生命保険のおすすめ外貨建て・円建て個人年金保険を解説!

記事監修者紹介
松葉 直隆 大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。  その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体の記事監修を務める。

個人年金保険の選びを検討中の方々は、インターネットやパンフレットをみて、外貨建てタイプや円建てタイプがあることを知った人も多いと思います。

個人年金保険は、保険契約の際に運用する通貨の違いで、運用の仕組みやその強み、注意点が異なってきます。

受取率(返戻率)の高さで、どうしても個人年金保険を選んでしまいがちですが、申込前に良く確認すべき点もあります。

そこで今回は、外貨建て・円建ての各個人年金保険のおすすめ商品を紹介します。

この記事を読めば、紹介される商品が、外貨建て・円建てタイプのどんな強みを活かし、想定されるリスクを軽減しているかが良く分かることで、個人年金保険選びの良い参考資料となるでしょう。

この記事の要点
  • リスク軽減策が取られているマニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建て)」はおすすめ。
  • 大樹生命の「ドリーフフライト」は保険料の払込停止・再開、据置期間の設定が可能な商品
  • 堅実に備えたい場合は、円建て個人年金保険がおすすめ。
  • 保険の新規加入や見直しを検討するなら、相談員の約97%が国家資格であるFPの資格を所持している「ほけんのぜんぶ」無料で相談することをおすすめします。

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生命保険の個人年金保険である「外貨建て保険」を紹介!

保険のドリル読者

外貨建て個人年金保険、私の周りでは運用に成功している人もいれば、なかなか成果が上がらない人もいるようです。

保険のドリル読者

まずは外貨建て個人年金保険の特徴について知りたいです・・・・。

こちらでは、外貨建て個人年金保険のメリット・デメリットについて解説します。

外貨建て個人年金保険とは?

外貨建て個人年金保険とは?

保険契約の際、運用する外貨を選び利益の増進を目指す商品です。

外貨で運用する国の通貨とはいえ、あらゆる外国の通貨が利用できるわけではありません。

詳細

外貨建てタイプのほとんどでは、アメリカドル・オーストラリアドルを契約通貨として選べるスタイルがとられています。

経済が比較的好調で、安定している国の通貨で運用し、リスク軽減を図っているのです。

そのため、契約通貨の運用は生命保険会社が行い、契約者の利益を図っていくものの、損失の回避が最優先とされます。

外貨建てのメリットは?

外貨建てタイプのメリットは運用実績好調なら、契約者側が大きな利益を得られる点です。

外貨建てタイプの運用

やはり契約通貨発行国の景気に影響されます。

契約通貨発行国の景気が良ければ、受け取る年金額も増加します。

年金を受け取るまでに、その受取率が200%を超えるケースも夢ではありません。

例えば、払い込んだ保険料総額が1,000万円なら2,000万円に上る年金総額まで増えることを意味します。

注意
ただし、増やした年金額がそのまま受け取れるわけではなく、年金管理費用や為替手数料等、積立金から控除される手数料もあります。

ともあれ、運用実績良好で受け取る年金額の増加により、“ゆとりある老後”が実現できる可能性は高くなります

外貨建てのデメリットは?

運用実績次第で大きな利益を得られる外貨建て個人年金保険ですが、次の3点に注意するべきです。

(1)通貨発行国の景気が悪いと利益は増加しない

比較的景気が良く安定した国の通貨で運用しているものの、いつ何時もその国の景気が上向いている保証はありません

注意

不景気になればその国の経済は活気がなくなり、運用実績も悪くなります

このような状況が続けば、当初の期待より大幅に下回る利益しか得られない結果も考えられます。

(2)為替変動の影響

外国の通貨で運用するため、為替の影響を大きく受けます。

保険料払込期間中に円安が続くと保険料負担は大きくなります

逆に、年金受取時に今度は円高となると、年金を円で受け取る場合に損失が生じることもあります。

為替変動の影響を受けない方法として、契約通貨と同じご自分の所有する外貨で保険料を払込、契約通貨のまま受け取ることがあげられます。

ただ、実際には円と外貨を両替して運用し、年金を円で受け取る方々がほとんどでしょう。

松葉 直隆

そのため外貨建て個人年金保険には、運用そして受取の際の為替変動で、いかに損失を出さないかという工夫が求められます。

(3)いろいろな手数料の存在

外貨建てタイプは、どんな個人年金保険にも共通する保険関係費や年金管理費の他、為替手数料も負担しなければいけません。

注意

保険料払込の際は、例えば「1ドル=50銭」といった為替手数料となる商品がほとんどです。

一方で、年金受取の際の為替手数料は、各商品で1ドル1銭~50銭とかなり差があります。

「たかが50銭。」と思われるかもしれませんが、結構な年金額を受け取れば、それなりに手数料も増大することへ注意が必要です。

年金受取の際、できるだけ負担が軽い為替手数料となっている商品を選びたいものです。

松葉 直隆

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」がおすすめの外貨建て個人年金保険!?

