日本人の死因のトップは「がん」です。
そんながんに備えるためにがん保険への加入を考える方も多いでしょう。
しかし、がん保険は各生命保険会社から数多く販売されており、どんな商品を選んだら良いか判断し難いことがあるかもしれませんね。
そこで今回は、オリックス生命の「がん保険 Believe(ビリーブ)」を取り上げ、そのメリット・デメリットから利用者の声や、他社のがん保険との違いを比較して解説していきます。
- がん保険ビリーブは、医師から初めてがんと診断されると、がん初回診断一時金として100万円受け取れる。
- がん保険だけでは足りない可能性があるため、医療保険も備えておいた方が安心。
- がん保険に加入する前に、どんな保障が欲しいのかを明確にし、他社の保険と比較することも大切。
目次
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」のポイントはこれ!
がん保険 Believe検討者
私は現在、万一のことを考えて「がん保険」を探しています。
入院治療や通院治療にバランスの良い商品が希望です。
がん保険 Believe検討者
叔父からオリックス生命の「がん保険 Believe(ビリーブ)」を勧められました。
この「がん保険 Believe(ビリーブ)」のメリット・デメリットについて詳細を聞きたいです・・・。
最初に、オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」のがん保険としてのポイントを解説しましょう。
給付金額・払込保険料をシミュレーション!
こちらでは事例をあげて、受け取れる給付金と払い込む保険料をシミュレーションしてみます。
- 契約者:男性(30歳)
- 基本給付金額:10,000円コース
- 特約:がん通院特約(10,000円)
- がん初回:肺がん20日入院・手術・10日通院
- がん2回目(5年後):胃がん10日入院・手術・10日通院
- 保険料払込期間:終身払
- 月払保険料:3,572円
①初回がん治療保障:下りる給付金
給付金 | 金額 |
がん初回診断一時金 | 100万円 |
がん治療給付金 | 50万円 |
がん入院給付金 | 20万円(10,000円×入院20日) |
がん手術給付金 | 20万円 |
がん退院一時金 | 10万円 |
がん通院給付金 | 10万円(10,000円×通院10日) |
合計 | 210万円 |
②がん2回目(5年後)治療保障:下りる給付金
給付金 | 金額 |
がん治療給付金 | 50万円 |
がん入院給付金 | 10万円(10,000円×入院10日) |
がん手術給付金 | 20万円 |
がん退院一時金 | 10万円 |
がん通院給付金 | 10万円(10,000円×通院10日) |
合計 | 110万円 |
がんと医師から診断された時点で受け取れる「診断一時金」から、退院して通院した場合に下りる「通院給付金」まで、幅広い治療が金銭的にカバーされます。
松葉 直隆
がん保険 Believe検討者
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」は、まとまった給付金が魅力!
松葉 直隆
(1)初めてがんになった時150万円が受け取れる!
初めて医師からがんと診断されたときは、がん初回診断一時金として100万円が受け取れます。
また、がん治療のため入院を開始したら、がん治療給付金として50万円が受け取れます。
治療を始める段階で、150万円というまとまったお金が受け取れるので、治療費に頭を悩ますことはないでしょう。
松葉 直隆
なお、請求は原則として患者本人が行います。
(2)回数制約がなく受け取れる給付金は多い
がん治療給付金は2年に1回を限度に何度でも受け取れ、がん入院給付金は保障限度日数が無制限、がん手術給付金は回数無制限、後述するがん退院一時金は何度でも退院の度に受け取れます。
(3)退院の時も給付金が受け取れる
がんで10日以上継続入院した後に退院した場合、退院一時金が受け取れます。
回数の制限はありません。
このお金を受け取れば、しばらくの間、退院後の治療費、がんの薬代、交通費等の出費に活用できることでしょう。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」の注意点
松葉 直隆
(1)様々な治療費をカバーできるが請求は面倒
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」は診断一時金から、通院給付金まで、幅広い治療費をカバーできる保険ですが、必要となるであろう手術費や通院費の給付金を、前もって保険会社へ請求することはできません。
あくまで、給付金請求は治療が行われ、医師の診断書等を給付金請求書へ添付して申請することになります。
松葉 直隆
がん保険 Believe検討者
この請求手続きの面倒な部分に着目し、請求1回で非常に多額の給付金が下りるがん保険も登場しています。
初期段階で高額な給付金が受け取れるので、頻繁に請求手続きを行う必要もありませんね。
また、メットライフ生命「ガン保険 ガードエックス」では、入院・通院すら関係なく手術・放射線治療・抗がん剤治療を受けるのなら、1年に1回を限度として一括100万円が、通算5回まで下ります。
松葉 直隆
(2)2回目以降のがん治療給付金の条件に注意!
