JA共済にこども向け商品はあるの?こどもに対応している保障を詳細解説!

記事監修者紹介
松葉 直隆 大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。  その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体の記事監修を務める。

JA共済の販売する商品には、子供の【学資金】【もしも】の時のために備えられる「こども共済」をはじめとして、0歳から加入できる商品が数多く販売されています。

そこで今回は、こどもでも加入可能なJA共済のおすすめ商品を3つ紹介して、商品の特徴などについても解説をします。

また、JA共済は「全国共済農業協同組合連合会」と言う、農業従事者の福利増進のために設立された共済団体ですが、農業従事者以外の方々でも加入申込が可能となっています。

この記事の要点
  • JA共済の子供向け商品の紹介
  • それぞれの商品の特徴と活用方法を紹介
  • 加入前と加入後のそれぞれの注意点を解説
  • 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」無料で相談することをおすすめします。

各種生命保険の相談はFP所持率97%のほけんのぜんぶがおすすめ!

 

\1分で完了/

 

「ほけんのぜんぶ」公式HPはこちら

JA共済のこども向け商品を紹介!

保険のドリル読者

農家をしている叔父から、子供のもしもの事態や学資金を備えるならJA共済が良いと聞きました。

しかい、JA共済って農業従事者のための団体と思うのですが?

こちらでは、JA共済は農業従事者以外でも加入OKである点、そして歳から加入できるおすすめの3商品を比較解説してみます。

松葉 直隆

JA共済は農業従事者以外でも加入OK!

JAはそもそも農家組合員が協力し、農業生産力の増進と経済的・社会的地位の向上を図り、幸福と利益の実現を目的に生まれた組織です。

そのため、JA共済の組合員になるのは農業従事者と思われがちです。

しかし、農業従事者以外の方々でも、一定の条件で【准組合員】となることが可能です。

こちらについては第5章でわかりやすく解説します。

JA共済の販売する商品は加入した方々の、生命保障・医療保障はもちろん、老後の年金や子供を対象した共済も販売されています。

その他の共済と比較しても終身タイプ(一生涯保障の商品)が多く、保障内容もユニークな商品を取り揃えています。

農業従事者以外の方々でも、魅力的な商品の多いJA共済に関心を抱くはずです。

子供の保険は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

0歳から加入できる商品は多い!

JA共済で子供向けの共済商品はやはり「こども共済」です。

その他にも0歳から加入できる商品が多いのはJA共済の特徴と言えます。

0歳から加入した方が、掛金の負担は非常に軽くなる傾向があります。

また、子が小さい内から保障対象となるので、子供の病気やケガ等のトラブルに対して充実した金銭的サポートが期待できます。

「ひと」に関する保障の加入可能年齢は次の通りです。

(1)生命保障 加入可能年齢
終身共済:一生涯保障される生命保障。 0歳~75歳
養老生命共済:満期時にまとまった満期共済金が受け取れる生命保障。 0歳~75歳
定期生命共済:一定期間保障される生命保障。 15歳~75歳
(2)医療・介護保障 加入可能年齢
医療共済:病気やケガの治療保障。 0歳~75歳
がん共済:がんに特化した治療保障。 0歳~75歳
特定重度疾病共済(身近なリスクにそなエール):生活習慣病治療保障。 0歳~75歳
生活障害共済(働くわたしのささエール):就業不能サポート保障。 15歳~75歳
介護共済:要介護2からの介護サポート保障。 40歳~75歳
(3)年金保障 加入可能年齢
予定利率変動型年金共済(ライフロード):最低保証年金額がある年金。 18歳~85歳
こども共済:子供(孫)の教育資金に備える保障。 0歳~12歳
(4)引受緩和型保障 加入可能年齢
引受緩和型終身共済:加入し易い一生涯保障される生命保障。 18歳~80歳
引受緩和型医療共済:加入し易い一生涯保障される生命保障。 18歳~80歳
(5)一時払共済 加入可能年齢
一時払終身共済:1回で払い終えるタイプの一生涯保障される生命保障。 0歳~90歳
生存給付特則付一時払終身共済:生前贈与の機能がる生命保障。 0歳~75歳
一時払介護共済:1回で払い終えるタイプの介護サポート保障。 0歳~75歳

「ひと」に関する保障では、そのほとんどが0歳から加入可能です。

もっとも未成年の場合は、その親が代わりにJA共済へ加入する手続きをとり、掛金を払い込んでいくことになります。

0歳から加入できるおすすめ3商品を比較!

