明治安田生命と言えば、組立型総合保険と言われる「ベストスタイル」と言う商品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
この「ベストスタイル」は、死亡・医療・介護など、生活における様々なリスクをカバーできる保険商品として販売されていますので、病気やケガの保障である【医療保障】についても、もちろんラインアップされています。
しかし明治安田生命には、この「ベストスタイル」以外にも、「メディカルスタイル」・「認知症ケア MCIプラス」・「一時金給付型終身医療保険」・「かんたん告知医療保険(限定告知型医療保険)」と言う4つの医療保険が販売されています。
この記事では「ベストスタイル」をはじめとした、明治安田生命の5つの医療保険の特徴・保障内容・注目ポイント・注意点を解説します。
- 医療保険の基本的な解説
- 明治安田生命が販売する5つ医療保障を紹介
- 保険加入前に注意しておくこと
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
明治安田生命の医療保険を紹介!
保険のドリル読者 明治安田生命にはどんな医療保険があるか教えて下さい。
松葉 直隆
そもそも医療保険とは?
生命保険会社の販売する医療保険は任意保険であり、こちらの保険へ加入するかどうかは皆さん次第です。
この民間医療保険は、皆さんの既に加入している公的医療保険(健康保険・国民健康保険)を補完する役割があり、公的給付では賄われない医療サービス(差額ベッド代、先進医療費等)が保障されます。
民間医療保険は、公的医療保険で提供される【現物給付(医師の診察・治療・薬の処方等)】ではなく、【現金給付(入院給付金・手術給付金等)】が提供されます。
明治安田生命の医療保険は、この現金給付や保障範囲に工夫を凝らした商品が数多く販売されています。
個性豊かな医療保険!
明治安田生命の医療保険には、
【入院保障・手術保障やがん保障を自由に組み合わせることができる商品】
【病気やケガで入院した場合に一時金が受け取れ短期入院に有利な商品】
【認知症も保障対象となる商品】
と個性豊かな医療保険が販売されています。
また、民間の医療保険は明治安田生命に限らず、申し込みの際に健康告知が必要となります。
そのため、健康へ自信の無い方々の中には、加入が認められるのか不安な人もいることでしょう。
そんな人たちのために、告知項目が少なく加入しやすい【引受基準緩和型医療保険】も販売されています。
このように、ご自分のニーズや健康状態に合わせ、理想に近い商品を選ぶことができるはずです。
もちろん、保障内容だけではなく、契約条件や金銭給付を受け取れる条件もしっかり確認してから、申し込みするかどうかを検討しましょう。
販売されている医療保険の概要
こちらでは、明治安田生命の取り扱う医療保険の概要を説明します。
組立総合保障保険「ベストスタイル」
病気やケガの入院治療サポート、更には就業不能や介護、死亡保障まで何でも揃った便利な保険商品です。
組立総合保障保険「メディカルスタイル F」
病気やケガの入院治療・がん治療保障等を自由に組み合わせできる便利な保険商品です。
終身医療保険「認知症ケア MCIプラス」
入院・手術等に加え認知症の備えも一生涯にわたり準備できる医療保険です。
終身医療保険「一時金給付型終身医療保険」
入院中の治療費以外にかかる費用へ対応もできる一時金給付型の終身医療保険です。
限定告知型医療保険「かんたん告知医療保険」
かんたんな告知だけで申し込みができる引受基準緩和型医療保険です。
次章以降では、明治安田生命の医療保険の保障内容や注目ポイント・注意点について解説していきます。
組立総合保障保険「ベストスタイル」「メディカルスタイルF」
保険のドリル読者
「ベストスタイル」と「メディカルスタイルF」の2種類があるようですね。
この「ベストスタイル」「メディカルスタイルF」の特徴について詳しく知りたいです。
松葉 直隆
「ベストスタイル」と「メディカルスタイルF」の特徴