がん治療給付金は、がんで入院すれば2年に1回を限度に、何度でも受け取れることは魅力です。
前述したFWD富士生命「新がんベストゴールドα」等のように、2回目以降は2年経過後が条件となっていても、入院または通院が条件なので範囲も広く、通院の場合も再び最高300万円が一括で下ります。
(3)保険料免除が無い!
保険料免除とは?
契約者(被保険者)が、がんと診断された場合、以後の保険料の払い込みを免除される措置です。
この措置は、ほとんどの保険会社で設けられています。
松葉 直隆
そのため、実際にがんを発症し治療中であっても、保険料は契約時に設定した払込期間までキッチリ支払う必要があります。
松葉 直隆
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」の口コミは?
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
ここでは、「がん保険 Believe(ビリーブ)」を評価する声・不満の声について取り上げてみましょう。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」を評価する声
松葉 直隆
(1)40代女性(100点/100点中)
診断から退院まで手厚く保障されるので、保険料を半年払いという形で加入しました。
その3年後、健康診断にて乳がんが見つかり、数日入院し手術、その後放射線治療を受けました。
治療費は公的健康保険と自費でなんとか払えました。その後、医者の診断書と給付金請求書をポストに投函しました。
最初はどの位の給付金になるか不安でしたが、数日後、診断給付金と、がん治療給付金、入院給付金、手術給付金が問題なく入金されていました。
実際の治療費よりも多く振り込まれていたので、その分は通院治療に充てたいです。
(2)30代男性(100点/100点中)
保険料は、他のがん保険よりも若干高めに感じます。ただし、様々な治療に関する費用がカバーできるので、わざわざ特約を付けなくてもスペックの高いがん保険といえるでしょう。
まだ、私はがんを発症していないものの、「がん保険 Believe(ビリーブ)」はバランスのとれている保険なので、金銭的な面を心配せずに治療へ専念できそうです。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」に不満の声
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」に不満な口コミは、実のところあまり見受けられませんでした。
松葉 直隆
50代女性(50点/100点中)
がん診断から退院まで手厚く保障されるので、「がん保険 Believe(ビリーブ)」へ加入しました。
今のところはがんを発症していないので安心ですが、がん治療となればかなり高額な費用が必要になると友人から聞きました。
「がん保険 Believe(ビリーブ)」は幅広い治療をカバーしてくれますが、入院するにしても、通院するにしても、こまめに自分で負担した費用の保障を希望すると、その都度、給付金の請求手続きを行う必要がありますよね。
その分、手続きが面倒そうな気がします。1回請求手続きを行えば、まとまったお金を一括で受け取れる商品の方が良かったのかしら?と、ふと考えてしまいます。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」利用者の声を解説
一方で給付金を治療の度に請求したい場合、手続きの方法がやや面倒との不満もあります。
松葉 直隆
それならば、がん診断確定の際に、一括でまとまった給付金を受け取る方が、このリスクは軽減できるでしょう。
診断から退院までトータルで保障される商品を選ぶか、それとも実際の治療費はどれ位になるかわからないが、一気に給付金を受け取れる商品を選ぶか、最終的には各契約者の自己責任となります。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」の内容を紹介!
