みなさん、共済の医療保障である「医療共済」はご存知でしょうか?
万一の事態に備えて、「保医療保険に加入しようと思うけど、医療共済はよくわからない…」という方もいると思います。
そこで、今回は医療共済について民間の医療保険と比較しながら徹底解説していきます!
- 医療保険は営利を目的に民間の生命保険会社が運営している。
- 共済は非営利で助け合いを目的にしているため、組織のあり方が違う。
- 医療保険と共済にはそれぞれメリット、デメリットが存在している。
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共済と保険は何が違うの?
松葉 直隆
保険のドリル読者 松葉 直隆 共済は字面通りに、読もうとしても少しわかりづらいですよね。 そこで、共済について端的に説明すると次のようになります。 力を合わせて助け合うこと/互いに助け合うこと この言葉の意味を見てなんとなく理解できた人もいるのではないでしょうか? 共済は保険と似ていて、みんなでお金を集めて入院や手術、死亡等などの大きなリスクに対して備えるものになります。 では、「共済」と民間の生命保険会社が行っている「保険」どこが違うのでしょうか? 2つの大きな違いは、営利を目的にしているか、いないかということです。 民間の生命保険会社は、集めたお金で利益を出すことを目的に事業を行っています。 一方で、共済はみんなで助け合うことを目的にしており、非営利で事業を行っています。
松葉 直隆 また、加入するためには共済の組合員になる必要があり、入ることができる組合も限られています。 そのため、加入目的としては共済も保険も近いですが、組織自体のあり方は少し違うものになっています。 共済についてざっくりと紹介したところで、次に共済の中でも医療を中心としている医療共済を紹介していきます。 ここでは3つの具体的な医療共済についてご紹介し、その後民間の生命保険会社の医療保険と比較しながらメリットやデメリットについて解説していきます。 まず最初に、紹介するのは「こくみん共済」です。 全労済という組合が運営している医療共済で、3つのタイプがあります。
松葉 直隆 また、終身タイプは通常のものと、引受基準緩和タイプに分かれています。 通常のタイプと比べて、共済に加入する基準が緩和されており、持病を持っている方でも入れる可能性が高い 保険のドリル読者 松葉 直隆 次にご紹介するのがJA共済の医療共済です。 JA共済は、農業協同組合が行っている共済システムで、農業に従事している人が加入することが多いものです。 保険のドリル読者 松葉 直隆 また、JA共済は多くの共済商品を用意しており、医療共済の中では保障が他の共済よりも充実しています。 最後にご紹介させていただくのは、都道府県民共済グループが運営している都道府県民共済です。 この共済は文字通り各都道府県が運営していますが、県によっては行われていないところもあります。 山梨県、鳥取県、沖縄県、福井県、徳島県、愛媛県、高知県 また、加入する条件として自分もしくは、家族の居住地もしくは勤務先がある都道府県というものがあります。
しかし、他の共済よりも安い掛け金で加入することができることが多いです。 松葉 直隆 共済の基礎的な特徴や医療共済の具体的な保障についてみてきました。 ここからは、共済と民間の生命保険会社の医療保険について比較しながら、メリットやデメリットについて紹介していきたいと思います。 今回は、上記でも取り上げた「こくみん共済」の終身タイプとA社の終身医療保険について並べながら、メリットやデメリットについて紹介してきたいと思います。 また、それぞれを比較するため年齢や性別、特約などの条件をできる限り同じように設定しました。 5日未満の場合:一律2.5万円 5日以上の場合:1日5000円 重大手術の場合:20万円 入院中の手術時:5万円 外来による手術:2.5万円 松葉 直隆 保険のドリル読者 松葉 直隆 なぜ、共済のほうが掛け金が安いのでしょうか? 共済を運営している組合が非営利目的で事業を行っているためです。 先ほども紹介しましたが、共済を運営をしている組合では非営利で、助け合うことを目的に事業を行っています。 そのため、生命保険会社の医療保険に比べると毎月の掛け金が安くなっています。 松葉 直隆 そこで次は、表以外のことも考慮しながら共済のメリットやデメリットについて紹介していきます。 共済の保険のメリットは上記のもの以外に「掛け金が一律」「割戻金が存在する」「保障内容がわかりやすい」という3つが存在します。 次は、これら3つのメリットについて、上記の表も活用しながら詳しく紹介していきます。 掛け金が年齢を問わず一律 共済のほうが保険料が安くなっているとご紹介して参りましたが、さらに安くなる場合も多いです。 それは、掛け金が年齢を問わず一律であることが多いからです。
