年金を払わないと差し押さえに!未納での恐さと得する制度も一挙解説!

年金を払わないと差し押さえに!未納での恐さと得する制度も一挙解説!

記事監修者紹介
松葉 直隆 大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。  その後、2016年6月より保険のドリルをはじめとする保険媒体の記事監修を務める。

皆さんは、年金をしっかり払っていますか?

20歳を越えると必ず払わないとといけない「国民年金」を、仮に払わないとでいるとどうなるのでしょうか?

この記事では年金を未納・滞納した場合について徹底的に解説していきたいと思います!

この記事の要点
  • 国民年金は20~60歳の全国民が、加入を義務付けられているもの。
  • 納付を行わないと、通知や電話・訪問などで催促されるほか、財産差し押さえになることも。
  • 経済的に年金を払えない人は、保険料免除の申請ができる。
  • 年金を未納・滞納していた場合、将来障害年金や遺族年金が受け取れない可能性がある。
  • 年金は老後のためだけでなく、現在を生きる若者も自身の家族のためにも支払うべき終身保険と同じ。
  • 将来や家族のための保険の新規加入や見直しを検討するなら、平均業界歴の長いFPが揃う保険見直しラボ無料で相談することをおすすめします。

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「年金」きちんと理解できていますか?【基礎知識】

年金は、老後の生活を支える重要なものです。

老後資金の半分以上は年金で賄っているという高齢者も多いでしょう。

一般的に、「年金」という場合は「公的年金」を指すことが多いようです。

松葉 直隆

公的年金には全員が加入する国民年金と、会社員だけが加入する厚生年金があります。

それ以外の確定拠出年金などは、私的年金という位置づけです。

「国民年金」への加入対象者・支払い金額は?

国民年金への加入対象者を教えて下さい。

国民年金は、20歳から60歳までの日本国民全員が加入します。

職業によって異なる点

職業によって、加入の仕方保険料の払い方が異なります。

会社員は給料から厚生年金保険料が天引きされていますので、国民年金保険料も払ったことになります。

会社員の配偶者も、夫が厚生年金保険料を支払うことで国民年金保険料を払ったことになります。

国民年金保険料を自分で払わなければならない場合
  • 20歳以上60歳未満の学生
  • 自営業者
  • 失業者
  • 非正規労働者
注意

場合によって免除等の扱いになりますが、そうではない場合はきちんと支払わないと、老後の年金が受け取れないので、注意が必要です。

国民年金の保険料は、所得等にかかわらず1人1カ月1万6490円と定められています(平成29年度の場合)。

松葉 直隆

保険料を20歳から60歳まで40年間納めると、65歳以降(=老後)は毎月約6.5万円の年金が受給されます。

夫婦2人で13万円と考えると、生活していくには足りませんが、老後の生活の心強い支えにはなるでしょう。

注意

保険料を支払った期間が短いと受け取れる年金も少なくなりますし、場合によっては全く受け取れない場合もあります。

【要注意】年金を払わない場合、どうなる?

国民年金は公的な年金制度で、加入が義務付けられています

加入は義務ですから、将来どうせ年金は貰えないから払わないという選択は、本来できないのです。

松葉 直隆

そのため、十分な所得があるにもかかわらず国民年金保険料を支払わない場合は、国が強制的に保険料を徴収することも可能ということになります。

また年金事務所からの督促とは別に、民間業者からも支払いの催促をされることがあります。

年金事務所から委託された民間業者が、電話・手紙・訪問などで催促するのです。

国民年金の保険料を納めないと、老後に年金がもらえなくなる

これは知っている人が多いと思います。

老後に年金がもらえない人は無年金者とよばれ、また老後にもらえる年金の正式名称は「老齢年金(ろうれいねんきん)」です。

松葉 直隆

皆が貰えるのは「老齢基礎年金」

国民年金加入者がもらえるのは老齢基礎年金で、国民年金に原則として40年以上加入した人が65歳から受ける、全国民共通の年金です。

年金額は40年間払ったときがMAXで、保険料を払っていない月が多くなると、その分老齢年金の金額が減らされていきます

そして、払った月数が120ヶ月(10年)よりも1ヶ月でも少なくなってしまうと、なんと年金が1円も貰えなくなってしまうのです。

松葉 直隆

注意

払った月数は厚生年金と国民年金の通算なので、国民年金保険料を払っていなかったせいで、年金がもらえない上に、会社勤めの時にお給料から天引きで払った年金保険料までも、払い損になってしまう可能性があります。

年金を払わないと、定年後に年金が貰えない!