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
ここでは、「がん保険 Believe(ビリーブ)」の概要や契約可能年齢と保険期間、申し込み手順を解説しましょう。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」の概要
「がん保険 Believe(ビリーブ)」は0歳~75歳まで加入できる終身がん保険です。
中途解約しない限り保障は一生涯約束されます。
保険料の払込回数は月払、半年払、年払のいずれか、払込方法は口座振替またはクレジットカード払から選べます。
保障内容は次の通りです。
基本保障
保障プラン | 基本給付金額10,000円コース | 基本給付金額5,000円コース(50歳~75歳限定) |
がん初回診断一時金 | 初回のみ100万円 | 初回のみ50万円 |
がん治療給付金 |
1回につき50万円 ※2年に1回を限度 |
1回につき25万円 ※2年に1回を限度 |
がん入院給付金 |
1日につき10,000円 ※日帰り入院から日数無制限で保障 |
1日につき10,000円 ※日帰り入院から日数無制限で保障 |
がん手術給付金 |
1回につき20万円 ※何回でも保障 |
1回につき10万円 ※何回でも保障 |
がん先進医療特約 |
がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算2,000万円上限) がん先進医療一時金:がん先進医療給付金10%相当額 |
がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算2,000万円上限) がん先進医療一時金:がん先進医療給付金10%相当額 |
がん退院一時金 |
1回につき10万円 ※10日以上の継続入院で退院後 |
1回につき5万円 ※10日以上の継続入院で退院後 |
特約
がん通院給付金:基本給付金額10,000円コースは1日10,000円、基本給付金額5,000円コースは1日5,000円保障。
解説
基本給付金額5,000円コースは、50歳~75歳限定のコースとなっています。
なお、保障は悪性がんのみならず初期のがんも保障されます。
松葉 直隆
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」の契約可能年齢と保険期間・保険料
こちらでは「がん保険 Believe(ビリーブ)」の保険期間・保険料等を説明します。
保険料払込期間と契約年齢
松葉 直隆
保険料払込期間 | 契約年齢 |
60歳払済 | 0歳~55歳 |
65歳払済 | 0歳~60歳 |
終身払 | 0歳~75歳 |
保険料の払込期間が短ければ月払保険料は大きくなります。
しかし、60歳払済の方が終身払よりも、トータルで払い込む保険料は少なくなるでしょう。
基本給付金額
50歳~75歳の方が選択の幅はより広くなります。
契約年齢 | 基本給付金額 |
0歳~49歳 | 10,000円 |
50歳~75歳 | 5,000円または10,000円 |
月額保険料(終身払)
契約者(被保険者)の性別、保険開始年齢によって保険料は異なります。
(1)基本給付金額10,000円コース
契約年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 2,656円 | 2,261円 |
30歳 | 3,572円 | 2,945円 |
40歳 | 5,025円 | 3,826円 |
50歳 | 7,291円 | 4,760円 |
60歳 | 10,538円 | 5,686円 |
70歳 | 14,256円 | 6,585円 |
(2)基本給付金額5,000円コース
契約年齢 | 男性 | 女性 |
50歳 | 4,196円 | 2,880円 |
60歳 | 5,883円 | 3,361円 |
70歳 | 7,756円 | 3,800円 |
そのため、保険料が抑えられる5,000円コースを検討してみても良いでしょう。
「がん保険 Believe(ビリーブ)」の契約申し込み手順
「がん保険 Believe(ビリーブ)」の申し込みはインターネット、郵送、保険担当者との対面による方法いずれかで行います。
松葉 直隆
インターネットで申込の場合
- STEP.1インターネットで申込「がん保険 Believe(ビリーブ)」のホームページから、申込希望者の意向確認、保障プラン・保険料払込期間、注意事項を確認して入力を進めていきます。
- STEP.2オリックス生命の審査契約者が入力内容を送信後、オリックス生命側が内容等をチェックし、審査の可否を決定します。
- STEP.3契約成立審査完了後、引き受け可能ならば、契約者宅へ「保険証券」が届きます。
対面申込の場合
- STEP.1「がん保険 Believe(ビリーブ)」を保険会社または代理店へ申込面談日程を調整します。
- STEP.2担当者との面談担当者に質問を行いアドバイス等も受けながら、保障プラン・保険料払込期間を決め、申込書は担当者から面談時に受け取ります。
- STEP.3申込書送付後、オリックス生命の審査紙面の申込書等に必要事項を記載、担当者へ提出します。その後、オリックス生命側が書類の内容等を精査し、審査の可否を決定します。
- STEP.4契約成立審査完了後、引き受け可能ならば、契約者宅へ「保険証券」が届きます。
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」を他のがん保険と比較
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
ここでは、「勇気のお守り」の保険内容や、ビリーブと比較してその違いを解説しましょう。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「勇気のお守り 」とは?
