SOMPOひまわり生命は、「笑顔をまもる認知症保険」という保険商品を販売しています。
医療技術の進歩や衛生環境・食糧事情が充実したことにより、日本人の長寿化が顕著になっている一方で、認知症患者や介護を必要とする高齢者は確実に増加しています。
認知症・介護リスクは、将来ご自分の身に起こり得る問題として捉えるべきでしょう。
そこで「笑顔をまもる認知症保険」の特徴、認知症保険へ加入する必要性や注意点について解説していきます。
また、他商品との比較もしますので、「笑顔をまもる認知症保険」のメリット・デメリットについても良くわかるでしょう。
- 認知症保険とはどう言った保険商品か?
- 「笑顔をまもる認知症保険」の特徴から保険内容の紹介
- 「あんしん介護 認知症保険」との特徴の比較
- 認知症保険の必要性と注意点
- 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」で無料で相談することをおすすめします。
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目次
認知症保険の基本を知ろう!
保険のドリル読者
そこで、認知症に対応するために、なんらかの備えを検討しています。
松葉 直隆
認知症保険とはどんな商品?
現在日本では長寿化が顕著となっていますが、それに伴い認知症患者も増加の一途を辿っています。
認知症保険は、認知症に関する保障へ特化した保険商品として各生命保険会社から販売されています。
認知症保険の特徴としては、一般的に医師から認知症と診断確定された場合に給付金を受け取れる商品が多いです。
また、被保険者の症状としてはほとんどの場合、器質性認知症(記憶・認知機能の低下により日常生活へ支障が生じる状態)となれば保障対象となります。
その他、認知症保険の中には軽度認知障害(MCI)も保障範囲に設定している商品もあります。
ただし、契約者(被保険者)であるご自分が認知症になれば、自ら給付金請求ができなくなることでしょう。
認知症保険へ加入する際は、ご家族に保険へ入る旨を伝えておくことが大切です。
生命保険会社でも取扱いが増加!?
生命保険会社側でも認知症へ備える重要性を認識し、この認知症保険を新たに販売する会社が多くなりました。
現在、認知症保険を販売している保険会社・商品の一部を取り上げてみます。
SOMPOひまわり生命「笑顔をまもる認知症保険」
軽度認知障害(MCI)・認知症、骨折治療が保障される認知症保険です。
次章以降で保障内容等の詳細を解説します。
朝日生命「あんしん介護 認知症保険」
認知症になった場合、認知症介護年金の認知症介護一時金のいずれか、または双方が受け取れる認知症保険です。
第4章で笑顔をまもる認知症保険と、特徴等を比較します
太陽生命「ひまわり認知症予防保険」
加入1年後から2年ごとに、認知症予防にも活用できる【予防給付金】が受け取れる認知症保険です。
アフラック生命「ちゃんと応える医療保険 介護EVER」
満50歳から加入でき医療保険ではありますが、所定の認知症に該当した場合、まとまった認知症介護一時金が受け取れる商品です。
メットライフ生命「認知症診断確定一時金」
こちらは特約と言う形で医療保険等へ付加します。所定の認知症と診断確定された、まとまった一時金が受け取れます。
このように、個別の保険商品として認知症保険が販売されているケースもあれば、医療保険の基本保障として、または特約として付加できる商品もあります。
認知症保険はどのような保障がされるの?
認知症の発症等により公的介護保険の要介護認定を受けた場合は、提供される公的給付は【現物給付】となります。
この現物給付には、自宅で生活しながら看護・介護サービスや、施設等を利用して受ける看護・介護サービスがあります。
一方、生命保険会社が販売する認知症保険は【現金給付】を提供することになります。
例えば、まとまったお金が受け取れる【一時金】、お金を毎月受け取る【年金】という形で保障されます。
一時金・年金がオーソドックスに揃っている商品や、双方またはどちらか一方を選べる商品等、いろいろな商品があります。
「笑顔をまもる認知症保険」の基本保障を紹介!
保険のドリル読者 そんな「笑顔をまもる認知症保険」の詳しい特徴を知りたいです。
松葉 直隆
「笑顔をまもる認知症保険」の特徴は?