年金が未納の場合、強制徴収されるのはどんな人ですか?

現在、国民年金保険料の未納者は所得が300万円以上で未納期間が7ヵ月以上になると強制徴収されています。

ちなみに、平成29年は所得が300万円以上で未納期間が13ヵ月以上、平成28年は、所得が350万円以上・未納期間が7ヵ月以上で強制徴収されていましたから、年々厳しくなっていることが分かります。

督促状の期限までに支払わなければ、延滞金がかかります。

松葉 直隆

未納のまま放置すると

滞納期間によって変わりますが、最大で年14.6%の延滞金がかかるので、支払うことができる人は早く払いましょう。

未納のまま放置してしまうと、当然ですが将来年金が受け取れないか減額されてしまいます

保険のドリル読者

過去に事情があって支払えなかった国民年金があって、今現在なら支払えるのですが、もう支払いは不可能ですかね。。
後納制度がありますので、過去5年間まで支払うことが可能です。

松葉 直隆

国民年金受給のための加入期間の変更も

その他にも、2017年9月からは国民年金の加入期間が10年あれば、満額ではないですが国民年金が受給できるようになります。

老後、無年金になる前に、支払えるのであれば少しでも支払って受け取れる年金を増やしましょう。

松葉 直隆

年金を払わないと、強制徴収→財産の差し押さえへ

「納付奨励」

国民年金保険料の未払い期間が数ヶ月になってくると、封書やはがきで保険料の納付案内が来ます

松葉 直隆

また、日本年金機構から業務委託された民間業者からの戸別訪問や電話も行われるようになり、こちらは結構しつこいといったケースも多いようです。

最後の通知である「最終催告状」

それでも国民年金を支払わない場合、「国民年金の勧奨通知書」として最終催告状が送られてきます。

最終催告状が送られてくる人はどのような人なのですか?

国民年金未納者のうち、十分な所得(300万円以上)があると考えられるにも関わらず、13ヶ月以上未納な人が対象です。

なお、この基準も400万円→350万円→300万円と年々引き下げられているのも注意です。

松葉 直隆

最悪の場合、差し押さえも
自主的な納付を促す最後の通知であるとともに納付が期日までに行われない場合は、延滞金の発生のほかに財産の差し押さえや配偶者、世帯主等の財産も滞納処分の対象となるケースがあるとの通知でもあります。

強制徴収の開始通知である「督促状」

最終催告状の期限までに支払わないと、次に「督促状(強制徴収の開始通知)」が送られてきます。

具体的に強制徴収って何をされるの?

督促状が送られてきたあとは、年金機構の職員が銀行口座や有価証券・自動車などの財産を調査し、売却できないよう差し押さえます。

同時に、連帯納付義務があると法律で定められている世帯主や配偶者といった方にも通知が行きます

≪差押予告≫

「督促状」に記載された期限までに支払わないと、差押手続きが始まることが通知されます。

ある意味、これが本当の最後通告書になります。

松葉 直隆

この差押予告は、支払意思が確認不能なため、財産の公売や差押によって滞納保険料を強制的に徴収することの予告です。

≪財産差押≫

国民年金未納者で十分な所得や貯蓄がある場合は、強制的な徴収が実際に行われます

ちなみに、2016年度は11月末までに7,334件の財産の差し押さえが実施されたといいます。

松葉 直隆

保険のドリル読者

差し押さえ件数が想像以上ですね…

年金の未納・滞納で起こる7つのデメリット

年金を未払いのままにしておくと、どうなるのでしょうか?