マニュライフ生命 こだわり個人年金(外貨建)

保険のドリル読者

通貨発行国の景気の変動は正直どうしようもないですね。

保険のドリル読者

でも、為替変動リスクの軽減や、手数料を抑える措置がとられている個人年金保険なら安心します。

保険のドリル読者

その点、マニュライフ生命の外貨建て個人年金保険はどうなっているのでしょうか・・・?

こちらでは、マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」の特徴について解説します。

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」はどの様な保険?

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」は、様々なリスク軽減策がとられている個人年金保険です。

基本的な保険内容は次の通りです。

保険内容
  • 契約通貨:米ドルまたは豪ドル
  • 年金額:運用実績で変動
  • 年金種類:5年・10年確定年金、10年保証期間付終身年金
  • 保険料(月払):10,000円~400,000円
  • 契約可能年齢:(確定年金)0歳~60歳、(保証期間付終身年金)20歳~60歳
  • 年金受取開始:(確定年金)20歳~75歳、(保証期間付終身年金)50歳~75歳
  • 保険料払込回数:月払・半年払・年払・一括払(2~12か月分)・前納(2~40年分)
  • 保険料払込経路:口座振替・クレジットカード
  • 両替(為替)手数料:払込の場合TTM+50銭、年金受取の場合(米ドル)TTM-1銭・( 豪ドル)TTM-3銭

為替手数料を払い込む場合は50銭の負担ですが、年金受取の際は米ドル1銭、豪ドル3銭と低く抑えられています

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」の特徴は?

運用していく上で、為替相場で懸念するべき事態が起きた時、次のような対策がとれます。

(1)保険料を一定期間払込停止

仕組み

前述したように保険料払込期間中は、為替相場の円安時に保険料負担は重くなるケースもあります。

円安による負担の増大を回避するため、保険料払込を一旦停止し、相場の安定後に払い込みが再開できます。

停止の条件は次の通りとなります。

停止の条件
  • 契約日からその日を含め120ヵ月経過
  • 払込期間中に円払込額が払い込まれた
  • 一括払・前納期間中でない場合

この3つ全てに該当しなければ停止措置は利用できません。

(2)年金受取開始延長

いよいよ年金受取開始時期に、円高傾向がなかなか収まらないケースもあるはずです。

そんな時、保険料払込期間を延長した上で、円の払込を停止すれば年金受取を先延ばしできます。

松葉 直隆

この期間は1ヵ月~5年(1ヵ月単位)で設定できます。

条件
延長後、年金受取開始日に被保険者の年齢が80歳以下であることを必要とします。

(3)契約通貨で受取変更可

為替相場が不安定で心配ならば、年金受取が開始されたら、契約通貨による受取方法へ変更できます。

円安で年金受取時に円が有利となる場合

契約通貨から円での受取変更もできます。

また、 年金原資を円に換算、ずっと円での受取も可能です。

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」の受取年金額・受取率!

こちらでは事例をあげ、受け取る年金や受取率(返戻率)についてシミュレーションしてみます。

  • 契約年齢:男性40歳
  • 契約通貨:米ドル・豪ドル
  • シミュレーション期間:1993年12月1日~2018年12月1日
  • 積立期間 :1993年12月1日~2018年11月30日
  • 月払保険料:30,000円

①20年経過時の場合

円換算項目/契約通貨 米ドル 豪ドル
保険料累計額 720万円 720万円
受取総額 約1,130万円 約1,471万円
返戻率 156.88% 204.33%

②25年経過時の場合

円換算項目/契約通貨 米ドル 豪ドル
保険料累計額 900万円 900万円
受取総額 約1,656万円 約1,785万円
返戻率 183.97% 198.29%

事例はあくまでアメリカ・オーストラリアの景気が良く、運用実績が好調だった場合の成果です。

運用実績が不調なら、期待通りの成果は上がらないことも想定されます。

松葉 直隆

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大樹生命の「ドリームフライト」もおすすめ!?