こちらでは、0歳から加入できるおすすめの3商品を比較して解説してみます。

保険種類 「終身共済」 「医療共済」 「こども共済」
保障 一生涯の生命保障 一生涯の医療保障 学資金ための保障
加入年齢 0歳~75歳 0歳~75歳 0歳~12歳
特徴 定期特約等を付帯し保障機能を強化 オーソドックな医療保障 学資金の他、子の万一も保障

次章以降から、0歳から加入できるおすすめの3商品の特徴や保障内容から注目すべき点について解説していきましょう。

子供の学費への備えなら「こども共済」

保険のドリル読者

やはり子供の教育資金はしっかり備えたいです。

金銭的な理由から進学を諦めさせたくはないです。

こちらでは、「こども共済」の特徴・保障内容注目すべき点について解説します。

松葉 直隆

学資保険は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

学資金に備えたいならこちら!

JA共済の「こども共済」は、子供の学資金の備えとして活用する商品です。

この特徴からみれば、生命保険会社の販売する「学資保険」と同じ仕組みと言えます。

「学資保険」と同じ仕組みとして、こども共済には「学資応援隊」があります。

学資金を効率よく積み立てたい場合は「学資応援隊」を選ぶべきでしょう。

また、学資保険にはあまり見受けられない特徴として、手厚い生命保障の役割を強化した「にじ」「えがお」も設定されています。

「にじ」「えがお」は学資金を効率よく積み立てるというよりは、子供の死亡または重度障害状態に備える内容となっています。

「こども共済」の基本的な内容は次の通りです。

  • 加入年齢(加入者):18歳~75歳
  • 子供:[学資応援隊]0歳~12歳、[にじ・えがお]0歳~11歳
  • プラン:中学プラン・高校プラン・大学プラン
  • 共済掛金払込期間:11、12、14、15、17、18歳から選択可
  • 共済掛金払込回数:月払・年払
  • 共済掛金払込経路:口座振替、クレジットカード払

「こども共済」の保障内容を紹介!

こちらでは、「学資応援隊」「にじ」「えがお」の保障内容を見てみましょう。

「学資応援隊」の保障内容

「学資応援隊」は、子供が一定の年齢になった時、学資金が一気に給付されるのではなく、【学資年金】と言う形で積み立てたお金を分割して受け取ります。

学資金の受取スケジュールは次の通りです(0歳契約・共済掛金払込期間18歳まで)。

子供の年齢 祝金・満期保険金
18歳 第1回学資金(共済金額の20%分)
19歳 第2回学資金(共済金額の20%分)
20歳 第3回学資金(共済金額の20%分)
21歳 第4回学資金(共済金額の20%分)
22歳 満期共済金(共済金額の20%分)

もしも掛金の払込期間中に子供が後遺障害状態となったとき、教育資金として設定した給付総額分の共済金が受け取れます。

その他、払込期間後に子供が病気や災害で死亡したケースでも、やはり給付総額分の共済金が下ります。

「にじ」・「えがお」の保障内容

「にじ」・「えがお」共に、生命保障をより手厚くした商品です。

ただし、入学祝金として6回分お金が受け取れます。

祝金の受取スケジュールは次の通りです(0歳契約)。

子供の年齢 祝金・満期保険金
3歳 第1回入学祝金(共済金額の5%分)
5歳 第2回入学祝金(共済金額の10%分)
11歳 第3回入学祝金(共済金額の10%分)
14歳 第4回入学祝金(共済金額の20%分)
17歳 第5回入学祝金(共済金額の30%分)
22歳 満期共済金(共済金額の25%分)

「こども共済」の注目点

こちらでは事例を挙げて、「学資応援隊」の学資金(祝金)受取金額、給付率(返戻率)、「にじ」「えがお」の保障金額をみてみましょう。

「学資応援隊」の学資金(祝金)受取金額・給付率

事例をあげ、掛金・受取金額・給付率(返戻率)等をみてみましょう。

(例)大学プラン

  • 共済者:30歳(父)
  • 被共済者:0歳(男子)
  • 共済金額:300万円
  • 学資金受取開始年齢:18歳

受取スケジュールと受取総額は次のようになります。

子供の年齢 学資年金
18歳(高校3年時) 第1回学資金:60万円
19歳(大学1年時) 第2回学資金:60万円
20歳(大学2年時) 第3回学資金:60万円
21歳(大学3年時) 第4回学資金:60万円
22歳(大学4年時) 第5回学資金:60万円
受取総額 300万円