免除や猶予の申請をせずに年金を未払いにしておくと「滞納扱い」となり、督促状が自宅に郵送されたり、財産を差し押さえられたりするなどのペナルティーが科せられます。

未納・滞納で発生するデメリット
  • 高返戻率の年金商品をみすみす逃すことになる
  • 将来の年金額が減る
  • そもそも年金自体が貰えない可能性も
  • 障害年金が貰えない
  • 遺族年金が貰えない
  • 財産を差し押さえられる可能性も
  • 未納分には加算金・延滞金が付くようになる

年金の支払いは国民の義務です。

年金を払うか払わないかといった選択肢はもともとは無いものとはいえ、月々結構な金額を持っていかれるのが現状。

保険のドリル読者

将来本当にもらえるか分からない年金のために貴重な給料を持っていかれるなんて納得できません。うちは毎月の支出も多いし…

保険のドリル読者

正直、給料が低すぎて生活するだけでもいっぱいいっぱいです。

このような方もたくさんいますよね。

では、そもそも年金を支払うことによるメリットって一体何なのでしょうか?

国民年金を支払うメリットその1:若い人でももしもの時に受給可能

年金というと、老後のためのものであったり、将来のためにだけ支払うお金だと思っていませんか?

実はそうではなく、若い世代の方でも現在の生活を支えてくれる心強い保険的な機能もあるんです。

その最たるものが、障害基礎年金遺族年金でしょう。

いずれもとても大事なものになると思いますので一度目を通してみて下さい。

松葉 直隆

障害基礎年金とは

たとえば、ご自身が事故や病気に見舞われて身体が不自由になった場合に給付される年金です。

民間の保険でも対応できる商品はもちろんありますが、国民年金の障害年金ほど広範囲な障害に対応しているものはありません。

松葉 直隆

給付額も、場合によっては老齢年金の1.25倍になることに加え、子供の数によっても加算されます。

男性

民間の保険より柔軟に対応されることが分かりますね。

遺族年金とは

遺族基礎年金は、受給要件を満たしている場合、亡くなられた方によって生計を維持されていた「子のある配偶者」または「子」が受け取ることができます。

保険のドリル読者

自分が年金を支払っていなかったことによって、万一の時に家族にお金を残せず苦労させることに繋がり得るということですか?

その通りです。

逆に言うと、国民年金さえきちんと支払っていれば、遺された家族を守れるんです。

松葉 直隆

注意事項

ただし、いずれも支給の条件は納付期間の2/3以上納付していることです。

※子とは

18歳になった年度の3月31日までの間にある子。(受給要件を満たした国民年金または厚生年金保険の被保険者(被保険者であった方)が死亡した当時、胎児であった子も出生以降に対象となります。)

20歳未満で、障害等級1級または2級の障害状態にある子。

婚姻していないこと。

日本年金機構HPより抜粋

国民年金を支払うメリットその2:生きている限り受け取れる

年金は、簡単にいうと生涯受給できる終身年金です。

保険のドリル読者

終身保険といえば民間の保険会社が販売している保険商品を思い出しますが、国民年金の方がお得なんですか?
経済的なメリットは国民年金のほうが圧倒的に大きいでしょう。

松葉 直隆

国民年金の納付年数とどれくらい生きられるかによって変わる部分もありますが、保険料の総額と年金の受給総額を比較すると、受給額が納付額の1.8倍近くにもなるのです(※平成29年度の数字で試算)

保険のドリル読者

民間の生命保険では実現できない数字ですね。

国民年金を支払うメリットその3:免除や納付猶予もある

保険のドリル読者

所得が低すぎて正直年金を支払うためのお金に回せないんです。

所得が低い場合、公的年金には保険料の免除や納付猶予という仕組みもあります。

松葉 直隆

手続きすることが大切

ちゃんと手続きさえしておけば、保険料を全部払っていなくても年金を受け取ることが可能になることも。

公的年金は、保険料を負担する現役世代にとっても必要な制度であることをきちんと理解しておきましょう。

経済的に年金を払えない場合の対処法

国民年金保険料の納付が経済的に厳しい場合は、保険料免除または猶予の申請を行いましょう。

松葉 直隆

保険料免除制度

保険料の免除が可能になります。

保険料が免除になるのはどのような場合ですか?