大樹生命 ドリームフライト

保険のドリル読者

私としては外貨建てで大きな利益を上げたいですが、リスクも怖いです。

保険のドリル読者

自分としては保険の初心者なので、年金の受取方法を自分の判断のみならず、慎重に検討したいです。

こちらでは、大樹生命「ドリームフライト」の特徴について解説します。

大樹生命「ドリームフライト」はどの様な保険?

こちらの商品も為替リスク回避を目的として、保険料の払込停止・再開、据置期間の設定が可能な商品です。

自動判定特約というオプション
こちらを付加すれば、受け取る年金を日本円に換算するか、指定(契約)通貨のまま据え置くか判定できます。

基本的な保険内容は次の通りです。

保険内容
  • 契約通貨:米ドルまたは豪ドル
  • 受け取る年金額:運用実績により変動
  • 積立利率:契約時利率10年固定、10年ごと更改
  • 最低保証:米ドル年1.5%、豪ドル年2.0%
  • 年金種類:5年・10年・15年確定年金、10年保証期間付終身年金
  • 保険料(月払):10,000円~
  • 契約可能年齢:(確定年金)0歳~65歳、(保証期間付終身年金)18歳~65歳
  • 保険料払込回数:月払・半年払・年払・全期前納
  • 保険料払込経路:口座振替・クレジットカード
  • 両替(為替)手数料:払込の場合TTM+25銭、年金受取の場合TTM-25銭

大樹生命「ドリームフライト」の特徴は?

大樹生命「ドリームフライト」では、為替リスク軽減のため次のような対策が設けられています。

(1)保険料の一時払込停止

保険継続中に円安により、保険料負担が大きくなった場合、契約日からその日を含め10年経過後であれば、保険料の払い込みが停止できます。

ただし、契約通貨の米ドルまたは豪ドルの積立金額12,000ドル以上となっていることが、払込停止措置の条件です。

松葉 直隆

(2)据置期間

年金受取時期の円高回避策として、「ドリームフライト」では年金据置期間を定めています

松葉 直隆

年金据置期間には期限があり、次の通りとなります。

年金据置期間の期限
  • 個人年金保険料税制適格特約付加→最長5年
  • 個人年金保険料税制適格特約無し→最長10年

(3)自動判定特約

特約として付加する必要はありますが年金受け取りの際、日本円に換算するか、指定(契約)通貨のまま据え置くか自動で判定ができます。

為替知識にあまり自信のない方々へ最適のサービスと言えます。

据え置かれた年金

一部または全部を、契約通貨や円で引き出せます。

ただし、年金据置期間は前述した期間内に限定されます。

大樹生命「ドリームフライト」の受取年金額・受取率!

こちらでは事例をあげ、受け取る年金や受取率(返戻率)についてシミュレーションしてみます。

  • 契約年齢:男性40歳
  • 指定通貨:米ドル
  • 受取金額:2,000万円(予定)
  • 払込回数:月払

①積立期間20年の場合

保険料・返戻率/金利 年3.00% 年5.00%
月払保険料 約6.2万円 約5.0万円
保険料累計額 約1,470万円 約1,184万円
返戻率 約136% 約169%

②積立期間30年の場合

保険料・返戻率/金利 年3.00% 年5.00%
月払保険料 約3.6万円 約2.6万円
保険料累計額 約1,246万円 約884万円
返戻率 約160% 約226%

運用実績が良好で金利も上がれば、少ない保険料で大きな利益が得られます。

ただし、運用実績は絶えず変動することに留意しておきましょう。

松葉 直隆

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堅実に備えるなら円建ての個人年金保険をおすすめ!

保険のドリル読者

円建てタイプはあまり大きなリスクも無く、堅実に積立ができると言われていますね。

保険のドリル読者

この円建て個人年金保険の特徴を詳しく知りたいです・・・。

こちらでは、円建て個人年金保険のメリット・デメリットについて解説します。

円建て個人年金保険とは?

円建て個人年金保険とは?

