FWD富士生命は独自の視点から、医療保険・がん保険等の保障設定を行い人気となっている日本の保険会社です。
FWD富士生命の医療保険・がん保険で目立つのは【一時金】の充実ぶりで、この一気に受け取れるお金は利用者にとって頼もしい存在となっています。
また、収入保障の商品に関しては【要介護1】から金銭的サポートが受けられ働き盛りの方々の信頼を得ています。
そこで今回は、FWD富士生命の特色や主力商品の保険内容・注意点・活用法を解説します。
また、FWD富士生命の主力4商品を、他社の競合商品と比較した場合のメリット・デメリットについても併せて解説をします。
- FWD富士生命の商品の特徴の解説
- FWD富士生命の主力4商品の紹介と競合商品との比較
- FWD富士生命がどう言った保険会社なのかの解説
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
FWD富士生命の保険商品は一時金が充実?
保険のドリル読者 そこで、FWD富士生命の保険商品の特徴を知りたいです。
松葉 直隆
心強い一時金保障
FWD富士生命は、販売している医療保険・がん保険について独自の視点から手厚い保障設定を行っています。
FWD富士生命の医療保険である「医療ベスト・ゴールド」は、入院一時金が主契約であり日帰り入院は最高15万円、1泊2日以上の入院は最高30万円が一気に受け取れます。
また、がん保険の「新がんベスト・ゴールドα」は、悪性新生物(悪性のがん)と医師から診断確定されたら、最高300万円が一度に受け取れる商品です。
このようにFWD富士生命は、一時金による金銭的サポートのとても充実している点が特徴の一つです。
介護リスクも見据えた商品もある!?
死亡保険の1種として販売されている「FWD収入保障」は、被保険者が死亡した場合、受取人(遺族)へ保険金が年金形式で下りる商品です。
しかし、被保険者が【要介護認定】を受けても、本人へ保障が下りるので頼りになる商品と言えます。
要介護認定の条件も【要介護1】と、他社の条件(要介護2または要介護3)より緩和されており、軽い介護状態の段階から手厚い金銭的サポートが受けられる点が魅力です。
なお、要介護認定は65歳から受けられる場合の他、40歳~64歳でも一定の条件を満たせば要介護認定が受けられます。
FWD富士生命の主力4商品を比較
こちらでは、FWD富士生命の主力4商品の特徴を比較してみましょう。
比較 | 「医療ベスト・ゴールド」 | 「新がんベスト・ゴールドα」 | 「E-終身」 | 「FWD収入保障」 |
保険種類 | 医療保険 | がん保険 | 死亡保険 | 収入保障保険 |
保障期間 | 終身 | 終身 | 終身 | 定期 |
契約年齢 | 0歳~80歳 | 0歳~80歳 | 0歳~75歳 | 20歳~70歳 |
特徴 | 短期入院に有利 | 最高300万円の一時金 | 資産運用にも有効利用 | 介護保障が受けやすい |
4商品ともユニークな保障内容で人気となっています。
なお、「FWD収入保障」以外は全て終身タイプの商品ばかりです。
次章以降では、FWD富士生命の主力4商品の特徴や競合他社との比較、その注意点・活用法について解説します。
FWD富士生命「医療ベスト・ゴールド」
保険のドリル読者 そんな「医療ベスト・ゴールド」の特徴について是非知りたいです。
松葉 直隆
一時金は有利?