共済掛金終了年齢と給付率(返戻率)は次の通りです(受取総額300万円の場合)。

掛金・給付率/払込終了年齢 18歳 15歳 12歳
月払 14,127円 16,695円 20,559円
年払 162,441円 191,985円 236,412円
給付率

(月払)98.3%

(年払)102.6%

(月払)99.8%

(年払)104.1%

(月払)101.3%

(年払)105.7%

表のように、共済掛金終了年齢・月払の設定によっては、給付率が100%を割るケースがあります。

これは払い込んだ掛金より戻るお金が少ない【元本割れ】という状態であることを意味します。

「にじ」・「えがお」の保障金額

事例をあげて祝金の受取金額、万一の保障金額をみてみましょう。

「学資応援隊」と同様の事例の場合、受取スケジュールと受取総額は次のようになります(0歳加入・22歳満期)。

子供の年齢 祝金・満期保険金
3歳 第1回入学祝金:15万円
5歳 第2回入学祝金:30万円
11歳 第3回入学祝金:30万円
14歳 第4回入学祝金:60万円
17歳 第5回入学祝金:90万円
22歳 満期共済金:75万円
受取総額 300万円

子供の死亡・後遺障害状態の保障金額はそれぞれ次の通りです(0歳加入・22歳満期)。

①にじ(共済金額300万円+災害給付特約200万円)

死亡・後遺障害 災害 病気
0歳~22歳 500万円 300万円

②えがお(共済金額300万円+災害給付特約200万円+養育年金特則等)

死亡・後遺障害 災害 病気
0歳~5歳 500万円 300万円
6歳~14歳 1,100万円 900万円
15歳~22歳 1,700万円 1,500万円

子供のもしもの保障金額として、最大1,700万円まで受け取れることになります。

注意点

「学資応援隊」の場合は、掛金を年払で払い込まないと、なかなか加入者側の利益とならない点に注意しましょう。

「にじ」・「えがお」は、生命保障を重視しているので、入学祝金を学資金として活用はできるものの、給付率は元本割れとなります。

また、一定の年齢で保障が満期となるので、子供のもしもや病気・ケガについて保障期間の制限なく治療サポートの継続を希望するなら、別の共済商品または保険商品を検討する必要があります。

一生涯の保障なら「終身共済」

保険のドリル読者

親としては子供のもしもには、保障期間に制約されず一生涯保障されることを希望します。

そこで、一生涯の保障である「終身共済」について教えて欲しいです

こちらでは、「終身共済」の特徴・保障内容注目すべき点について解説します。

松葉 直隆

終身保険は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

一生涯の保障ならこちら!

JA共済の「終身共済」は、一度加入すれば解約しない限り一生涯の生命保障が受けられる共済商品です。

0歳から加入可能で、1被共済者につき5億円まで設定できます。

「終身共済」は、0歳から加入可能ですが、加入は親・扶養者が代わりに申込、子供が未成年の内は掛金を払い込むことになります。

「終身共済」の基本的な内容は次の通りです。

  • 加入年齢(加入者):0歳~75歳
  • 共済金額:50万円~5億円(10万円単位)
  • 共済掛金払込期間:50、55、60、65、70、75、80、99歳から選択可
  • 共済掛金払込回数:月払・年払
  • 共済掛金払込経路:口座振替、クレジットカード払

「終身共済」の保障内容を紹介!

こちらでは、「終身共済」の保障内容と共済掛金払込期間ごとの加入年齢を見てみましょう。

終身共済の保障内容

死亡共済金・後遺障害共済金は多額の金額が設定可能です。

  • 死亡共済金・後遺障害共済金:50万円~5億円(10万円単位)で設定可。
  • 定期特約:主契約にプラスして万一のときを保障する特約。
  • 災害給付特約:災害による所定の後遺障害を保障する特約、万一のときは災害だけでなく所定の感染症の場合も保障。
  • 災害死亡割増特約:災害または所定の感染症による万一のときを手厚く保障する特約。
  • 家族収入保障特約:万一のとき、特約の共済期間満了まで(最低5回保証)毎年年金が受け取れる特約。特約の共済期間満了まで生存した場合には、生存給付金が受け取れる。