「ベストスタイル」も「メディカルスタイルF」も、ご自分のもしもの入院・治療保障・がん治療保障等を自由に組み合わせて設定できる組立総合保障保険です。
実は双方とも病気・ケガの入院・治療サポートの内容は全く同じです。
ただし「ベストスタイル」は、就業不能や介護保障や死亡保障も付帯できる商品となっています。
各保障を個別に保険契約すれば保険料がかなりの負担となります。
しかし、ご自分が必要と感じた保障を組み合わせることによって、保険料を抑え手厚い保障も備えられる便利な商品となっています。
「ベストスタイル」・「メディカルスタイルF」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:契約者満18歳~・被保険者満16歳~満80歳
- 保険期間・保険料払込期間:10年・終身
- 保険料払込回数:月掛・新半年掛・新年掛
- 保険料払込経路:口座振替・送金
「ベストスタイル」・「メディカルスタイルF」の保険内容
「ベストスタイル」と「メディカルスタイルF」の各医療保障内容は次の通りです。
自由に組み合わせ可能な保障内容となっています。
入院治療に関する保障
次の3種類が用意されています。
(1)入院治療保障特約
3タイプの入院治療給付金が設定されています。
共に通算600万円が限度です。
- Ⅰ型:1入院30万円、満75歳以上が対象
- Ⅱ型:1入院60万円、満70歳~満75歳未満が対象
- Ⅲ型:1入院90万円、満70歳未満が対象
(2)新・入院特約
入院給付金が1入院180日・通算1,095日まで受け取れます。
なお、悪性新生物(がん)・上皮内新生物の治療を目的とする入院ならば無制限保障となります。
(3)終身入院特約
入院給付金が1入院180日・通算1,095日まで受け取れます。
なお、悪性新生物(がん)・上皮内新生物の治療を目的とする入院については無制限保障となります。
また、保険料払込期間満了後に被保険者が不運にも死亡した場合、死亡給付金が下ります(入院給付金日額×10倍)。
先進医療保障特約
先進医療給付金として通算2,000万円まで保障されます。
退院後通院治療保障特約
通院治療は次の2つです。
(1)通院治療給付金
通院治療の際に通算600万円を限度に給付金が受け取れます。
Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型で1入院の限度額が異なります。
型 | 悪性新生物・上皮内新生物の場合 | それ以外の場合 |
Ⅰ型(満75歳以上) | 40万円 | 20万円 |
Ⅱ型(満70歳~満75歳未満) | 80万円 | 40万円 |
Ⅲ型(満70歳未満) | 120万円 | 60万円 |
(2)通院治療一時金
1回の入院支払対象期間中に、通院治療給付金の保障対象となる初回の通院をしたとき1万円が受け取れます。
外来時手術保障特約
外来時手術保障は次の2つです。
(1)外来時手術給付金
入院の伴わない手術を受けたならば、60日間で1回を限度に何回でも受け取れます。
(2)外来時放射線治療給付金
入院の伴わない放射線治療を受けたならば、60日間で1回を限度に何回でも受け取れます。
がん治療に関する保障
次の2種類が用意されています。
(1)がん保障特約
がん保険金として次の条件に当てはまる場合、まとまった一時金が受け取れます(支払回数の限度無し)。
- 所定の悪性新生物と医師によって初めて診断確定された
- 直前に受け取れたがん保険金の支払事由へ該当した日から、2年を経過した後、新たに所定の悪性新生物と医師から診断確定された
(2)がん・上皮内新生物保障特約
悪性新生物・上皮内新生物と医師によって初めて診断確定されたとき1回限定で保険金が受け取れます。
重度疾病継続保障特約
被保険者が、急性心筋梗塞・脳卒中・重度の糖尿病・重度の高血圧性疾患(高血圧性網膜症)・慢性腎不全・肝硬変・重度の慢性膵炎による所定の状態となった場合、保険期間を通じて1回限定でまとまった一時金が受け取れます。
その他
任意で【特定損傷給付特約】【傷害特約】を付加できます。
注目ポイントと注意点!