医療保険のほとんどの商品は、基本設定が【入院給付金】となっています。
この入院給付金は、【日額(1日に受け取れる給付金額)×入院日数(何日間入院したか)】で給付金の金額を計算しています。
つまり入院給付金の場合、短期入院ではあまり多くのお金を受け取れない仕組みとなっています。
ただし、商品によって特則を付加すれば【日帰り入院でも一律〇日分保障】というサポートが受けられることもあります。
FWD富士生命「医療ベスト・ゴールド」の場合、日帰り入院なら最高15万円、1泊2日以上の入院なら最高30万円が一気に受け取れる事から、「医療ベスト・ゴールド」は、短期入院であればあるほど契約者側が得をする仕組みとなっています。
「医療ベスト・ゴールド」の保険内容
こちらでは、「医療ベスト・ゴールド」の保障内容と保険料例・契約内容を説明します。
「医療ベスト・ゴールド」の保障内容
入院一時金が細かく設定できる内容となっています。
(1)疾病・災害入院一時金(基本設定)
所定の病気・ケガで入院したときに備え、年齢によって次のような一時金設定が可能です(1万円単位で設定可)。
契約者年齢 | 金額 |
0~5歳 | 5万円 |
6~17歳 | 5~10万円 |
18~60歳 | 5~30万円 |
61~65歳 | 5~15万円 |
66~80歳 | 5~10万円 |
通算50回が保障限度です。
ただし、所定の7大生活習慣病で入院した場合に回数無制限となりますが、日帰り入院は設定した一時金額の50%となります。
なお、7大生活習慣病とはがん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全を指します。
(2)その他
オプションとして【先進医療特約】【継続入院一時金特約】【3大疾病保険料払込免除特約】【手術総合保障特約】等が、任意で付加できます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料が、どの位になるか見てみましょう。
(例)
- 入院一時金額:30万円
- 特約:無し
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
20歳 | 2,347円 | 2,456円 |
30歳 | 3,064円 | 2,933円 |
40歳 | 4,225円 | 3,569円 |
50歳 | 6,096円 | 4,802円 |
契約内容
「医療ベスト・ゴールド」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~80歳
- 保険料払込期間:60歳満了、65歳満了、70歳満了、終身
- 保険料払込回数:月払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 入院一時金額:5万円~30万円
「医療ベスト・ゴールド」の注意点と活用法
こちらでは、同じように短期入院保障が充実したメットライフ生命「終身医療保険 フレキシィ S」と比較しながら注意点と活用法を解説します。
「終身医療保険 フレキシィ S」との比較
こちらでは基本情報や事例を挙げて、月払保険料や保障内容を比較します。
(1)基本情報
「終身医療保険 フレキシィ S」と基本情報を比較すれば次の通りです。
比較 | 「医療ベスト・ゴールド」 | 「終身医療保険 フレキシィ S」 |
契約年齢 | 0歳~80歳 | 満20歳~満80歳 |
短期入院保障 | 一時金総額30万円まで(1泊2日以上) | 日帰り入院~10日入院まで入院給付金10万円 |
一時金・給付金支払限度日数 | 通算50回 | 1入院60日・通算1,095日 |
保険料払込期間 | 60歳満了、65歳満了、70歳満了、終身 | 終身 |
保険料払込回数 | 月払・年払 | 月払・半年払・年払 |
(2)月払保険料や保障内容を比較
事例を挙げて比較すると次の通りとなります。
(例)
- 契約者:30歳男性
- 「医療ベスト・ゴールド」:入院一時金額30万円
- 「終身医療保険フレキシィ S」:入院給付金額1万円
- 保険期間・保険料払込期間:終身
- 特約:「フレキシィ S」短期入院定額払特則あり
比較 | 「医療ベスト・ゴールド」 | 「終身医療保険 フレキシィ S」 |
月払保険料 | 3,064円 | 3,410円 |
基本保障 |
・入院一時金 |
・入院給付金 ・手術給付金 |
短期入院保障 | 日帰り15万円、1泊2日以上30万円 | 日帰り10万円 |
「医療ベスト・ゴールド」の注意点
FWD富士生命「医療ベスト・ゴールド」は、基本設定が一時金のみなので、入院中の手術はもとより、外来手術も保障されません。
手術費用が不安になったら、手術総合保障特約等を付加した方が無難です。
当然その分、保険料は高くなります。
「医療ベスト・ゴールド」の活用法
表のように、入院給付金をベースとした短期入院保障に厚い「終身医療保険 フレキシィ S」と比べても、「医療ベスト・ゴールド」は日帰り入院ですら15万円も受け取れるので圧倒的にお得です。
手術給付金は保険診療による公的給付で賄い、入院は短期でも全額自己負担となる差額ベッド代(有料病室利用費)を想定し「医療ベスト・ゴールド」の一時金で対応できれば、医療費の大幅な軽減が期待できるはずです。
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
保険のドリル読者 そこで「新がんベスト・ゴールドα」の特徴について是非知りたいです。
松葉 直隆
がん治療は最初からまとまったお金が必要?