当然、特約部分は任意で付加できます。

シンプルに死亡共済金・後遺障害共済金だけを設定しても構いません。

共済掛金払込期間ごとの加入年齢

共済掛金払込終了年齢によって加入可能な年齢の範囲が異なります。

共済掛金払込終了年齢 加入可能年齢
50歳 0~45歳
55歳 0~50歳
60歳 0~55歳
65歳 0~60歳
70歳 0~65歳
75歳 0~70歳
80歳 0~75歳
99歳 0~75歳

「終身共済」の注目点

こちらでは事例を挙げて、掛かる共済掛金と終身共済の活用法について解説します。

「終身共済」の共済掛金例

0歳から加入する形をとれば、掛金負担も非常に割安となります。

(例)男性・月払の場合

  • 共済金額:200万円
  • 共済掛金払込期間:60歳
  • 特約:無し
加入年齢 月掛金
0歳 2,460円
1歳 2,498円
2歳 2,544円
3歳 2,592円
4歳 2,640円
5歳 2,692円

当然、払込期間が終了する60歳まで月掛金は上がりません

子供が社会人になったら

子供がたとえ成人したとしても、大学在学中でアルバイトなどで生活費を捻出していたという場合、そのまま親・扶養者の方で「終身共済」の掛金を払い込むのが良いでしょう。

その後、子供が社会人となり一人で生計を立てることができたら、「終身共済」へ入っいたことを告げて、保障を継続するかそれとも新しい死亡保険等へ加入し直すかを決めさせることも良い方法です。

ただし、注意しなければいけないのは、親・扶養者が「終身共済」を放置してしまうことです。

子供に告げないままでいると、子供が別の死亡保険へ加入してしまう場合もあります。

必ず、子供と共済の見直しについて話し合う機会を設けましょう

病気やケガへの備えなら「医療共済」

保険のドリル読者

「こども共済」は、学資金や子供の死亡・後遺障害状態の備えとして、金銭的サポートが受けられる点は魅力ですね。

しかし、病気やケガの治療サポートもないと不安です。

こちらでは、「医療共済」の特徴・保障内容注目すべき点について解説します。

松葉 直隆

医療保険も「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

病気やケガに備えたいならこちら!

JA共済の「医療共済」は、一度加入すれば解約しない限り一生涯の生命保障が受けられる共済商品です。

0歳から加入可能で、1回の入院の支払限度日数は200日までと長期入院に備えられます。

逆に日帰り入院からも保障されるので、短期入院でもしっかり入院保障が受け取れます。

なお日帰り入院とは【入院基本料】等の支払いが必要で、入院日・退院日が同じ日の入院を指します。

例えば、『朝に容態が急変し緊急入院をして、その日のうちに容態が落ち着いたので夕方退院した』というケースが該当します。

「医療共済」の基本的な内容は次の通りです。

  • 加入年齢(加入者):0歳~75歳
  • 入院共済金日額:3,000円~10,000円(ただし、加入年齢0~5歳:入院共済金日額6,000円まで)
  • 共済掛金払込期間:60、65、70、75、80、99歳から選択可
  • 共済掛金払込回数:月払・年払
  • 共済掛金払込経路:口座振替、クレジットカード払

「医療共済」の保障内容を紹介!