失業した場合や、前年の所得が一定額以下の場合、申請書提出後に保険料の納付が経済的に難しいと認められた場合です。

免除には段階があり、全額と4分の3、半額、そして4分の1に分けられます。

松葉 直隆

障害年金受給者や生活保護等を受けている方は、届け出をすることによって保険料の全額が免除されます。

保険料納付猶予制度

保険料納付猶予制度が適用される対象はどのような人ですか?

保険料納付猶予制度の対象者は、20歳から50歳未満で、前年の所得が一定額以下であり、なおかつ申請書を提出した者に限ります。

平成28年6月までは30歳未満が対象者でしたが、平成28年7月以降は50歳未満であれば猶予制度の対象者となりました。

学生納付特例制度

学生納付特例制度とはどのような制度なのですか?

本人の所得が一定以下の学生の場合、申請によって保険料納付が猶予されます。

家族の所得は無関係になりますので、無所得である学生は、学生納付特例制度を活用しましょう。

学生納付特例制度を利用した際、過去10年に遡って追納することが可能です

松葉 直隆

将来受け取ることのできる年金額を増やすためにも、社会人になってから追納できるならば追納しておくことが望ましいです。

年々増える「年金を払わない人たち」

保険のドリル読者

年金の納付率って実際どの程度なのですか?
厚生労働省が毎年6月末に発表する情報によると、平成28年度の納付率は65.0%です。

松葉 直隆

国民年金の納付率は長期的に見て下落傾向にあるといい、実際、平成13〜14年度にかけて、納付率が大幅に下落しています。

納付率が大幅に下落している理由

平成14年4月施行の国民年金法改正により免除の基準が明確化された結果、免除されない方が増えた為、その方達が未納になるといった場合が非常に多かった事が原因であるとされます。

その後、少し回復したのは平成17年4月からの若年者の納付猶予制度の導入や、免除勧奨を積極的に行った事が原因と考えられています。

そこからまたしばらくは納付率は下がり続けますが、平成23年に過去最低の58.6%を記録して以来現在に至るまでは納付率が上がっています。

松葉 直隆

これは、平成24年度から滞納者に対し、全国的な取組みとして特別催告状を発送する様になった事の成果の様です。

保険料徴収の流れ

納付指導により作成する納付計画は、原則、毎月分の保険料の納付滞納している保険料を分割にて納付することによって、できるだけ早期に滞納が解消されるような計画をしています。

分割の金額はどのように設定されているのですか?

分割の金額は、事業の経営状況等を踏まえて適切と考えられる金額に設定するようになされています。

財産の差し押さえを引き延ばす制度も
保険料を一時的に納付することにより、事業の継続等を困難にするおそれがある場合は納付期限から6月以内に事業主からの申請に基づき、滞納処分による財産の差し押さえを引き延ばす制度があります。

換価の猶予が認められた場合、滞納保険料を合理的かつ妥当な金額により分割して納付しなければなりません。

また、猶予期間に対応する延滞金の一部も免除され、差し押さえた財産がある場合は財産の換価が猶予されます。

松葉 直隆

年間所得が300万円〜350万円の人

2017年度から、国民年金保険料の強制徴収の水準を年間所得300万円以上・未納月数7か月以上に引き下げると厚生労働省と日本年金機構が発表しました。

松葉 直隆

保険のドリル読者

国民年金保険料は月額1万6000円ほどですから、年間19万2,000円ですね。

保険のドリル読者

仮に、年間所得が強制徴収対象の下限である300万円だとすると、保険料が所得に占める割合は6.4%になりますね。

この割合をみると、払えなくはない水準ではあるものの高いなと思ってしまいます。

年間所得とは?

年収(額面の収入額)から経費やさまざまな控除を引いたのちの金額になります。

確定申告をする際に課税の対象になる、いわゆる「課税所得」のことを指します。

例えば自営業者の場合、

収入(売上)ー原価ー経費ー(基礎控除、青色申告特別控除、社会保険控除、生命保険控除など、すべての該当する控除)=「課税所得」

アルバイトなど給与所得者の場合、

収入(額面の年収)-概算経費ー(基礎控除、社会保険控除、生命保険控除など、すべての該当する控除)=「課税所得」

アルバイトなど給与所得者の場合、課税所得が300万円を超えるには実際の額面で440万円ほどの収入になります。

税引き前の年収が、440万円くらいの人が対象ということですね。

松葉 直隆

保険のドリル読者

300万円と聞くと「たった300万円でも強制徴収されるなんて」と思いますが、440万円ときくと「まあ、それだけ年収あれば払える」と思ったりもします。

自営業の場合ですと、経費や原価などによって大きく異なってきます。

「課税所得が300万になるにはだいたい収入(売上)がこの程度である」と一概には言えません。

課税所得の確認が必要

前年度確定申告をしたときの自分の「課税所得」がどの程度だったかを確認すると良いでしょう。

年金未納の影響があるのは老後だけではない?