日本円で運用する個人年金保険です。

外貨建てと同じく各生命保険会社から盛んに販売されている商品です。

仕組み

日本円で保険料を払い込み運用後、日本円で年金を受け取るので為替リスクは全く関係ありません。

また、円建てタイプは固定金利型で販売される商品も多く、運用実績による変動もほとんどありません

そのため、「せっかく積み立てたお金なんだから、損したくない。」、「確実に運用し積み立てたい。」という方々向けの商品と言えます。

外貨建てほど大きな利益はなかなか見込めませんが、堅実な運用を優先したい人が加入するべき個人年金保険です。

松葉 直隆

円建てのメリットは2つ?

円建てタイプのメリットは主に次の2つがあげられます。

(1)大きな損失はあまり考えなくて良い

保険契約締結後、通常通りに運用し年金を受け取るのであれば、その間に大きなリスクが発生することは、ほとんど考えられません。

仕組み

運用実績で大幅な年金額への影響が出るわけではなく、為替リスクもありません

払込期間中に保険料を払い込み続ければ、後は受取開始時期を待つだけです。

また、受取開始時期を延長し、据え置けば受取年金額が増え受取率はUPします。

(2)保険契約時すでに受取年金額が判明する商品も

外貨建ても円建ても年金の種類の一つとして「確定年金」が選べます。

こちらは有期年金(受取期間が限定された年金」の1種です。

松葉 直隆

外貨建てでは運用実績で受け取る年金額が変動します。

円建てなら定額タイプの場合

契約時に将来受け取る年金総額が判明します。

そのため、約束された年金額が確実に受け取れ、ライフプランも立てやすい特長を有しています。

円建てのデメリットは3つ!?

円建てタイプのデメリットは主に次の3つがあげられます。

(1)受取率(返戻率)は高くない

注意
円建て個人年金保険は外貨建てほど大きなリスクが無いものの、契約者側が大きな利益を得ることも難しい商品です。

円建てタイプの受取率はおよそ103%~110%程度、運用実績次第で200%に達する外貨建てタイプほどではありません。

円建て個人年金保険で受取率を上げるために
  1. 払込期間を短縮化する
  2. 払込回数を月払ではなく年払・全期前納等で払い込む
  3. 据置期間を長めにとる等の工夫が考えられます。

(2)中途解約すればやはり損

保険契約後、何らかの理由で中途解約をしなければいけない事態があるかもしれません。

松葉 直隆

中途解約する際は「解約返戻金」が受け取れます。

注意
ただし、円建ての場合はほとんどのケースで元本割れ(払い込んだ保険料より受け取るお金が少ない)ということになります。

一方、外貨建てタイプではある程度の期間にわたり運用していけば、払い込んだ保険料を上回る解約返戻金が受け取れることになります。

円建てタイプの場合
なるべく中途解約を避け、まとまったお金が必要なときは普通預金で対応することにしましょう。

(3)インフレに対応できない

こちらは、現在の日本であまり考えられないケースですが、急激な物価上昇に対応できないデメリットもあります。

注意
保険契約時に円高傾向であったものの、日本国内の景気の好調で円安は進み物価上昇が発生、年金受取時には物の値段が高騰しているという場合です。

そのため年金を受け取っても、まわりの高騰した値段からみて、かなり年金額が不足してしまうことになります。

この様な事態になるのは、日本が高度経済成長期並みの状態となった場合です。

松葉 直隆

このデメリットを深刻に考える必要はないでしょう。

おすすめの円建て個人年金保険はJA共済「ライフロード」!

JA共済「年金共済ライフロード(定期型)」のシミュレーション

保険のドリル読者

私の親戚に農家をしている人がいます。その人からライフロードを勧められています

保険のドリル読者

JA共済「ライフロード」とは、どんな円建て個人年金保険なのでしょうか・・・?

こちらでは、JA共済「ライフロード」の特徴について解説します。

JA共済「ライフロード」はどの様な保険?

こちらは「予定利率変動型」という、なかなか聞き慣れない円建て商品です。

JAが取り扱う商品で個人年金共済と呼ばれています。

松葉 直隆

しかし、生命保険会社の個人年金保険と全く違う仕組みではありません

基本的な保険内容は次の通りです。

保険内容
  • 年金タイプ:終身年金(保証期間10年・15年)、定期年金(5年・10年・15年)
  • 契約可能年齢:18歳~85歳まで
  • 保険料払込回数:月払・年払・一時払
  • 保険料払込経路:口座振替・クレジットカード払

ただし、加入の仕方は生命保険会社とやや異なります。

農家の方々を除く農業と関係の無い人が加入したい場合、「准組合員」になる必要があります。

手続き

この手続きの際、JA共済窓口で出資金を払い込めば加入できます。

ただし、出資金額は各地域のJAによって異なります。

「ライフロード」へ申し込み前、最寄りのJA共済窓口へ金額について問い合わせてみましょう。

JA共済「ライフロード」の特徴!