こちらでは「ベストスタイル」と「メディカルスタイルF」の保障を具体的に組み合わせて、保障金額や掛かる保険料を見てみましょう。
(例)契約者30歳男性・保険期間終身型の場合
- 終身入院特約:入院給付金日額5,000円
- 死亡給付金:5万円
- 入院治療保障特約:Ⅲ型
- 先進医療保障特約:付加
- 退院後通院治療保障特約:Ⅲ型
- 外来時手術保障特約:外来時手術5万円・外来時放射線治療10万円
- がん保障特約:一時金300万円
- がん・上皮内新生物保障特約:一時金60万円
- 重度疾病継続保障特約:一時金300万円
→月掛保険料7,282円
医療保障、がん保障、重度疾病保障を組み合わせた内容ですが、毎月の保険料が7,000円台で継続できます。
これを別々の保険商品として契約すれば、事例の保険料よりも2倍以上の負担が必要となる場合もあります。
とてもお得に各保障が備えられる商品と言えます。
ただし、いずれ役立つかもしれないと、あれもこれもと特約を余計に付加すれば、やはり保険料は重くなります。
また、介護保障や就業保障を組み合わせたいなら、これらの保障も設定可能なベストスタイルを選んだ方が良いでしょう。
終身医療保険「認知症ケア MCIプラス」
保険のドリル読者
私の亡祖母は認知症で深夜徘徊を行う事態にもなり、父自身も認知症となった場合に備え、認知症に手厚い医療保険はないかと探しているようです。
そこで、終身医療保険「認知症ケア MCIプラス」ついて詳しく知りたいです。
松葉 直隆
「認知症ケア MCIプラス」の特徴
「認知症ケア MCIプラス」は、入院・手術等に加え認知症の保障も一生涯にわたり備えられる終身医療保険です。
なお『MCI』とは、軽度認知障害のことで、認知症の前段階の症状です。
この症状に関しては、【軽度認知障害終身保障特約】を付加することで、その改善・認知症への進行を予防する治療に役立つ保険金が受け取れます。
「認知症ケア MCIプラス」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:満50歳~満85歳
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:95歳払込
- 保険料払込回数:月掛・新半年掛・新年掛
- 保険料払込経路:口座振替・送金
- 基準給付金額:6万円・10万円・15万円・20万円
「認知症ケア MCIプラス」の保険内容
「認知症ケア MCIプラス」の医療保障内容は次の通りです。
「認知症ケア MCIプラス」の基本保障
日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる内容となっています。
なお、被保険者が保険料払込期間中、所定の身体障害状態に該当すれば以後の保険料が免除されます。
(1)入院時支援給付金
被保険者が入院し1回の入院につき入院日数が1日・30日・60日・90日・120日へ達したとき、契約時に設定した一時金6万円・10万円・15万円・20万円が受け取れます。
1回の入院につき5回、通算支払回数100回まで保障されます。
(2)手術・放射線治療給付金
それぞれ施術の部位・内容・種類等を問わず、施術開始日から60日の間に1回を限度して無制限で保障されます。
- 入院時手術給付金:入院中に所定の手術を受けた場合、3万円・5万円・7.5万円・10万円が受け取れる。
- 入院時放射線治療給付金:入院中に所定の放射線治療を受けた場合、6万円・10万円・15万円・20万円が受け取れる。
- 外来時手術給付金:入院を伴わず、所定の手術を受けた場合、3万円・5万円・7.5万円・10万円が受け取れる。
- 外来時放射線治療給付金:入院を伴わず、所定の放射線治療を受けた場合、6万円・10万円・15万円・20万円が受け取れる。
(3)死亡給付金
被保険者が保険料払込期間満了後に死亡したとき、設定基準給付金額6万円・10万円・15万円・20万円が受け取れます。
「認知症ケア MCIプラス」の特約
認知症・軽度認知障害へ備えられる保障を付加できます。
(1)先進医療保障特約
先進医療給付金として通算2,000万円まで保障されます。
(2)認知症終身保障特約
所定の認知症に該当した場合、認知症保険金(一時金)として100万円~1,000万円まで10万円単位で設定できます。
1回限定の受取となります。
(3)軽度認知症終身保障特約
所定の軽度認知障害に該当した場合、軽度認知症保険金(一時金)として10万円~100万円まで1万円単位で設定できます。
1回限定の受取となります。
なお、この特約を付加するには認知症終身保障特約も設定されていることが必要です。
注目ポイントと注意点!