各生命保険会社から販売される「がん保険」は、ほとんどの商品で診断給付金(一時金)が用意されています。
およそ50万円~200万円のお金を、医師から悪性新生物(悪性のがん)と診断されれば保険会社へ請求できます(上皮内新生物でも請求可能な場合あり)。
まとまった診断給付金を受け取れれば、その分、医療費の不安は解消され、入院や手術の都度、保険会社へ給付金請求をする手間も省けます。
診断給付金が充実していれば、被保険者本人は安心して治療に専念できますし、家族もその看護に集中できます。
「新がんベスト・ゴールドα」の保険内容
こちらでは、「新がんベスト・ゴールドα」の保障内容と保険料例・契約内容を説明します。
「新がんベスト・ゴールドα」の保障内容
診断給付金が手厚く設定できる内容となっています。
(1)悪性新生物診断給付金(基本設定)
医師から悪性新生物(悪性のがん)と診断確定された場合、10万円~300万円まで10万円単位で設定可能です。
この診断給付金は2年に1回を限度で何回でも受け取れ、2回目以降は入院や手術のない通院治療でも保障対象となります。
(2)その他
オプションとして【上皮内新生物診断給付金特約】【がん治療給付金特約】【がん手術特約】等が、任意で付加できます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料が、どの位になるか見てみましょう。
(例)
- 悪性新生物診断給付金:300万円
- 特約:無し
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
20歳 | 2,509円 | 2,457円 |
30歳 | 3,756円 | 3,549円 |
40歳 | 5,823円 | 4,723円 |
50歳 | 9,210円 | 6,032円 |
契約内容
「新がんベスト・ゴールドα」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~80歳
- 保険料払込期間:60歳満了、65歳満了、終身
- 保険料払込回数:月払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 診断給付金:10万円~300万円
「新がんベスト・ゴールドα」の注意点と活用法
こちらでは、オリックス生命「がん保険 ビリーブ」と比較しながら注意点と活用法を解説します。
「がん保険 ビリーブ」との比較
こちらでは基本情報や事例を挙げて、月払保険料や保障内容を比較します。
(1)基本情報
「がん保険 ビリーブ」と基本情報を比較すれば次の通りです。
比較 | 「新がんベスト・ゴールドα」 | 「がん保険 ビリーブ」 |
契約年齢 | 0歳~80歳 | 0歳~75歳 |
診断給付金(一時金) | 最高300万円(何回でも受取可) |
・がん初回診断一時金:100万円(1回のみ) ・がん治療給付金:50万円(何回でも受取可) |
保険料払込期間 | 60歳満了、65歳満了、終身 | 60歳満了、65歳満了、終身 |
保険料払込回数 | 月払・年払 | 月払・半年払・年払 |
(2)月払保険料や保障内容を比較
事例を挙げて比較すると次の通りになります。
(例)
- 契約者:30歳男性
- 「新がんベスト・ゴールドα」:悪性新生物診断給付金額300万円
- 「がん保険 ビリーブ」:がん初回診断一時金100万円・がん治療給付金50万円
- 保険期間・保険料払込期間:終身
- 特約:「がん保険 ビリーブ」はがん先進医療特約あり
比較 | 「新がんベスト・ゴールドα」 | 「がん保険 ビリーブ」 |
月払保険料 | 3,756円 | 3,092円 |
基本保障 |
・悪性新生物診断給付金 |
・がん初回診断一時金 ・がん治療給付金 ・入院給付金 ・手術給付金 ・がん退院一時金 |
上皮内新生物保障 | × | 〇 |
「新がんベスト・ゴールドα」の注意点
基本設定は悪性新生物診断給付金のみですが、2回目以降でも入院・通院を問わず保障されます。
しかし、基本設定だけでは上皮内新生物が保障されません。
上皮内新生物は初期のがんを指し、しっかりと治療を行えば完治が十分可能です。
こちらの治療サポートを受けたいなら、上皮内新生物診断給付金特約を主契約へ付加が必要となります。
「新がんベスト・ゴールドαの活用法」
「がん保険 ビリーブ」とは違い、悪性新生物診断給付金で入院費・各治療費が賄われる仕組みとなっています。
悪性新生物診断給付金さえ受け取れば使途は自由ですので、保険診療より効果が期待できる【がん自由診療】を受け、その費用を賄うことも可能です。
ただし、前述した通り上皮内新生物治療がこのままでは保障されないので、上皮内新生物診断給付金特約も忘れずに付加しておきましょう。
FWD富士生命「E-終身」
保険のドリル読者
そこで「E-終身」の特徴について教えて欲しいです。
松葉 直隆
加入目的は死亡保障だけではない?