「勇気のお守り」は18歳~75歳まで加入できる終身がん保険です。
こちらも、中途解約しない限り保障は一生涯約束されます。
保険料の払込回数は月払、半年払、年払のいずれか、払込方法は口座振替またはクレジットカード払から選べます(通信販売の場合)。
「勇気のお守り」の特徴は?
「がん保険 Believe(ビリーブ)」と同様にがん診断確定から、入院・手術後に通院治療まで保障される商品です。
こちらも様々ながん治療のための保障がカバーされています。
松葉 直隆
まずは次項で、「勇気のお守り」の保障内容を確認してみましょう。
「勇気のお守り」の保障内容
「勇気のお守り」の保障内容は次の通りです(通信販売の場合)。
基本保障
保障プラン | 20,000円プラン | 10,000円プラン |
がん初回診断給付金 | 1回200万円 | 1回100万円 |
がん入院給付金 |
1日につき20,000円 ※日帰り入院から日数無制限で保障 |
1日につき10,000円 ※日帰り入院から日数無制限で保障 |
がん手術給付金 |
1回につき80・40・20万円 ※何回でも保障 |
1回につき40・20・10万円 ※何回でも保障 |
がん先進医療特約 | がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算1,000万円上限) | がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算1,000万円上限) |
がん外来治療給付金 | 1日につき20,000円 | 1日につき10,000円 |
解説
松葉 直隆
がん保険 Believe検討者
ただし、主契約へ付加できる治療に関する特約はなく、通院保障はがん外来治療給付金としてあらかじめ設定されています。
なお、対面販売の「勇気のお守り」なら、更に5,000円プラン・15,000円プランを選択可能です。
「がん保険 Believe(ビリーブ)」と「勇気のお守り」を比較
こちらでは、「がん保険 Believe(ビリーブ)」と「勇気のお守り」の保障内容等を比較してみます。
終身がん保険 | 「がん保険 Believe(ビリーブ)」 | 「勇気のお守り」(通信販売) |
契約可能年齢 | 0歳~75歳 | 18歳~75歳 |
診断給付金 |
初回のみ50万円・100万円 ただし、がん治療給付金は25万円・50万円何度でも ※何回でも保障 |
1回100万円・200万円 ※何回でも保障 |
がん退院一時金 |
1回につき5万円・10万円 ※何回でも保障 |
‐ |
がん先進医療特約 |
がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算2,000万円上限) がん先進医療一時金:がん先進医療給付金10%相当額 |
がん先進医療給付金:技術料と同額保障(通算1,000万円上限) |
通院に関する給付金 | がん通院給付金として特約で追加可能、1日つき5,000円・10,000円 | がん外来治療給付金として、1日につき10,000円・20,000円 |
がん保険 Believe検討者
松葉 直隆
しかし、診断給付金は「勇気のお守り」の方が、まとまった金額を何度も受け取ることができ、通院保障も主契約となっています。
がん治療の際に先進医療を利用したい場合は、「がん保険 Believe(ビリーブ)」の方がより手厚い保障を期待できます。
一方、診断給付金を充実させたいなら、「勇気のお守り」を選ぶべきでしょう。
そもそも、がん保険の意義は?