「認知症ケア MCIプラス」の注目ポイントと注意点は次の通りです。
「認知症ケア MCIプラス」の注目ポイント
こちらでは事例をあげて「認知症ケア MCIプラス」の保障金額や掛かる保険料を見てみましょう。
(例)契約者50歳男性の場合
- 入院時支援給付金金額:1回10万円
- 入院時手術給付金額:1回5万円
- 入院時放射線治療給付金額:1回10万円
- 外来時手術給付金額:1回5万円。
- 外来時放射線治療給付金額:1回10万円
- 死亡給付金額:10万円
- 認知症保険金額:200万円
- 軽度認知症保険金額:20万円
→月掛保険料7,742円
認知症保険金・軽度認知症保険金は共に使途が自由ですので、公的介護給付(公的介護保険)の自己負担分へ充てても良いですし、認知症患者に関連する用品・サービス等へ利用しても問題ありません。
認知症ケア MCIプラスの注意点
認知症終身保障・軽度認知症終身保障を受ける条件に注意する必要があります。
(1)認知症終身保障特約の給付条件
次の要件いずれにも該当する必要があります。
- 生まれてはじめて器質性認知症と診断確定された
- 要介護1以上の状態に該当すると認定され、その認定の有効期間中である
(2)軽度認知症終身保障特約の給付条件
次の要件いずれかに該当する必要があります。
- 生まれてはじめて軽度認知障害と診断確定された
- 生まれてはじめて所定の認知症と診断確定された
認知症終身保障特約は、設定によって1,000万円もの高額な一時金が受け取れます。
その分、条件が厳しい点に注意しましょう。
当然ながら被保険者本人・家族の勝手な判断で保険金請求はできません。
医師に相談の上、認知症または軽度認知症かどうかを診断してもらううことが前提となります。
終身医療保険「一時金給付型終身医療保険」
保険のドリル読者
そこで、終身医療保険「一時金給付型終身医療保険」について詳しく知りたいです。
松葉 直隆
「一時金給付型終身医療保険」の特徴
一時金給付型終身医療保険は、日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる商品です。
最近の日本人全体の平均入院日数は、7日以内の割合が48.2%と報告されています。
短期入院が実に5割近くを占めています(出典:公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」」)。
各年代別では次のような割合となっています。
年代 | 5日未満 | 5~7日 | 7日以内 |
20歳代 | 25.0% | 34.4% | 59.4% |
30歳代 | 25.4% | 31.3% | 56.7% |
40歳代 | 25.0% | 32.1% | 57.1% |
50歳代 | 18.9% | 30.3% | 49.2% |
60歳代 | 18.7% | 19.7% | 38.4% |
割合(平均) | 20.9% | 27.3% | 48.2% |
そのため、入院しても短い期間で退院するケースがあるでしょう。
そんな時に備え、短期入院でもしっかりとした金銭的サポートを受けたいものです。
「一時金給付型終身医療保険」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:満50歳~満90歳
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:95歳払込
- 保険料払込回数:月掛・新半年掛・新年掛
- 保険料払込経路:口座振替・送金
- 基準給付金額:10万円・15万円・20万円
「一時金給付型終身医療保険」の保険内容
「一時金給付型終身医療保険」の医療保障内容は次の通りです。
日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる内容となっています。
なお、被保険者が保険料払込期間中、所定の身体障害状態に該当すれば以後の保険料が免除されます。
(1)入院時支援給付金
被保険者が入院し1回の入院につき入院日数が1日・30日・60日・90日・120日へ達したとき、契約時に設定した一時金10万円・15万円・20万円が受け取れます。
1回の入院につき5回、通算支払回数100回まで保障されます。
(2)手術・放射線治療給付金
それぞれ施術の部位・内容・種類等を問わず、施術開始日から60日の間に1回を限度して無制限で保障されます。
- 入院時手術給付金:入院中に所定の手術を受けた場合、5万円・7.5万円・10万円が受け取れる。
- 入院時放射線治療給付金:入院中に所定の放射線治療を受けた場合、10万円・15万円・20万円が受け取れる。
- 外来時手術給付金:入院を伴わず、所定の手術を受けた場合、5万円・7.5万円・10万円が受け取れる。
- 外来時放射線治療給付金:入院を伴わず、所定の放射線治療を受けた場合、10万円・15万円・20万円が受け取れる。
(3)死亡給付金
被保険者が保険料払込期間満了後に死亡したとき、設定基準給付金額10万円・15万円・20万円が受け取れます。
(4)先進医療保障特約
先進医療給付金として通算2,000万円まで保障されます。
注目ポイントと注意点!