「笑顔をまもる認知症保険」は、被保険者が発症した軽度認知障害・認知症に対して保障が受けられる終身タイプの認知症保険です。
医師から初めて認知症と診断確定されたときは認知症一時金が受け取れ、オプションで介護一時金や介護年金等も設定できます。
また、軽度認知障害も保障範囲なので、認知障害の早い段階から金銭的サポートが受けられます。
「笑顔をまもる認知症保険」の契約条件は次の通りです。
- 契約年齢:20~80歳
- 保険料払込期間:終身払・5年払・10年払
- 保険料払込回数:月払、半年払、年払
- 保険料決済方法:口座振替・クレジットカード払
「笑顔をまもる認知症保険」の基本プランを紹介!
こちらでは、「笑顔をまもる認知症保険」の保障内容・一時金の給付例について説明します。
「笑顔をまもる認知症保険」の基本プラン
軽度認知障害も保障される内容となっています。
(1)骨折治療給付金
骨折をしたと医師により診断され、その骨折に対して初めて治療を受けたとき受け取れます。
金額は50,000円または100,000円で設定できます。
(2)災害死亡給付金
不慮の事故または所定の感染症により死亡した場合、一時金が受け取れます。
(3)限定告知認知症一時金特約
特約ですが基本プランとして設定されています。
一時金は次の2つです。
【軽度認知障害一時金】
初めて軽度認知障害と医師により診断確定されたとき受け取れます。
症例としては、次の認知障害があげられます。
- アルツハイマー病による軽度認知障害
- レビー小体病を伴う軽度認知障害
- 血管性軽度認知障害
- 前頭側頭葉変性症による軽度認知障害 等
【認知症一時金】
軽度認知障害一時金の給付後、初めて認知症と医師により診断確定されたとき受け取れます。
- アルツハイマー病による認知症
- レビー小体病を伴う認知症
- 血管性認知症
- 前頭側頭葉変性症による認知症 等
一時金の給付例
事例をあげて、受け取れる一時金額についてシミュレーションしてみましょう。
(例)
- 契約年齢:50歳(男性)
- 基準給付金額(骨折治療給付金):5万円
- 限定告知認知症一時金特約の基準一時金額:100万円
- 軽度認知障害一時金の支払割合:5万円(基準一時金額の5%)
①契約して17年後の67歳時に、家族から同じ話をすることが多いと指摘されたり、お金の計算・スケジュール管理もできなくなったりすることが目立ち始めた。
②医師に検査をしてもらったら、軽度認知障害(MCI)と初めて診断された。
→軽度認知障害一時金5万円給付
③その後、状態は一向に改善せず、症状は悪くなるばかりとなった。
④医師に検査をしてもらったら、認知症と初めて診断された。
→認知症一時金95万円給付
なお、初めての検査で医師から軽度認知障害(MCI)ではなく、認知症と診断確定された場合は、認知症一時金100万円が受け取れます。
「笑顔をまもる認知症保険」の保険料例
こちらでは事例をあげて、保険料例について見てみましょう。
(例)月払保険料の場合
- 保険期間・保険料払込期間:終身
- 骨折治療給付金:50,000円
- 限定告知認知症一時金特約(基準一時金額):100万円
男性
契約年齢 | 基本プラン | 介護一時金・年金特約等(※) | 総計 |
40歳 | 1,965円 | 5,965円 | 7,930円 |
50歳 | 2,410円 | 8,355円 | 10,765円 |
60歳 | 3,430円 | 12,380円 | 15,810円 |
70歳 | 5,725円 | 20,640円 | 26,365円 |
女性
契約年齢 | 基本プラン | 介護一時金・年金特約等(※) | 総計 |
40歳 | 2,110円 | 8,055円 | 10,165円 |
50歳 | 2,840円 | 10,810円 | 13,650円 |
60歳 | 4,335円 | 14,195円 | 18,530円 |
70歳 | 7,695円 | 20,640円 | 30,515円 |
(※)設定特約は次の通りです。
- 限定告知介護一時金特約:100万円
- 限定告知介護年金特約:50万円
- 限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約:付加
基本プランのみなら60歳で加入しても、3,000円台~4,000円台と割安な保険料で継続可能です。
一方、介護一時金・年金特約等を付加すれば、それなりに高額な保険料となってしまいます。
とはいえ、特約も付加した方が認知症・介護保障は非常に充実します。
特約に関しては次章で解説します。
「笑顔をまもる認知症保険」の特約を紹介!