FWD富士生命の「E-終身」は、その名の通り終身タイプの死亡保険です。
一生涯保障されるので確実に受取人(遺族)へ保険金が下ります。
しかし、それだけではなく契約者(被保険者)の資産運用として役立つ仕組みが人気となっています。
資産運用として活用できるのは【解約返戻金】です。
そもそも終身保険に保険満期は無いので、契約者(被保険者)本人がタイミングを見計らって解約し、【積み立てたお金+利息】で利益を図ります。
このタイミングさえ良ければ「E-終身」の場合、返戻率110%近くの解約返戻金が受け取れます。
「E-終身」は円建て終身保険のため、契約時、解約返戻率は既に決定されています。
解約返戻率の推移は、契約のとき取得した保険のしおり等に表で明記されています。
ご自分がどの時点で解約すべきかは、その推移表を参考に決定しましょう。
「E-終身」の保険内容
こちらでは、「E-終身」の保障内容と、保険料・返戻率・契約内容を説明します。
「E-終身」の保障内容
保険金は年金・介護保障へ移行可能となっています。
(1)死亡・高度障害保険金(基本設定)
被保険者が死亡または高度障害状態になった場合へ備え、200万円~7億円まで設定可能です。
また、保険料払込期間満了後、死亡・高度障害保障(全部または一部)を、年金(5年・10年・15年確定年金・終身年金)または、介護保障(介護年金・健康祝金等)へ移行することが可能です。
(2)その他
オプションとして【保険料払込免除特約】【リビング・ニーズ特約】【指定代理請求人特約】等が任意で付加できます。
保険料・返戻率
こちらでは事例を挙げて、保険料累計・解約返戻金(返戻率)が、どの位になるか見てみましょう。
(例)35歳男性が契約者の場合
- 保険金額:1,000万円
- 保険料払込期間:60歳
- 月払保険料:27,860円
経過年齢/性別 | 保険料累計額 | 解約返戻金(返戻率) |
40歳 | 約167万円 | 約111万円(66.4%) |
50歳 | 約501万円 | 約354万円(70.7%) |
60歳 | 約836万円 | 約872万円(104.3%) |
70歳 | 約836万円 | 約913万円(109.3%) |
契約内容
「E-終身」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:0歳~75歳
- 保険料払込期間:10年以上かつ90歳以下
- 保険料払込回数:月払・半年払・年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
- 保険金額:200万円~7億円
「E-終身」の注意点と活用法
こちらでは、アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」と比較しながら注意点と活用法を解説します。
「アクサダイレクトの終身保険」との比較
こちらでは基本情報や事例を挙げて、月払保険料や保障内容を比較します。
(1)基本情報
「アクサダイレクトの終身保険」と基本情報を比較すれば次の通りです。
比較 | 「E-終身」 | 「アクサダイレクトの終身保険」 |
契約年齢 | 0歳~75歳 | 満20歳~満69歳 |
保険金額 | 200万円~7億円 | 200万円~4,000万円 |
保険料払込期間 | 10年以上かつ90歳以下 | 終身 |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 | 月払 |
(2)月払保険料や解約返戻金(返戻率)を比較
事例を挙げて比較すると次の通りになります。
(例)
- 契約者:35歳男性
- 保険金額:1,000万円
- 解約時期:60歳
比較 | 「E-終身」 | 「アクサダイレクトの終身保険」 |
月払保険料 | 27,860円(60歳払済) | 16,510円(終身払) |
保険料累計 | 約836万円 | 約495万円 |
解約返戻金額 | 約872万円 | 約331万円 |
解約返戻率 | 104.3% | 66.8% |
「E-終身」の注意点
FWD富士生命の「E-終身」は、短期払(例:60歳払済等)で契約すると、同じ保険金額を設定した場合、終身払のみの「アクサダイレクトの終身保険」と比較すれば、毎月1万円以上も保険料は高くなります。
資産運用するなら短期払を選ぶ方が効率は良いものの、1回で払い込む保険料が大きくなる点に注意も必要です。
「E-終身」の活用法
やはり資産運用目的の場合、短期払で早めに保険料払込を済ませ、積み立てたお金を据え置いた方が、返戻率は十分UPし契約者側に有利となります。
「E-終身」を老後資金として運用し、前述した年金や介護保障として役立てることも検討してみましょう。
FWD富士生命「FWD収入保障」
保険のドリル読者
保険のドリル読者
松葉 直隆
働き盛りの介護リスクって?