もらえる年金には、老後にもらえる「老齢年金」の他にも「障害年金」「遺族年金」もあります。

松葉 直隆

障害年金や遺族年金は、条件に合えば65歳になっていなくても貰える年金です。

注意

しかし、年金保険料に未払いがあるとこれらの年金も貰えなくなります

未納していると病気やケガで障害を負っても年金が貰えない

病気やケガで障害を負ってしまった場合、若くてもお金が貰えるということですか?

あまり知られていないのですが、病気やケガによって障害を負ってしまった場合には、あなたも「障害年金」がもらえます

障害基礎年金は、国民年金に加入中に初診日がある病気・けがが原因で、障害者になったときに支給される国民年金の給付です。

障害の程度に応じて1級と2級があり、1級のほうが障害が重く、年金額は2級の1.25倍になっています。

松葉 直隆

もしも重い病気や不慮の事故等で障害を負った場合、障障害年金は害の重さに応じて支払われます

障害年金を受け取るにまでのステップ
障害年金を受け取るには、「認定」とよばれる審査があります。

障害年金を受け取るための「認定」とは?

障害年金を受け取るには、以下条件のクリアが必要です。

障害年金の受け取り条件
  • 加入期間のうち3分の1以上保険料の滞納がないこと
  • 直近の1年間に国民年金保険料の滞納がないこ

つまり、国民年金保険料の未納があると、もらえたはずの障害年金がもらえないといったケースがあります。

松葉 直隆

年金未納者の残された遺族が年金を貰えなくなる

また、国民年金の加入者が亡くなった場合、残された遺族に遺族年金が支払われます。

国民年金の加入者が若くして亡くなってしまった場合もお金が貰えるということですか?

遺族基礎年金は、国民年金に加入中の人または国民年金に加入していた人で、以下条件に該当する方が亡くなった時に、遺族に支払われる国民年金の給付です。

遺族年金受け取り条件
  • 日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の人
  • 老齢基礎年金を受けている人
  • 受給資格期間を満たしている人

受けられる遺族は以下に該当する方です。

死亡した人に生計を維持されていたその人の子(18歳の誕生日の属する年度末まで、または20歳未満で1級または2級の障害の状態にある子)または子のいる配偶者

もしあなたが亡くなった時に配偶者や子供がいた場合、家族(遺族)の生活を支えるために遺族年金が支払われます

遺族年金の受給条件
遺族年金も前項と同様に、加入期間のうち3分の1以上の滞納がないこと、または直近1年間以内に保険料の滞納がないこと等の条件があります。
国民年金保険料の未納があるともらえない場合があります。

松葉 直隆

年金未納者が増えると、国民年金積立金がゼロに!

国民年金の未納が増えると国庫負担が増えるだけでなく、厚生年金の負担割合も増えることになるのです。

松葉 直隆

国民年金未納率がまだ15.8%だった1995年当時、老齢基礎年金の給付金の元手における厚生年金の負担割合は63.6%でした。

しかし国民年金の未納率が39.1%になってしまった2013年になると、厚生年金の負担割合は71.6%にまで上昇しています。

松葉 直隆

保険のドリル読者

やはり、年金制度は火の車状態に陥ってしまっているようですね。

学生時代に年金の未納期間がある場合はどうする?

保険のドリル読者

学生時代に未納期間があった場合はどのような影響がでるのでしょうか?