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
ここでは変化するがん治療、がん保険の必要性について解説しましょう。
がん治療は変化している
日本人の死因の第1位を占めるものとは?
悪性新生物(悪性がん)です。
(厚生労働省「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第7表」参照)
政府機関も民間もがん治療の開発を重要視しています。
手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の進歩はもちろん、ホルモン剤治療等、新たな治療法も続々と登場しています。
ただし、非常に効果が高い治療法でありながら、保険診療の範囲外となっている治療法も存在します。
松葉 直隆
次項では、公的医療保険制度の限界と、生命保険会社が扱うがん保険の必要性について解説します。
公的医療保険とがん保険
前述した三大治療と言われる手術治療・放射線治療・抗がん剤治療は、そのほとんどが保険診療の対象となります。
つまり、原則3割の自己負担で治療が受けられるわけです。
ただし、前述した先進医療は技術料分、自由診療を受ける場合は本来保険診療に該当する医療行為も含めて、全額自己負担となります。
入院の際、「大部屋」と呼ばれる保険診療が適用される病室は無料となります。
しかし、有料の病室を利用することに患者側が同意すれば、こちらも差額ベッド代として全額自己負担となります。
この保険診療外の医療サービスは高額化する傾向があり、その費用を賄うためにがん保険の活用が期待できるのです。
がん保険とはどんな商品?
がん保険のメリットとは?
保障範囲はがんに関する入院・治療に限定されますが、幅広いがん治療に関する金銭的サポートが得られます。
がんの三大治療の他、先進医療も保障範囲内となり、がんの入院ならば差額ベッド代も当然サポートされます。
松葉 直隆
また、前述したFWD富士生命「新がんベストゴールドα」のように、がんと診断確定された時点で、多額の診断給付金を受け取れる商品ならば、このお金を自由診療全般に活用しても当然OKです。
がん保険以外の保障の必要性について
がん保険 Believe検討者
がん保険 Believe検討者
最後に、がん保険とその他の保険を併用する必要性等について解説します。
医療保険とがん保険
がん保険は頼りになる商品ですが、がん以外の病気やケガの治療は保障されません。
がん以外の病気やケガで、有料の病室を利用したならばやはり全額自費で支払うことになってしまいます。
そのため、ご自分にとって深刻な病気はがんだけでも、最低限の医療保険を備えておいた方が無難です。
医療保険の中には、とりわけダイレクト型保険で月払保険料が1,000円未満の商品も多く、がん保険と併用しても金銭的に大きな負担とはなりません。
女性はがん保険だけだと不足?
女性特有のがんである子宮がんや卵巣がんは、当然がん保険でも保障されます。
しかし、女性の場合は「女性保険」へ加入する方が、女性特有の疾病の場合に入院給付金額が上乗せされることがあります。
松葉 直隆
乳房再建手術とは?
乳がんで乳房を摘出した場合に、胸の見栄えを良くする方法です。
また、抗がん剤治療で髪の毛が抜けた場合、かつらの購入等で給付金が下りる女性保険もあります。
松葉 直隆
当然、通常のがんも保障対象なので、女性の方々は一度女性保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
死亡保険とがん保険
がん保険には患者が万一亡くなった場合、遺族へ下りる死亡給付金を設定していない商品がほとんどです。
そのため、被保険者の葬儀費用および遺族の当面の生活費のため、死亡保険の加入は必要です。
ただし、死亡保険の中でも終身保険は、一生涯の保金銭的な負担は大きくなります。
松葉 直隆
定期保険の場合、終身保険と違い期間は限定されますが、終身保険と同じ保険金額を設定しても、保険料は1/2~1/3に収まります。
家計にも配慮して手厚い死亡保障を備えられますよね。
定期保険の中には、契約内容により月払保険料がワンコイン(500円未満)で設定できる商品もありますよ。
まとめ
オリックス生命「がん保険 Believe(ビリーブ)」は、幅広いがん治療の金銭的なサポートが期待できます。
その一方で、保険料免除が無いなどデメリットも存在します。
松葉 直隆