こちらでは実際に短期入院をした場合、どれ位の医療保障が受けられるのかシミュレーションしてみましょう。
(例)契約者50歳男性の場合
- 入院時支援給付金金額:1回10万円
- 入院時手術給付金額:1回5万円
- 入院時放射線治療給付金額:1回10万円
- 外来時手術給付金額:1回5万円。
- 外来時放射線治療給付金額:1回10万円
- 死亡給付金額:10万円
→月掛保険料5,350円(年間64,200円)
【事例】医師から緑内障と診断され日帰り入院・手術をした。
①次の給付金が受け取れます。
- 日帰り入院→10万円(入院時支援給付金)
- 緑内障手術→10万円(入院時手術給付金)
②合計すれば
入院時支援給付金10万円+入院時手術給付金10万円=20万円
総額20万円が受け取れます。
このように短期入院の場合、非常に契約者側へ有利となる入院治療保障が期待できます。
ただし「一時金給付型終身医療保険」には通院保障が無く、長期の通院を余儀なくされる場合は不利となります。
また、がん・心疾患・脳血管疾患のような深刻な特定疾病への手厚い保障も用意されていない点に注意が必要です。
限定告知型医療保険「かんたん告知医療保険」
保険のドリル読者
でも民間の医療保険へ何とか加入して手厚い保障を受けたいそうです。
そこで、限定告知型医療保険「かんたん告知医療保険」の特徴について教えて下さい。
松葉 直隆
「かんたん告知医療保険」の特徴
「かんたん告知医療保険」は、健康に不安のある方々でも加入しやすい引受基準緩和型定期医療保険です。
気になる告知項目内容は次の通りです。
- 現在入院中か?または、最近3ヵ月以内に医師の診察・検査の結果、入院・手術をすすめられたことはあるか?
- 現在、がん(悪性腫瘍・肉腫・悪性リンパ腫・白血病を含む)で医師の診察・検査・治療・投薬をうけているか?
- 過去2年以内に、入院または手術をうけたことがあるか?
- 過去5年以内に、がん(悪性腫瘍・肉腫・悪性リンパ腫・白血病を含む)・脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)で入院または手術をうけたことがあるか?
- 現在、妊娠しているか?
この5項目に該当しなければ、ほとんどの場合、加入を拒否されることはありません。
「かんたん告知医療保険」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:20歳~75歳
- 保険期間:10年
- 保険料払込期間:10年
- 保険料払込回数:月掛・新半年掛・新年掛
- 保険料払込経路:口座振替・送金
- 支払削減期間:あり
「かんたん告知医療保険」の保険内容
「かんたん告知医療保険」の医療保障内容は次の通りです。
入院が1日目から保障され、過去や現在の病気が悪化したことによる入院・手術も保障対象です。
しかし、支払削減期間が設けられています。
(1)疾病・災害入院給付金
被保険者の病気やケガによる入院が、1入院60日、通算730日まで保障されます。
(2)集中治療給付金
被保険者が所定の集中治療室管理を受けた場合、1入院で【入院給付金日額×集中治療室管理日数分】、通算120日まで保障されます。
(3)手術・放射線治療給付金
施術開始日から60日の間に1回を限度して無制限で保障されます。
所定の88種類の手術を受けたとき【入院給付金日額×10倍】、それ以外は【入院給付金日額×5倍】が受け取れます。
(4)死亡給付金
被保険者が死亡したとき【入院給付金日額×20倍】の一時金が受け取れます。
注目ポイントと注意点!