保険のドリル読者
そこで「笑顔をまもる認知症保険」の特約について詳しく教えて欲しいです。
松葉 直隆
要介護度の認定基準は?
介護保障を受ける場合は、概ね公的介護保険で設定された要介護認定を受けることが条件とされます。
要介護認定の条件によって受けられる保障が違ってくることもあります。
要介護度の判定基準は次の通りです。
要支援1・2の判定基準
要支援1・2に状態は次の通りです。
- 要支援1:要介護状態と認められないものの、社会的支援を必要とする状態
- 要支援2:部分的に介護を必要とする状態、適切な介護予防サービスを利用すれば、状態の維持や改善が見込まれる
つまり、要支援の場合は、まだ改善の余地は十分にあると認められます。
要介護1~5の判定基準
要介護になるとこれ以上、症状を悪化させないための介護サービスを受けることになります。
【要介護1】
生活する際、部分的に介護を必要とする状態で
- 食事や排泄はほとんど単独で可能、時折介助が必要
- 立ち上がり・歩行等が不安定
- 問題行動・理解の低下
の確認できる人が対象です。
【要介護2】
軽度の介護を必要とする状態で
- 食事・排泄で何かしらの介助
- 立ち上がり・片足での体勢保持、歩行等で支えが必要
- 衣服の着脱がやや困難
- 物忘れ・直前行動の理解が一部低下
の確認できる人が対象です。
【要介護3】
中等度の介護を必要とする状態で
- 食事や排泄の一部介助
- 立ち上がり・片足での体勢保持、歩行等で一人で不可能
- 入浴・衣服の着脱は介助が必要
- 問題行動・理解力低下
の確認できる人が対象です。
【要介護4】
重度の介護を必要とする状態で
- 食事の要介助
- 立ち上がり・両足での体勢保持ほぼ不可能
- 排泄・入浴・衣服の着脱に全面的な介助
- 問題行動・理解力かなり低下
の確認できる人が対象です。
【要介護5】
最重度の介護を必要とする状態で
- 食事・排泄単独で不可能
- 立ち上がり・両足での体勢保持が不可能
- 意思伝達ほぼ不可能
と判断された人が対象です。
どうやって認定してもらう?
介護を希望する人は、介護認定審査会で要介護認定を受けなければいけません。
要支援・要介護認定を受けるまでの流れは、次の通りです。
- お住いの市区町村窓口(福祉保健部等が主に担当)へ認定申請書等を提出
- 審査の際に考慮される訪問調査の日程調整
- 市区町村担当者またはケアマネジャーが介護希望者の訪問調査
- 介護認定審査会が、認定調査結果と主治医の意見を踏まえ、要介護認定のランクを判定
- 認定結果および介護保険被保険者証を郵送(申請から約30日以内)
申請すれば、要支援・要介護のどれかに認定されるわけでは無く、希望者の状態がいずれにも該当しないと、残念ながら介護保険適用外(非該当)となります。
介護に関する特約を紹介!
更に介護保障を強化したい場合は、次の特約も付加してみましょう。
限定告知介護一時金特約
要介護1以上と認定された場合に介護一時金が受け取れます。
例えば100万円と設定したらその同額分をいっきに受け取れますが、1回のみの給付となります。
限定告知介護年金特約
要介護3以上と認定された場合なら、介護年金を終身にわたり受け取れます。
例えば50万円と設定したら、その金額分の年金が毎年受け取れます。
ただし、被保険者が要介護認定を受けなくても、
- 満65歳未満の被保険者で、所定の要介護状態が180日以上継続したと医師により診断確定された場合
- 所定の高度障害状態に該当した場合
上記の場合は、限定告知介護一時金・限定告知介護年金を受け取ることができます。
その他の特約も紹介!