国民年金部分の老齢基礎年金の給付額は、以下の式で求めることができます。

老齢基礎年金の給付額

老齢基礎年金=780,100円×(保険料を納付した月数÷480ヵ月(12ヵ月×40年))

480ヵ月(40年)きちんと支払った場合、満額の780,100円を受け取ることが可能ですが、例えば学生時代の2年間が未納だったとすると、保険料納付月数は456ヵ月になりますよね。

この場合、上記の式に当てはめると、もらえる年金額は741,095円となり、その差額は年間で39,005円

男性

つまり、満額国民年金を支払った方よりもこの金額分だけ少なくなるということになりますね。

月額換算すると約3,250円になりますので、大した損ではないと思う方もいるかもしれません。

国民年金の保険料は平成28年度であればどなたも一律で月額16,260円です。

松葉 直隆

学生時代の2年間にこの金額を支払ったとすると、16,260円×12ヵ月×2年=390,240円です。

支払い額390,240円に対して未納による損失年額は年間39,005円になります。

松葉 直隆

学生期間も年金を支払ったほうがお得

約10年で元が取れてしまう計算ですので、65歳から給付を受けるとすると75歳が損益分岐点になります。

このことより、女性は平均寿命を考えると多くの方は、学生期間も年金を支払ったほうがお得ということになります。

年金保険料の後払い

国民年金保険料は、過去5年分まで納められます。

「後納制度」とは?

時効で納めることができなかった国民年金保険料について、平成27年10月から平成30年9月までの3年間に限り、過去5年分まで納めることができる制度です。

後納制度を利用することで年金額が増えたり、納付した期間が不足して年金を受給できなかった方が年金受給資格を得られる場合があります。

過去10年間に納め忘れた国民年金保険料を納付することで将来の年金額を増やすことができる「10年の後納制度」は、平成27年9月30日をもって終了しました

松葉 直隆

保険のドリル読者

結構制度の変更が激しいんですね…今後も随時変更されていきそうですから、適用されている時に出来ることは先延ばしせずにやっておきたいですね。

免除・猶予で受給資格を

後納制度で2年以上前の保険料を納付するメリットは何ですか?

後納制度で保険料を納付するメリットは以下です。

後納制度のメリット
  • 保険料を納付することにより、年金を受けるために必要な資格を得られる可能性があること
  • 保険料を納付することにより、将来受け取る年金額が増額すること

国民年金後納保険料のお知らせの送付状況及び相談受付等の状況をお知らせします。

5年後納制度の利用実績(平成29年3月時点)
  • お知らせ送付件数 1,848,719件
  • 相談受付件数 140,689件
  • 申込書受付件数 193,113件
5年後納制度における保険料納付状況(平成29年3月時点)
  • 利用者総数 175,740人
  • 後納保険料納付月数 1,236,594月(1人当たり平均)7.04月
  • 後納保険料の納付済額 19,148,531,340円(1人当たり平均)108,959円
  • 増額される老齢基礎年金の平均額(※)11,433円

1か月分の後納保険料を納めることにより、老齢基礎年金が1,624円(年額)増額されるとして算出。

1,624円×7.04月(後納保険料納付月数(1人当たり平均))=11,433円(平成29年4月時点における満額の老齢基礎年金より算出)

また、後納制度(10年・5年後納)を利用された方で、老齢年金が裁定された方(平成29年3月時点)は以下のとおりです。

老齢年金が裁定された方
  • 後納制度を利用された方のうち、老齢年金が裁定された方 155,505件
  • →後納制度を利用したことで老齢基礎年金の受給権を得た方 57,884件
  • →後納制度を利用したことで老齢基礎年金の年金額が増えた方 97,621件

「年金は払わなくていい」は大間違い!

すでに年金機構が催促業務を委託した民間業者から、電話や訪問も受けているかもしれません。

松葉 直隆

督促状まで届いた場合

催促状を経て督促状まで届いたら、もう待ったなしの状態です。

延滞すると延滞金が発生する上に最悪、財産差し押さえもありえます。

年金が支払い困難な人は、こんなパターンにハマっていませんか?

自営業者・フリーランスの方

自営業者やフリーランスの方は厚生年金に入っていないので、国民年金を支払うことになります。

男性

脱サラして開業し、順調な時はいいのですが、病気理由などで収入が減ると一気に支払いが厳しくなります。。
フリーランスはこんなことに注意
医療費や入院費が優先されると、年金や税金の支払いまで手がまわらないなんて人も多いみたいです。

パート・アルバイト・フリーターの方

パートやアルバイト・フリーターも厚生年金に加入できるのでしょうか?