松葉 直隆 さきほど、ご紹介して参りましたように共済保険では、終身タイプと定期タイプに分かれており、それぞれのタイプによって保険料が違ってきます。
松葉 直隆 このように、一般的に年齢によって保険料が変わってきます。 しかし、定期タイプの共済では年齢によって保険料が変わることがなく、掛け金が一律になっています。 保険のドリル読者 表でご紹介することができませんでしたが、共済には生命保険会社の医療保険にはない割戻金というものがあります。 割戻金とは、どのようなものなのでしょうか? 割戻金は共済組合が毎年、余ったお金を組合員に還元するものです。
松葉 直隆 また、割戻金は多いところで30%ほど年に還元される共済もあるので、しっかりと検討する必要があります。 最後に紹介するメリットは、保障内容がとてもわかりやすいということです。 今回取り上げた、民間の生命保険会社の保険では、入院日数や手術時の状況によって給付金が違ってきています。 一方で、共済の医療保障タイプであるこくみん共済では、保障内容がシンプルになっています。
松葉 直隆 また、共済の定期医療型では掛け金が一律なため、保険料の面でも簡単に理解できるようになっています。 保険のドリル読者 松葉 直隆 ここでは、共済の3つのデメリットを見て参りましょう。 共済は民間の生命保険会社の医療保険に比べると保証金額が少ないということが一般的です。
なぜ、民間の医療保険のより保証金額が少ないの? 民間の生命保険会社では、営利を目的として投資活動等で資金を増やしているためです。 共済組合は、非営利目的で助け合うことを目的にしていると先ほど紹介しましたよね。 そのため、営利を目的にして集めたお金を投資活動などで増やしている民間の生命保険会社の医療保険のほうが保障金額が多くなっています。 また、共済と民間の生命保険会社の毎月の保険料を比べると、共済のほうが毎月支払う保険料が格段と安く設定されています。 松葉 直隆 共済のメリットとして年齢に関わらず保険料が一律であることを紹介しました。 しかし、このメリットが一転して、年齢を重ねると保障が手薄くなるというデメリットに変化します。 保険のドリル読者 松葉 直隆 年齢とともに保障が変わっていくので保障内容についてしっかりと確認が必要です。 最後に紹介するデメリットは、共済は生命保険会社の保険と比べて特約の種類が乏しいということです。 共済にも、がん特約や先進医療特約などの一部の特約は存在しています。 しかし、医療保険にある女性疾病入院特約や生活習慣病入院特約はないことが多いです。 松葉 直隆
共済で販売している医療保険についてご紹介して参りましたが、ご理解いただけたでしょうか? この記事で紹介したことを踏まえると、医療共済に適している人や保険のほうが適している人が出てきます。 では、どんな人に医療共済は向いているのでしょうか? 経済的な余裕が少ない場合や、保障を一時的に手厚くしたい方などです。
保険のドリル読者 松葉 直隆 民間の生命保険会社の生命保険に加入していると、保障内容を充実させるにしたがって毎月支払う保険料も高くなってしまいます。 そこで、毎月の支払額が比較的少ない共済と生命会社の医療保険に同時に加入することで、一時的に少ない掛け金で保障内容を充実させることができます。 医療保険や共済をもっと知りたい方は「ほけんのぜんぶ」で相談(無料) 共済の医療保障について紹介してきましたがいかがだったでしょうか? 現在、日本では税金は徐々に増加し、年金の問題などの社会問題が次々に浮上しています。 そんなときに、自分のライフスタイルに合っていない保険や共済に加入してしまったら気がかりになりますよね。 なので、共済のメリット、デメリットや特徴などをしっかりと抑えて、リスクに備えましょう。
医療共済にも種類がある!
こくみん共済
JA共済
都道府県民共済
民間保険と医療共済の違いはここ!
こくみん共済とA社の医療保険
こくみん共済
A社の医療保険
保障期間・払込期間
終身
終身
加入できる年齢
満15歳~80歳
0歳~85歳
月額支払い料金(掛け金)
1980円
2920円
入院したとき(日額)
5,000円(通算1,000日まで)
手術時
5万円
放射繊治療時
5万円
5万円
共済の主なメリットを3つ紹介!
年齢
35歳
40歳
45歳
50歳
55歳
60歳
保険料
1290円
1380円
1600円
2020円
2760円
3810円
年齢
35歳
40歳
45歳
50歳
55歳
60歳
保険料
1000円
「割戻金」が存在する
保障内容がわかりやすい
【注意】共済のデメリット3つ
保障金額が比較的に少ない
年齢とともに保障が手薄くなる
特約が非常に少ない
【結論】医療共済が向いている人はどんな人?
まとめ