その他には【限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約】も用意されています。
こちらが利用できれば以後の保険料が免除されます。
ただし、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)により所定の事由へ該当する場合が条件です。
なお、この三大疾病でも特約が利用できる条件はそれぞれ異なります。
がん(悪性新生物)
被保険者が責任開始期以後、がん(悪性新生物)と医師により診断確定された場合です。
急性心筋梗塞
被保険者が責任開始期以後、
- 初めて医師の診療を受けた日からその日も含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと医師により診断されたとき
- 急性心筋梗塞の治療を直接の目的に、所定の手術を受けたとき
脳卒中
被保険者が責任開始期以後、
- 初めて医師の診療を受けた日からその日も含めて60日以上、言語障害などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師により診断されたとき
- 脳卒中の治療を直接の目的に、所定の手術を受けたとき
いずれも被保険者が深刻な状態となった場合には保険料が免除されます。
「笑顔をまもる認知症保険」と「あんしん介護 認知症保険」を比較
保険のドリル読者 そこで「あんしん介護 認知症保険」と「笑顔をまもる認知症保険」の特徴の違いが知りたいです。
松葉 直隆
朝日生命「あんしん介護 認知症保険」の特徴
朝日生命では「あんしん介護」が販売されており、「認知症保険」もラインナップの一つです。
「あんしん介護」は、大きく分けて【一時金】【年金】が受け取れるタイプに分かれ、片方に加入しても良いですし、一時金・年金タイプ双方を合わせて加入もできます。
「あんしん介護認知症保険」の保障内容
【認知症年金タイプ】・【認知症一時金タイプ】で次のような保障が受けられます。
なお、どちらも要介護1以上と認定されれば、以後の保険料は免除されます。
【認知症年金タイプ】
所定の認知症に該当し公的介護保険制度に基づく要介護1以上と認定された場合、認知症介護年金が給付されます。
第2回以後は、介護年金の支払事由に該当していれば年金が問題なく受け取れます。
なお、保険料払込期間満了後の保険期間中、死亡または認知症介護年金支払期間中に亡くなった場合、死亡給付金が受け取れます(ただし、保険期間は終身)。
【認知症一時金タイプ】
介護年金と同様に、所定の認知症に該当し公的介護保険制度に基づく要介護1以上の場合、認知症一時金が給付されます。
「あんしん介護認知症保険」の契約内容
- 契約年齢:40~75歳
- 保険期間・保険料払込期間:70・75・80歳満了、終身
「あんしん介護 認知症保険」との比較
こちらでは「笑顔をまもる認知症保険」と「あんしん介護 認知症保険」の特徴を比較してみましょう。
比較 | 「笑顔をまもる認知症保険」 | 「あんしん介護 認知症保険」 |
契約年齢 | 20~80歳 | 40~75歳 |
認知症一時金 | 〇 | 〇 |
認知症年金 | × | 〇 |
軽度認知障害 | 〇 | △(特約で付加) |
「あんしん介護 認知症保険」の場合、軽度認知障害は特約で付加する必要があります。
ただし認知症年金が受け取れるので、所定の介護状態が維持されていれば、安定して年金保障が受け取れます。
どこを重視して選ぶか?
認知症をサポートしてもらう場合、一気にお金を受け取りたいなら、どちらもお勧めです。
ただし、軽度認知障害も早めに保障してもらいたいなら、基本プランとして最初から用意されている、「笑顔をまもる認知症保険」の方を選んだ方が良いでしょう。
その分、特約で付加するより保険料は軽減されます。
一方、認知症年金として毎年、着実に給付を受けたいなら、「あんしん介護 認知症保険」が最適です。
とはいえ「笑顔をまもる認知症保険」では、【限定告知介護年金特約】を付加することで年金保障も受けられます。
「笑顔をまもる認知症保険」の必要性と注意点
保険のドリル読者 そこで、加入申し込みの前に気を付けるべき点があれば教えて下さい。 松葉 直隆
家族の負担を減らす意味でも入るべき!