こちらでは、予定利率が変動する仕組みを活かした点について解説しましょう。

(1)予定利率変動型とは

予定利率変動型とは?

1年ごとに予定利率が変更される仕組みのことです。

ただし、運用実績により大幅な変動があるわけではなく、「ライフロード」では次のような工夫がとられています。

ライフロードの工夫

まず、加入時の予定利率が0.5%と当初5年間は固定して適用されます。

6年目以降になると、1年ごとに予定利率が見直されます。

予定利率が最低保証予定利率(0.75%)を上回った場合、年金額が増えるしくみです。

一度増加した年金額が減ることもなく、「変動」という名称は付いていても安心して運用ができます。

松葉 直隆

(2)手堅い運用で高い受取率

そもそもJA共済は、組合員の福利を最大の目的とする団体です。

松葉 直隆

運用で得た利益は必ず組合員に配分されます。

運用の方法が堅実

主に国債等で利益をあげます。

予定利率も毎年変動する形を取っていますが、大幅な増減もみられず、概ね1.5%で推移していると言われています。

以後、どのように推移するか注視すべきでしょう。

しかし、少なくともJA側が大博打のような運用で、加入者へ多大な損失を生じさせることは無いはずです。

JA共済「ライフロード」の受取年金額・受取率!

こちらでは事例をあげ、受け取る年金や受取率(返戻率)についてシミュレーションしてみます。

  • 契約年齢:男性35歳
  • 支払方法:年払
  • 共済掛金:40万円
  • 払込終了・年金受取開始年齢:65歳
  • 年利:2.05%
項目 金額・受取率(返戻率)
共済掛金総額 12,000,000円
受取年金総額 16,692,000円
受取率 139.1%

事例を見ると円建て個人年金保険とはいえ、受取率がかなり高くなります

ただし、予定利率が低調に推移すると、期待通りに受取率がUPするわけではありません

松葉 直隆

第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」もおすすめの個人年金保険!?

とんちん年金「ながいき物語」

保険のドリル読者

私は長生きするだけ得するような個人年金保険を探しています。

保険のドリル読者

自分はあまり病気をしたことも無く、健康に自信があります

保険のドリル読者

第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」の保険内容はどうなっているのでしょうか・・・?

こちらでは、第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」の特徴について解説します。

第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」はどの様な保険?

特徴

長生きすればするほど得をする個人年金保険となっています。

「な‌が‌い‌き‌物‌語」は【生存保障重視型】として販売されていて、日本の長寿社会の進展に対応した商品となっています。

基本的な保険内容は次の通りです。

保険内容
  • 年金タイプ:5年・10年・15年の確定年金、10年保証期間付終身年金
  • 契約可能年齢:50歳~80歳まで
  • 年金受取開始年齢:60歳~90歳まで
  • 払込回数:月払・年払
  • 払込方法:口座振替

契約年齢は50歳からとなっており、30代や40代の時に加入する機会が無かった方々へも最適の商品と言えます。

かなり高齢となっても契約可能な理由として、長寿化が顕著となったことは大いにあるでしょう。

厚生労働省の公表
日本人の平均寿命は女性87.32歳、男性81.25歳と報告されています(出典:厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況」参照)。

このこと自体は非常に喜ばしいことですが、その一方で生活資金の枯渇を招くリスクも増大することにつながります。

そのための備えとして、な‌が‌い‌き‌物‌語は頼りになる商品と言えます。

松葉 直隆

第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」の特徴!