パートやアルバイト・フリーターの方は、週の勤務時間が20時間を超えると厚生年金に入ることが可能です。

それ以外の人は、配偶者の扶養に入っていない限り国民年金の支払い義務が発生します。

専業主婦の方

専業主婦といっても会社員の妻でかつ扶養に入っている場合は、第3号被保険者として扱われ、支払いの必要がありません。

しかし夫が自営業者やフリーランスで厚生年金に入っていないのなら、専業主婦も国民年金を支払う必要があります。

松葉 直隆

国民年金はいくらもらえる?

国民年金の満額受給額はいくらですか?

国民年金の満額受給額は、月額6万5008円です

数十年後の年金額を予測するのは難しいものの、現時点で年金を受給している人たちの平均は、厚生労働省がデータを出しています。

満額とは
国民年金の被保険者期間である20~60歳までの40年間(480月)、すべての月に国民年金保険料を納めた場合に支給される額のことであり、第2号被保険者の20歳前の期間・60歳以後の期間は含みません。

そして保険料の免除を受けた期間や滞納期間があると、この満額から減額されるシステムになっています。

物価と現役世代の賃金によって毎年見直されることになっており、少子高齢化の現代においては減額傾向にあるということは気を付けておきたい点です。

松葉 直隆

年金制度は本当に破たんしないの?

年金の納付率が低い理由はズバリ何ですか?

年金の納付率が低い理由として挙げられるのは以下があるでしょう。

納付率が低い理由
  • 年金保険料を払う余裕がないという人の増加
  • 給料の安い派遣労働者やパート・アルバイトの増加
  • 年金制度そのものへの不信感

男性

年金なんていらないから保険料も払いません!ということを考えている人が多くなってきているという感じですかね。
しかし、実際に国民年金をこれといった理由もなく払っていないと、国による強制的な徴収が行われるのです。

松葉 直隆

「本当に徴収されているのか?」といった疑問もありますが、現在はそういう仕組みになっているのが現状です。

年金制度は恐らく破綻しない
保険料を支払っている人がいてこそ成立しているため、その人たちが協力してくれなくなると、どうしても制度自体も崩壊の一途を辿る可能性も無きにしもあらずかもしれませんが、崩壊は恐らくしないでしょう。

年金制度はどうして崩壊しない?

保険のドリル読者

どうして年金制度が崩壊しないのですか?

時代が進めば進むほど年金制度による恩恵はどんどん少なくなり、払った保険料を踏まえて損をする人が増えるとされています。

しかし、高齢者向けの政策をとっている日本に至っては、そういった年金制度の崩壊というのはやはり考えづらいですね。

松葉 直隆

市役所に行って早目の相談をすることが大事

男性

失業が理由で経済的に厳しくなり、国民年金の保険料が支払えなくなってしまいました。。

国民年金が支払えなくなった場合、まず何をすれば良いのでしょうか。

放置せず、迷わずに年金事務所や市役所・区役所へ相談に行くことをおすすめします

年金事務所や区役所・市役所の年金課で申請書を提出し、承認されると保険料の納付が免除になります。

免除される額は、以下4種類です。

保険料納付免除額
  1. 全額
  2. 4分の3
  3. 半額
  4. 4分の1

また、20〜50歳までで前年所得が一定額以下の場合は申請書を提出すれば保険料の納付が猶予されるようになります。

「国民年金保険料免除・納付猶予制度」を利用すると
保険料を支払っていない場合でも障害年金や遺族年金の受給が可能になります。

支払い期間としてカウントされるため、10年以上の受給資格期間を満たすことにも役立ちます。

国民年金は「お金がなくても払え!」と言っている訳ではなく、生活が厳しい人向けの救済措置も用意してくれているのです。

松葉 直隆

まとめ

年金は国民の義務です!

ですが、国民年金保険料の未納や滞納がある場合でも後からの納付が可能です。

松葉 直隆

「後納制度」を過ぎると時効になってしまい、納付することができなくなるため、くれぐれも注意してくださいね!