ご自分が認知症となれば、要介護認定を受けることも可能になりますが、公的介護保険では介護サービスのすべてを公的給付で賄う仕組みとなっていません。
介護を必要する側が、自己負担しなければならない割合があります(1割~3割負担)。
こちらでは具体例をあげて、前述した要介護度ごとの自己負担額を見てみましょう。
(例)在宅介護サービス(1か月あたり)
要介護度 | 利用上限 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
要支援1 | 50,030円 | 5,003円 | 10,006円 | 15,009円 |
要支援2 | 104,730円 | 10,473円 | 20,946円 | 31,419円 |
要介護1 | 166,920円 | 16,692円 | 33,384円 | 50,076円 |
要介護2 | 196,160円 | 19,616円 | 39,232円 | 58,848円 |
要介護3 | 269,310円 | 26,931円 | 53,862円 | 80,793円 |
要介護4 | 308,060円 | 30,806円 | 61,612円 | 92,418円 |
要介護5 | 360,650円 | 36,065円 | 72,130円 | 108,195円 |
要介護度が上がる度に、介護保険の利用上限はあがるものの、やはり自己負担額は増大していきます。
この自己負担額がご自分や家族の大きな負担となると考えられます。
そのため、「笑顔をまもる認知症保険」をはじめとした認知症保険で、金銭的サポートを備えることが大切なのです。
医療保障は別の保険で備えるべき?
認知症保険・介護保険だけではなく、医療保障に関する商品も併用して将来のリスクへ備えるべきです。
医療保険の必要性
生命保険会社の販売する医療保険は、公的医療保険制度の不足を賄う保険商品として販売されています。
こちらも、認知症・介護保険のように被保険者へ金銭的サポートが提供され、入院をすれば【入院給付金】、手術をすれば【手術給付金】と言う形でお金が受け取れます。
「笑顔をまもる認知症保険」も、前述したように【骨折治療給付金】は設定されていますが、入院保障までは用意されていません。
病気やケガで入院しただけでは、「笑顔をまもる認知症保険」で一時金等は給付されないので、民間の医療保険に加入しておいた方が無難です。
特定疾病保障の必要性
例えば【がん保険】は、がん治療に特化した保険商品であり、こちらも被保険者へ金銭的サポートが提供されます。
「笑顔をまもる認知症保険」では、医師から軽度認知障害・認知症と診断確定された場合に一時金を受け取れますが、がん保険でも医師からがんと診断確定された場合に【がん診断給付金(一時金)】が給付されます。
「笑顔をまもる認知症保険」では、介護一時金特約・年金特約を付加すれば、65歳未満でも、がんをはじめとした特定疾病を発症し、要介護認定を受ければ介護保障が適用される場合もあります。
40歳~64歳までの方々の場合、次の16種類の特定疾病に該当したならば、要介護認定が受けられます。
- がん(ただし末期がんの場合)
- 関節リウマチ
- 筋萎縮性側索硬化症
- 後縦靭帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- アルツハイマー病、脳血管性認知症等の初老期における認知症
- パーキンソン病関連疾患
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 多系統萎縮症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
- 脳梗塞、脳出血等の脳血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 肺気腫、慢性気管支炎等の慢性閉塞性肺疾患
- 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
ただし、あくまでがんは【末期がん】が対象です。
初期のがん等の治療サポートをけたいなら、がん保険に加入しておく方が良いでしょう。
損害補償は想定されていない!?
「笑顔をまもる認知症保険」は、あくまで認知症となった被保険者本人の介護サポートを目的に販売されています。
そのため、認知症患者が他人に損害を加えた場合の補償サービスは、残念ながら対象外となります。
こちらの補償サービスを検討したいなら、損害保険会社が販売する【個人賠償責任保険】へ加入しましょう。
認知症となった家族が他人や他人の財物に損害を発生させた場合、最高で数億円にも上る補償金額が下りることもあります。
また、個人賠償責任保険の場合、保険の対象は被保険者とその家族全員なので、同居の親が認知症になることを心配した子が、保険会社と保険契約することも可能です。
ただし、別居だと補償対象外とする商品も依然として多いので、この点は注意が必要です。
認知症について知ろう!!