「医療共済」は、入院~先進医療まで幅広い保障が設定されています。

入院共済金

病気やケガに備え入院共済金日額3,000円~10,000円まで設定できます。

ただし、加入年齢0~5歳の場合は、入院共済金日額6,000円までが設定上限です。

日帰り入院から保障され、1回の入院の支払限度日数は、60日型・120日型・200日型が選べます。

入院見舞金

1回の入院につき、入院共済金日額×10倍を一時金として受け取れます。

もちろん日帰り入院でも保障対象です。

この見舞金の設定を外して加入もできます。

手術共済金

入院中の手術の場合、1回につき入院共済金日額×20倍が受け取れます。

外科の手術の場合、1回につき入院共済金日額×5倍が受け取れます。

双方とも何回でも保障されます

放射線治療共済金

放射線治療を受けた場合、1回につき入院共済金日額×10倍が何回でも受け取れます

先進医療共済金

先進医療を受けた場合、通算1,000万円まで保障されます。

こちらの設定を外して加入できます。

先進医療一時金

先進医療を受けた場合、1回につき先進医療共済金×10%(上限30万円)が受け取れます。

こちらの設定を外して加入できます。

「医療共済」の注目点

こちらでは事例を挙げて、掛かる共済掛金と医療共済の活用法について解説します。

医療共済の共済掛金例

0歳から加入する形をとれば、掛金負担も非常に割安となります。

(例)男性・月払の場合

  • 共済期間:終身
  • 入院共済金日額:5,000円
  • 1回の入院の支払限度日数:120日
  • 共済掛金払込期間:60歳
  • 入院見舞金:あり
  • 先進医療保障:あり
加入年齢 月掛金
0歳 3,927円
1歳 4,007円
2歳 4,088円
3歳 4,173円
4歳 4,259円
5歳 4,349円

当然、払込期間が終了する60歳まで月掛金は上がりません

一定期間に商品の見直しを!

子供が0歳から加入すれば、掛金の負担は軽減され、病気・ケガの入院・治療サポートが一生涯保障されます。

また、一定の年齢で払い込み期間を終了したら、掛金の負担無しで入院・治療サポートが継続されます。

しかし、一生涯保障とはいえ、医療技術の急激な進歩には気を付けるべきです。

子供を0歳から加入させたのは良いものの、それからかなり時間が経過した後、加入当時想定されていない新たな治療技術が発明され、その医療技術がメジャーな治療法となることも考えられます。

仮に病気やケガでその革新的な治療法を利用した場合、加入中の手術・治療保障では想定されていない治療法のため、共済金が受け取れないケースもあります。

もちろん、かなり前に加入した共済商品でも、入院共済金・入院見舞金は問題なく受け取れます。

しかし、手術・治療保障も確実に受け取りたいならば、一生涯保障される商品であっても定期的な見直しは必要となるでしょう。

JA共済へ加入する前の注意点

保険のドリル読者

JA共済が販売する商品は、どれも個性豊かな商品ばかりで興味がわいてきました。

そこで、JA共済の商品を申込む場合に、何か気を付けるべき点があれば教えて下さい。

こちらでは

JAとはどんな団体か?

加入条件は独特?

加入条件の流れ

の3つについて解説します。

松葉 直隆

保険の見直しは「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

JAとはどんな団体?

JAとは前述した通り、農家組合員が協力し農業生産力の増進と経済的・社会的地位の向上を図り、幸福・利益の実現を目的に生まれた組織です。

しかし、JA共済の商品は農業従事者はもちろん、農業従事者以外の方々でも加入可能です。

農業従事者以外の方々は、JAの協同組合運動に賛同し、共済事業の利用を希望する場合、出資金をJAに支払うことで【准組合員】となり共済に加入できます。

一方、組合員とはならず共済へ加入する【員外利用】も、農業協同組合法により一定の範囲で認められています。

員外利用の場合は、JAごとに組合員の利用高の2割まで出資金不要で利用できます。

加入条件をよく確認する

基本的にJA共済の商品は農家の方々なら【正組合員】、農家組合員以外の方々なら【准組合員】となることで加入可能です。

この正組合員となる条件、准組合員となる条件は次の通りです。

正組合員の場合

次のいずれかの条件に該当する必要があります。

  • 〇アール以上の土地を耕作する農業を営み、住所、その経営に係る土地または施設が地区内に存在
  • 1年のうち〇日以上農業へ従事、住所、その農業に係る土地または施設が地区内に存在

なお、農地面積の条件や農業の従事期間のどのくらい必要かは、各地域のJAによってかなり異なります。

准組合員の場合

次のつに該当する必要があります。

  • 住所もしくは勤務地が当JA管内に存在
  • JA事業を継続的に利用できる

ただし、JA管内に住所が無い場合、1年以上継続して購買・販売(運搬・加工・貯蔵含む)・特定農地貸付いずれかの事業を利用する人である必要があります。

加入条件の流れ

共済商品は、JAの担当者と対面して話し合いながら、プランを決めて申込手続きを進めていきます。

なお、共済の内容への質問や、申込手続きは【ライフアドバイザー】または【スマイルサポーター】と呼ばれるJA職員と進めていきます。

 

[①保障内容をチェックする]

保障内容や加入条件をよく検討します。

JAの【ライフアドバイザー】または【スマイルサポーター】から、掛金の見積り、リーフレット資料等の情報を提供してもらいます。

[②加入内容を決定]