こちらでは事例をあげて「かんたん告知医療保険」で保障金額やどれ位の保険料が掛かるのか見てみましょう。
(例)契約者40歳男性・保険期間10年の場合
- 入院給付金日額:1万円
- 集中治療給付金日額:1万円
- 手術給付金額:1回5万円または10万円
- 死亡給付金額:20万円
→月掛保険料7,880円(年間94,560円)
健康に自信の無い方々の場合も、オーソドックスな保障が設定されているので安心です。
ただし「かんたん告知医療保険」では支払削減期間がある点に注意しましょう。
この支払削減期間とは、第1保険年度(契約日から1年以内)に保障を受ける場合、受け取れる金額が50%に削減されるという制約です。
この制約があると病気やケガをした場合に、十分な保障が受けられるか不安ならば支払削減期間のない他社の引受基準緩和型医療保険を選んだ方が良いでしょう。
明治安田生命保険の医療保険へ申込む前の注意点
保険のドリル読者
それでは、保険申込を行う前に気を付けるべき点があれば教えて下さい。
松葉 直隆
子供向けの商品もある?
ご自分に成長期のお子さんがいて、学校の部活や体育の授業の際のケガが心配であったり、インフルエンザや新型感染症への感染が不安であったりしたなら、公的医療保険の他に民間の医療保険へも加入させましょう。
組立総合保障保険「ベストスタイル」と「メディカルスタイルF」には、子供向けの商品である「ベストスタイルJr.(被保険者:満6歳~満15歳)」・「メディカルスタイル F Jr.(被保険者:0歳~満15歳)」が用意されています。
こちらでも、大人向け商品に負けしない充実した保障が期待できます。
当然、契約者・保険料負担者は保護者となります。
いきなり引受基準緩和型商品に申込まない
前述した「かんたん告知医療保険」は、確かに健康へ不安のある方々でも入りやすい商品です。
しかし加入しやすいからと、いきなり引受基準緩和型医療保険へ申し込むのは避けましょう。
なぜなら、かんたん告知医療保険もそうでしたが支払削減期間が設定され一定期間にわたり保障の制限を受ける場合もあります。
また、選べる特約も少なく保険料が通常の医療保険より高めに設定されています。
そのため、まずは通常の医療保険へ申し込み、残念ながら加入(引き受け)を拒否された場合に、引受基準緩和型医療保険を検討しましょう。
もしも、通常の医療保険への加入を不安に感じたら、代理店等の保険担当者と相談した上で、引き受けが期待できそうな商品を選んでも構いません。
保険会社によっては条件付き(部位不担保:特定の身体の部位の保障を外す)で加入が認められる場合もあります。
新型感染症は保障される?
明治安田生命の医療保険へ現在加入中の方々、申し込みを検討している方々の多くが心配なのは、【新型感染症】に罹患し療養した場合も保障対象となるか否かという点でしょう。
こちらでは明治安田生命の【新型感染症】に関する医療保障の取り扱いを説明します。
新型感染症の療養には給付金が受け取れる
明治安田生命では、新型感染症に関する【入院給付金】・【入院治療給付金】・【通院治療給付金】等いずれも保障対象となります。
入院給付金・入院治療給付金の場合、医療機関の他に臨時施設等または自宅で療養した期間も対象です。
また、通院治療給付金の場合は、通院に代えて、自宅等で医師との電話診療やオンライン診療を受けたときも保障対象となります。
医師の診断書は必須!
ただし、いかなる条件でも前述した給付金が受け取れるわけではありません。
給付金を請求するなら、まず入院・療養・オンライン診療が必要であった旨の証明書を医療機関等から取得する必要があります。
不明な点・疑問点があれば専用窓口へ問い合わせ、オペレーターの指示に従いつつ、冷静に請求手続きを進めましょう。
まとめ
明治安田生命には、病気やケガに対する保障である【医療保障】に関して5つの商品があります。
それぞれに特徴の違う商品ですが、「ベストスタイル」・「メディカルスタイル」以外は、認知症や短期入院や引受緩和型など、何かに秀でた商品となっています。
オーソドックスな医療保障を求めるのであれば、「ベストスタイル」や「メディカルスタイル」を選ぶのが無難と言え、その他の認知症や短期入院に備えたいのであれば、それぞれ特化した商品を選ぶのが無難でしょう。
どの商品を選ぶにしても、自分のニーズが何なのかをしっかりと把握して、保険商品の契約条件・給付条件をしっかりチェックするようにしましょう。