保険のドリル読者 でも『そもそも認知症ってどんな病気なのでしょうか?』物忘れだけでは無い病気ですよね?
松葉 直隆
そもそも認知症とは?
認知症は病名ではなく、物事の認識や記憶、判断する力が障害を受け、社会生活に支障が生じる状態のことを言います。
認知症を引き起こす原因の6割が【アルツハイマー病】であり、誰しも一度は見聞きした病名であると思います。
主な認知症の種類は次の3つです。
- アルツハイマー型:老人斑や神経原線維変化が、海馬を中心に脳の広範囲に出現、脳の神経細胞が死滅していく。記憶障害からはじまり広範な障害へ徐々に進行。特徴的な症状は、もの忘れ・妄想・徘徊等があげられる。
- レビー小体型:レビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅。調子の良い時と悪い時をくりかえしながら進行。特徴的な症状は、認知機能障害・抑うつ・パーキンソン症状等があげられる。
- 脳血管性型:脳梗塞、脳出血などが原因で、脳の血液循環が悪くなり、脳の一部が壊死する。原因となる疾患によって異なるものの段階的に進行。特徴的な症状は、認知機能障害・手足のしびれ・麻痺等があげられる。
いずれも、一度発症すると本人・家族にとって厄介な事態となる点は注意するべきでしょう。
認知症患者は激増する!?
既に全人口の28.4%が65歳以上となり(2019年)、高齢者人口は着実に増加しています。
それに比例し認知症患者も増加しています。
認知症患者は2012年に患者数が約460万人へ達しています。
実に高齢者人口の15%という割合となっています。
2025年には5人に1人、およそ20%が認知症になるという推計もあり、認知症は深刻な社会問題となるおそれがあります(出典:内閣府「平成29年版高齢社会白書(概要版)」)。
残念ながら、認知症患者の減少は将来において期待できないとするのが、政府や医療機関に携わる方々の共通した考え方と言えます。
もし認知症になっても公的介護保険制度だけに頼るのではなく、ご自分で民間の保険商品へ加入し、より充実したサポート体制をと問えた方が良いでしょう。
無料保険相談窓口への相談も有効
認知症保険は有効な保険商品ですが、どんな保障内容が有利かいまいちピンと来ない方々も多いことでしょう。
まだ、生命保険会社の保険商品へ入ったことが無い人もおられるはずです。
周りに保険へ詳しい方々がいれば、その人にアドバイスを受けることができるものの、なかなか周囲にそんな方々もいない場合がほとんどです。
無料保険相談窓口の利用を!
無料保険相談窓口は、保険会社の代理店的な機能を有する無料の相談窓口です。
とはいえ、相談窓口のスタッフは保険知識が豊富で、保険初心者の質問にしっかり回答してくれます。
もちろん、相談窓口を何回利用しても無料です。
窓口スタッフにアドバイスを頂きながら、一緒に自分にあった商品を探してくれます。
質問事項は事前にメモ書きして、相談スタッフへ質問した方が話はスムーズに進みます。
店舗型と訪問型
ご自分が来店して相談を受ける店舗型の無料保険相談窓口は、最近どんどん出店されています。
皆さん良く利用する駅前やシッピングモールでも、お店を構えている場合が多いでしょう。
ふらりと立ち寄って相談を受けることもできますが、お客が混んでいる時はかなり待たされる場合もありますので、予約して来店した方が無難です。
一方、訪問型は相談スタッフが自宅等へ訪問して相談を受けてくれます。
こちらも相談は無料で、サービス内容は店舗型と変わりません。
当然、交通費は請求されませんのでご安心ください。
まとめ
「笑顔をまもる認知症保険」は、認知症リスクへ備えたい方々に頼もしい商品と言えるでしょう。
認知症のリスクは誰にでも起こりえることです。
その事から、認知症保険への注目度も年々高まってきており、各社が様々な特徴の有る商品を販売しています。
まずは、ご自身がどんな保障を受けたいのかをしっかりと考えて、その考えにあった認知症保険を選ぶようにしましょう。