新CURE(キュア)」の特徴を比較してみましょう。
比較 | 「医療ベスト・ゴールド」 | 「新CURE(キュア)」 |
契約年齢 | 0歳~80歳 | 0歳~80歳 |
基本保障 | 入院一時金 | 入院給付金 |
一時金特約 | 2年に1回、回数無制限 | 1年に1回、回数無制限 |
通院保障 | 無し | がん通院特約 |
「新CURE(キュア)」の場合、がん通院給付金が設定されているのは大きなメリットです。
【がん通院特約】は、がん通院を対象とした通院給付金であり、日額は設定した入院給付金日額と同額です。
通院のケースによって支払限度日数は異なります。
- 退院後1年(通院治療期間)以内の場合(経過観察等)→がん通院60日上限
- 約款所定の手術、放射線照射、温熱療法、抗がん剤(経口投与以外)で治療の場合→支払日数無制限
上記のように無制限保障となる場合もあり、通院治療の長期化による費用負担を充分カバーすることが可能です。
どんな保障を重視する?
「医療ベスト・ゴールド」は、前述したように幅広い保障で一時金が用意されています。
所定の条件に該当した時、まとまったお金を一気に受け取りたいなら、「医療ベスト・ゴールド」を選びましょう。
一方、「新CURE(キュア)」の場合は、がんに限定されているものの、通院保障が無制限となるケースもあります。
がんは割と短期間に退院できたとしても、通院治療に長期間を要することも考えられます。
『一時金だけでは通院費用まで賄いきれないのではないか』と不安ならば、「新CURE」を選んだ方が無難です。
ただし、通院治療が保険診療の範囲内であり、ある程度公的保険給付でサポートされる場合や、通院する医療機関が都心で公共交通機関も整備され、費用負担が抑えられるという場合は、無理に主契約へ付加する必要が無い保障と言えます。
医療保険選びの注意点
保険のドリル読者 それでは、医療保険選びのコツや気を付けるべき点について教えて欲しいです。
松葉 直隆
いきなり引受基準緩和型は選ばない!
前述した「ゴールドメディ・ワイド」を見てもわかる通り、引受基準緩和型医療保険の場合は告知項目が3つだけです。
健康に自信の無い方々でも入りやすく申込が楽ですが、注意点でも述べた様に引受基準緩和型には【支払削減期間】という制約も設定されています。
これは、健康に自信の無い方々が責任開始日(保険会社の給付金等を支払う責任が発生する時期)以後、いきなり給付金を請求されては他の保険利用者との間で不公平となるので、その是正のために設けられた措置と言えます。
引受基準緩和型商品では、責任開始日から満額の受け取れる商品も登場していますが、保障内容は通常の医療保険より制約されています。
そのため、健康に自信が無くても、まずは通常の医療保険へ申し込み、残念ながら引き受けを拒否されてしまった時、引受基準緩和型を検討した方が無難です。
70代以降は民間医療保険は不要?
現在の加入中の公的医療保険制度(会社員等は健康保険、それ以外は国民健康保険)では、原則3割自己負担となっているはずです。
更に、70歳に達した方々は国民健康保険被保険者証兼高齢受給者証(協会けんぽの場合「健康保険高齢受給者証」)を取得し、75歳に達した方々は後期高齢者医療被保険者証を取得します。
国民健康保険加入者の場合は、70歳からお住いの市区町村から国民健康保険被保険者証兼高齢受給者証が交付されます。
一方、健康保険の場合は協会けんぽや健康保険組合から、健康保険高齢受給者証が交付されます。
いずれも原則として2割自己負担となります。
その後、75歳になれば国民健康保険・健康保険の加入者双方とも、後期高齢者医療制度へ移行することになります。
この制度では、各都道府県の広域連合と市区町村とが連携して事務を行うことになります。
75歳時に後期高齢者医療被保険者証が市町村より送付されます。
この被保険者証を受け取れば原則1割自己負担となります。
この様に、一定年齢に達すれば、段階的に医療費負担は軽減されていくこととなります。
そのため、保険診療が適用される検査や手術、病室(いわゆる大部屋)を利用していけば、大幅な医療費負担減が期待できます。
とするならば、民間医療保険の必要性は徐々に薄くなっていくことでしょう。
しかし、快適な有料病室(特別環境療養室)の利用、治療で先進医療を受けたいならば、なお民間医療保険へ加入する意味はあります。
保険料がもったいないなら
医療保険やがん保険は、いわゆる【掛け捨て型】と呼ばれる商品がほとんどです。
つまり、基本的に払い込んだ保険料は戻ってこないとみて良いでしょう。
この仕組みのため、掛け捨て型商品への加入に抵抗を感じる方々がいるのも事実です。
一方、短期払で保険契約した場合は、中途解約するば返戻金として戻る商品もあります。
保険料返還が気になる方々は、受け取った商品の資料を確認してみましょう。
その他、医療保険・がん保険の中には、わずかですが一定の年齢に達した時、これまで払い込んできた主契約分の保険料が全額返還される商品も販売されています。
もちろん、保険期間中に受け取った給付金があれば差し引かれ、特約保険料分は返還の対象外となります。
ただし、給付金を請求しなければまとまったお金が返還されるので、契約を締結しても油断せず、健康に配慮した生活を送る効果が期待できます。
このような【貯蓄型医療保険】も販売されているので、保険選びの際に検討してみると良いでしょう。
まとめ
FWD富士生命の3つの医療保険について解説してきました。
どれもユニークな保障であり、興味が湧いたという方も多いのでは無いでしょうか?
医療保険は、病気やケガによる入院・手術に備えるための保険商品であり、各保険会社の主力商品の1つとなっています。
そのため、各社から様々な内容に医療保険が販売されていますが、自分のニーズは一体何なのかをしっかりと考えて医療保険を選ぶようにしましょう。
FWD富士生命の保険商品が合っている方も居れば、そうではない方も居ますので、それぞれの保障内容をしっかりと吟味して保険選びをして、わからないところは専門家に聞くのも良い方法と言えるでしょう。