【ライフアドバイザー】または【スマイルサポーター】から保障内容の説明を受けます。

【保障設計書】【お見積り書】等を用意して提案してくれますので、ご自分で、その内容を確認して加入する内容(プラン)を決定します。

[③加入申込]

印鑑、本人確認書類、出資金を提出して、申込手続きを行います。

ご自分で【加入申込書】【告知書】等の必要書類に記載し、ご署名または記名・押印等を行います。

[④共済契約締結]

申し込み後、JA側の審査の上で引受け手続が完了します。

引き受けが決まったら【共済証書】が自宅へ送付されます。

JA共済への加入申込・加入後の注意点

保険のドリル読者

JA共済の【正組合員】や【准組合員】となるには、やはり独特の条件がありますね。

加入時や加入後にも気を付けるべき点があれば教えて下さい。

こちらでは、払込期間の長期化は損なのか子供は大人の思惑通りの進路へ進まない場合もある点について解説しましょう。

松葉 直隆

生命保険は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料)

払込期間の長期化は損?

前述した「終身共済」や「医療共済」では、掛金払込期間を99歳まで設定できます。

もちろん、この設定で加入した場合は、掛金の払込終了前に非共済者が亡くなることもあります。

一方、50歳や60歳で掛金の払込期間を終了するなら、終了後は以後の負担が無く一生涯保障も継続されます。

一見、50歳や60歳のような短い期間を設定し払い込んだ方がお得に思えます。

確かに、加入後もJA共済の商品をずっと継続していきたいならば、払込期間は短い方が断然有利です。

ただし、保障内容が合わなくなり、保障継続中に解約する可能性があるならば、むしろ払込期間を長めに設定しておく方が良いでしょう。

なぜなら、払込期間を長めにした分、1回で払い込む掛金の負担額は小さくなります。

一定期間に商品の見直しを検討する方々なら、より少ない掛金で保障を継続した方が、現在加入中の商品を解約し、新たな商品へ加入もしやすくなります。

一生涯保障でも加入見直しは検討を!

JA共済終身の保障となる商品が多いです。

しかし、加入したら後は放置で良いわけで無く、定期に保障内容を見直しすることが大切です。

例えば、JA共済ならば子供のためにと、0歳から終身医療へ加入することも可能です。

しかし、その子供も成長し、いずれは中高年になるはずです。

中高年以降になれば、がん・心疾患・脳血管疾患をはじめとした深刻な生活習慣病の発症リスクが高まります。

そんな時に、現在加入中の保障内容で十分対応可能であるとは断言できません

そのため、子供が成長し社会人となった場合など、一定のタイミングで現在の保障が自分の実情に合っているか、良くチェックする必要があるでしょう。

もしも、加入中の商品では不安ならば、解約して新しい保険商品に加入することや、加入中の商品は継続したまま、がん保険・三大疾病保険など、個別の保険商品へ加入して保障を手厚くする方が無難です。

子供は大人の思惑通りの進路へ進まない?

「こども共済」は、概ね子供の大学進学を想定して、加入を検討している方々が多いことでしょう。

とはいえ、子供の進路は子供自身が決めるべきことです。

そのため、子供が大学進学に興味はなく、高校卒業後に就職し社会人して独立することも考えられます。

当然その場合でも加入時に設定した共済金は、契約通り子供が設定年齢に達したら受け取れます。

学資金としては利用できなくなったものの、子供のために積み立てた共済金である以上は子供のために利用するべきです。

例えば、子供の就職祝や結婚した場合の結婚式の資金として、または孫ができた時、子供夫婦に教育資金を援助することへの活用方法が想定されます。

この様に、仮に大学等の入学費・授業料として活用できなくても、使い道は豊富に存在します。

まとめ

JA共済の子供向けの保障について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

子供の学費や病気・ケガなど、子供への備えは多岐にわたります。

学費への備えなら「こども共済」、子供の死亡への備えなら「終身共済」、子供の病気やケガに備えるなら「医療共済」と、子供向けの保障とは言え、それぞれのニーズに合わせた商品が販売されています。

また、子供が成長した際には、保障内容もしっかりと見直して、継続するのかどうかも含めて親子での話し合いも良いでしょう。

子供のためを思うと、あれもこれも不安になると思いますが、どんなリスクがありどんな備えをしたいのか、しっかり考えるところから始めましょう。