こちらでは、第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」に加入することで、長寿社会でも安心して金銭的サポートが得られる点について解説しましょう。

(1)高齢でも安心して加入

契約年齢は50歳~80歳と、後期高齢者となっても十分加入できる内容となっています。

高齢で申し込むと、加入審査が厳しくなるのか心配な人もいることでしょう。

松葉 直隆

この商品では80歳ギリギリで加入しても、誰でも加入可能な商品です。

MEMO

もちろん、医師の診査も不要です。

そのため、現在体調は安定しているものの持病のある人、過去に大きな傷病歴がある人でも問題なく加入できます。

ただし、その分被保険者が受取開始時に亡くなったとき遺族へ給付される「死亡返還金」や、中途解約した場合の「解約返還金」等は低い割合に設定されています。

(2)長生きリスクに対応する仕組み

また、注目すべきなのは、年金受取開始年齢が60歳~90歳までとなっている点です。

80歳や90歳で年金受取を開始するのは遅すぎる、という意見があるかもしれません。

例えば、65歳で退職後すぐに加入した場合を考えてみましょう(受取開始設定は85歳)。

松葉 直隆

この時点では退職時に受け取った退職金と公的年金で、セカンドライフの前半は生活資金を賄います。

活用法

85歳近くになって、退職金が底を尽きかけ始めたら、今度はな‌が‌い‌き‌物‌語で運用した年金の受け取りを開始するのです。

そうすれば、ご自分が80代・90代になった時、貯蓄が底を尽き金銭的に窮乏する【長生きリスク】を回避できます。

第‌一‌生‌命‌「な‌が‌い‌き‌物‌語」の受取年金額・返還率!

こちらでは事例をあげ、受け取る年金や返還率(返戻率)についてシミュレーションしてみます。

(例)10年保障期間付終身年金の場合

①男性の場合

項目/契約年齢 55歳 65歳
保険料払込・受取開始期間 70歳 75歳
月払保険料 54,000円 81,000円
保険料総額 972万円 972万円
年金額(毎年) 51.11万円 60.47万円
損益分岐点 89歳 91歳
100歳時年金受取総額 1,584.41万円 1,572.22万円
100歳時の返還率 163.0% 161.7%

②女性の場合

項目/契約年齢 55歳 65歳
保険料払込・受取開始期間 70歳 75歳
月払保険料 54,000円 82,000円
保険料総額 972万円 984万円
年金額(毎年) 41.08万円 48.82万円
損益分岐点 89歳 95歳
100歳時年金受取総額 1,273.48万円 1,269.32万円
100歳時の返還率 131.0% 128.9%

表を見れば、性別で年金受取総額・返還率に大きな差が出ています。

この男女差に関して、「一見不公平ではないか。」と不満を抱く皆さんもおられることでしょう。

松葉 直隆

このような大きな差となっているのは、次のような理由が想定されます。

想定される理由

100歳以上の高齢者は日本全国で着実に増加し、現在7万1,238人となっています。

その100歳以上の方々の中で女性が6万2,775人と、男性8,463人を大きく上回っています(出典:厚生労働省「百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」参照)。

この圧倒的な女性の生存割合が、生命保険会社が定めた年金に関する算定基準へ影響していると考えられます。

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まとめ

最後に保険選びの際の注意点や、相談サービスの有用性について解説しましょう。

利益ばかりを考えない

得られる年金額や受取率ばかりに注目するのは避けた方が良いでしょう。

特に外貨建ての個人年金保険の場合は、そのリスクにも注目する必要があります。

外貨建て商品はハイリターン

為替変動や独特の手数料等、内容が複雑でわかり難い一面もあります。

保険内容や想定されるリスクがよくわからないまま契約したのでは、後々予想外の損失が出た時に、大慌てすることになるでしょう。

そのため、保険担当者に十分不明点やリスクの説明を受け、ご自分がどうしても納得できない、よくわからないままならば、加入は見送った方が得策です。

セカンドライフが危うくなる事態は避けた方が無難
公的年金と共にご自分の老後の備えとして個人年金保険を申し込む以上、セカンドライフが危うくなる事態は避けた方が無難です。

専門家にアドバイスしてもらう

ご自分で保険選びが難航したり、わからない点がいくつも出てきたりしたら、やはり放置はいけません

そのため、「無料保険相談窓口」を利用しましょう。

無料保険相談窓口

相談自体は何度行っても無料です。

店舗で相談できる窓口はもちろん、相談者のご自宅等に出張し相談を受ける訪問サービスもあります。

相談を受けるスタッフは、保険の知識を有した方々なので、安心して不明点を尋ねてみましょう。

特に相談スタッフの中で、「ファイナンシャルプランナー」と呼ばれる専門資格者がいる場合もあるはずです。

松葉 直隆

この方々は保険・税金・金融商品の知識に精通しているので、多角的な視点から保険の有益なアドバイスをしてくれることでしょう。