要介護認定を受けられるのは65歳以上の方々だけではありません。
次のような16種類の特定疾病に該当したなら、40歳~64歳までの方々でも要介護認定が受けられます。
- がん(ただし末期がんの場合)
- 関節リウマチ
- 筋萎縮性側索硬化症
- 後縦靭帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- アルツハイマー病、脳血管性認知症等の初老期における認知症
- パーキンソン病関連疾患
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 多系統萎縮症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
- 脳梗塞、脳出血等の脳血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 肺気腫、慢性気管支炎等の慢性閉塞性肺疾患
- 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
いずれの特定疾病も、65歳未満の方々が発症するリスクのある疾病ばかりです。
収入保障には被保険者の死亡のみならず、介護保障も用意されていた方が安心できます。
「FWD収入保障」の保険内容
こちらでは、「FWD収入保障」の保障内容と、保険料例・契約内容を説明します。
「FWD収入保障」の保障内容
要介護1以上になれば介護年金が受け取れる設定が可能です。
(1)遺族・高度障害年金(基本設定)
被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に備え、保障月額5万円〜設定が可能です。
年金支払保証期間は2年・3年・5年・10年から選べます。
(2)生活支援特則
被保険者が要介護1以上等と判定されると介護年金、障害等級1級~4級等と判定されれば就労不能障害年金が受け取れます。
(3)その他
オプションとして【配偶者同時災害死亡時割増特則】【リビング・ニーズ特約】等が任意で付加できます。
保険料例
こちらでは事例を挙げて、月払保険料が、どの位になるか見てみましょう。
(例)非喫・優良者の場合
- 年金月額:10万円
- 保険期間・保険料払込期間・年金支払期間:65歳
- 特約:生活支援特則あり
契約年齢/性別 | 男性 | 女性 |
25歳 | 3,601円 | 2,546円 |
30歳 | 3,858円 | 2,997円 |
40歳 | 4,503円 | 3,645円 |
50歳 | 5,505円 | 4,198円 |
契約内容
「FWD収入保障」の契約内容は次の通りです。
- 契約年齢:20歳~70歳
- 保障月額:5万円〜
- 保険期間・保険料払込期間:50歳~80歳かつ10年以上
- 払込回数:月払・半年払・年払
- 払込方法:口座振替またはクレジットカード払
「FWD収入保障」の注意点と活用法
こちらでは、同じように介護保障が充実した三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障」と比較しながら注意点と活用法を解説します。
「&LIFE新収入保障」との比較
こちらでは基本情報や事例を挙げて、月払保険料や保障内容を比較します。
(1)基本情報
「&LIFE新収入保障」と基本情報を比較すれば次の通りです。
比較 | 「FWD収入保障」 | 「&LIFE新収入保障」 |
契約年齢 | 20歳~70歳 | 満18歳~満70歳 |
保障月額 | 5万円〜 | 5万円〜 |
要介護条件 | 要介護1以上 | 要介護2以上 |
保険料払込期間 | 50歳~80歳かつ10年以上 | 全期払・短期払 |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 | 月払・半年払・年払 |
「FWD収入保障」の方が、介護保障条件は緩和されています。
(2)月払保険料や保障内容を比較
事例を挙げて比較すると次の通りとなります。
(例)
- 契約者:30歳男性
- 保障月額:10万円
- 保険期間・保険料払込期間:65歳
- 特約:生活支援特則あり
比較 | 「FWD収入保障」 | 「&LIFE新収入保障」 |
月払保険料 | 3,858円 | 4,820円 |
備考 | – | メンタル就労不能障害保障特則付加可能 |
「FWD収入保障」の注意点
「FWD収入保障」は、介護の他、働き盛りの方々のもう一つのリスクである【精神疾患】による就労不能障害へ対応できません。
精神疾患で就労不能となれば症状にもよりますが、最悪のケースでは精神疾患を患った人が自殺に至ることも十分考えられます。
精神疾患は、『心の弱い人間が発症する病気』という先入観は捨て、その十分な保障が図られるべきです。
精神疾患による就業不能が心配な方々は、【メンタル就労不能障害保障特則】が付加できる「&LIFE新収入保障」のような商品を選びましょう。
「FWD収入保障」の活用法
「FWD収入保障」の、介護保障条件である要介護1の認定基準は次の通りです。
生活する際、部分的に介護を必要とする状態で
- 食事や排泄はほとんど単独で可能、時折介助が必要
- 立ち上がり・歩行等が不安定
- 問題行動・理解の低下の確認できる人
が該当します。
要介護1では、これ以上の以上症状の悪化を防ぐ介護サービスが提供されます。
症状が軽度の段階から、しっかり公的介護サービスおよび民間の金銭的サポートを受けたいなら、民間のサポートでは「FWD収入保障」の活用が最適と言えます。
FWD富士生命のメリット・デメリット
保険のドリル読者 その前にFWD富士生命とはどんな保険会社なのかを是非知りたいです。
FWD富士生命とはどんな保険会社?
FWD富士生命の保険のメリット・デメリット
の2つについて解説します。
松葉 直隆
FWD富士生命とは
FWD富士生命は日本の生命保険会社ですが、香港・FWDグループ(富衛集団)完全子会社として運営されています。
1996年8月に、富士火災海上保険の生命保険子会社として富士生命保険株式会社が設立されました。
後、2011年8月に富士火災海上保険がAIG系列「チャーティスグループ」の完全子会社となると、「AIG富士生命保険株式会社」に称号が変更されます。
2017年4月に今度はAIGが生命保険会社FWDへ全株式を売却し、現在の商号であるFWD富士生命となっています。
FWD富士生命のメリット
FWD富士生命の保険は前述したように、医療に関する保障であっても基本保障が一つのみで、申込希望者のニーズに合わせて特約を付加するタイプの商品が目立ちます。
そのため、オーソドックスな保障内容を揃えたい方々よりは、現状に応じ無駄な保障を省いて、その分保険料を安くしたい方々に最適です。
最近の日本人全体の平均入院日数は医療技術の進歩もあり、入院日数が7日以内の割合は48.2%と報告されています。
実に短期入院が5割近くを占めています(出典:公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」」)。
「医療ベスト・ゴールド」は、その短期入院へ圧倒的に有利で、日本の短期入院の傾向に対応した商品と言えます。
最近の医療の現状に即した保障を選ぶなら、FWD富士生命の保険は非常にお得な商品と言えるでしょう。
FWD富士生命のデメリット
FWD富士生命の保険は一時金が充実しているものの、この一時金だけでは入院費・治療費へ足りないケースも考えられます。
例えば、がん保険の「新がんベスト・ゴールドα」では、最高300万円という高額な診断給付金(一時金)が基本設定できます。
こちらは2年経過する度に保険会社へ請求できますが、この基本保障だけで毎年150万円分が賄える計算となるので、一見すると十分な保障金額と思われるかもしれません。
ただし、再入院、手術や放射線・抗がん剤治療、通院治療等を色々含めると、2年間で300万円の範囲内に収まるかはわかりません。
がんは再入院を繰り返したり、長期の通院が必要となったりする厄介な病気です。
一気に多額のお金がもらえて安心できるものの、長期の治療等を踏まえ、手術・治療に関する特約を付加しておいた方が無難です。
まとめ
FWD富士生命の保険商品は、ユニークな保障内容となっており他社との差別化が図られています。
しかし、申込希望者のどなたにも合う保障の仕組みとはなっていません。
まずは『ご自分にとってどんな保障内容なら安心できるのか?』をよく考え、慎重に保険選びをすることが大切です。