子供が生まれたら、学資保険や子供保険に加入する事が当たり前のようになっていますが、そんな学資保険についてどこまで知っていますか?
「学資保険って本当に必要なの?」「どの保険が自分には合っているの?」
この記事では学資保険の必要性や、その種類・特長といった、いまさら聞けない基礎知識について解説します!
- 子供の将来のために教育資金を準備するのが、学資保険。
- 貯蓄に適した貯蓄型と、貯蓄と保障の両方を兼ねそろえた保障型がある。
- 保険に何を求めているのか、どのくらいの金額が欲しいのかを明確にして、保険に加入しよう!
- 今人気の学資保険商品をまとめて資料請求。大切なお子さんへの資金をご家族で話し合いましょう。
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目次
まずは学資保険に加入する目的を定めるところからスタート!
学資保険検討者
松葉 直隆
小学校や中学校に関しては、授業や通学に使うものの準備に、高校や大学に関しては入学金や授業料にまとまった費用が掛かります。
この時の費用を賄うために、コツコツと準備をするのが学資保険です。
- 小学校から大学までそれぞれの入学時に受け取ることが出来るもの
- 大学の入学時に一括で受け取れるもの
- 大学の在学中の4回から5回に分けて受け取れるもの
そんな学資保険には、貯蓄性を重視している保険商品もあれば、貯蓄と保障が一緒になった保険商品もあります。
松葉 直隆
それは、同じ教育資金の準備や子供のための保険と言っても、求めるものが人それぞれ違うからです。
学資保険検討者
一昔前では、「子供が生まれたら学資保険や子供保険に加入しなければいけない」と言って進めていた保険とは、少しずつ異なってきており、学資保険も多様化しているのです。
次の章からはもう少し細かく学資保険について見て行きましょう。
学資保険の種類を知ることで何を重視したいかが分かる
学資保険と一言で言っても、その保険商品の内容はそれぞれ少しずつ異なります。
また、貯蓄型でも細かく給付のタイミングが異なる商品があるのですが、ここでは大きく2つの種類について解説していきます。
貯蓄型【高返戻率を狙え!】
基本的に学資保険の多くはこの貯蓄型の保険となります。
この貯蓄型の保険の特徴は、返戻率の高さを売りにしている点です。
返戻率とは?
返戻率とは、支払った保険料と受け取った給付金の差という事であり、支払った保険料より多くの給付金を受け取った場合には、返戻率が100%を超えるという事になります。
貯蓄型の場合は、将来の学費を貯めると言う目的があるために、この返戻率がより高い商品を選ぶ必要が出てきます。
そして、その返戻率は受け取り方や保険料の支払い方によって大きく異なります。
松葉 直隆
それは、保険契約者が支払った保険料を保険会社が運用する期間(増やす期間)が長ければ長いほど保険会社が損をしないからです。
解りやすく言うと、保険料を15年間かけて支払って15年後から少しずつ貰うよりも、10年間で支払って18年後から受け取る方が、受け取る金額が多くなるという事です。
これは、運用する金額が多くなればなるほど、運用益が大きくなるという事です。
保障型【万一にも備える】
学資保険には、先ほどの貯蓄型だけではなく、病気やケガで入院をした場合の保障がセットなった保険商品や、被保険者である子供が死亡した時の保障が付いている商品もあります。
こちらのタイプは、貯蓄性を重視している訳ではないので、返戻率も高くはありません。
俗に言う「こども保険」と言われるタイプでもあります。
松葉 直隆
見分け方に関しては、返戻率を前面に出していない商品と言えるでしょう。
このタイプは、子供に万が一の事があった時の保障もあり貯蓄もしたいと言う方に向いているタイプと言えるでしょう。
学資保険が必要な理由を今いちど考えよう
学資保険検討者
ここでは、子供の学費について貯蓄や収入と言ったところを交えて解説していきます。
学費にかかる金額
子供が生まれたら、当面の育児にもお金はかかりますが、成長するにつれて、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学と進学して行くでしょう。
松葉 直隆
幼稚園から大学まで私立校に通わせた場合には、その費用として2,000万円~3,000万円ぐらいの費用が必要とされています。
また、幼稚園から大学までをすべて公立校に通わせた場合でも1,000万円近くの費用は必要と言われています。
細かな金額に関しては、多くのサイトで書かれているので、検索していただければすぐに見つかると思います。
その学費の中でも大きな金額が必要とされているのが、大学入学のタイミングです。
学資保険検討者
また、教育の無償化などが整備され始めたとはいえ、授業料や教科書代以外にも多くのお金は必要となってきます。
学資保険検討者
子供を育てるには、大きなお金が必要になるという事です。
貯蓄があるか否か
結婚をして子供が生まれるまでにある程度の貯蓄をしている方もおられるかもしれませんが、大学入学時などに必要な費用を貯めるのは簡単な事ではありません。
貯蓄をしている方の多くは、様々な金融機関にお金を預ける預貯金という方法を取っていると思います。
そして、コツコツとお金を貯めると言っても、日常の生活を送っている中でお金が急遽必要になる事もあり、なかなか思う通りに貯蓄が出来るという事も少なくないでしょう。
貯蓄に関しては、上記の様になっていると言う方が大半ではないでしょうか?
学資保険検討者
この事からも、貯蓄の代わりとして少しでも多くお金を準備したいかたが、学資保険に加入しています。
現在・将来の収入
現在の20代や30代、40代ぐらいまでの平均年収は200万円~400万円程と言われています。
あくまでも平均値ですので、これよりも貰っていると言う方もいれば、これよりも少ないと言う方も多くいる事でしょう。
しかし、決して近年の平均年収は高くはありません。
松葉 直隆
また、高度成長期と異なり、右肩上がりで給与が増える訳でも、年功序列で給与が上がる訳でもないのが現状でしょう。
収入が決して多くないのが現在の子育て世代と言える中で、子供の将来の事もしっかりと考えなければいけません。
学資保険検討者
学資保険の選び方を心得よう【損をしないために】
ここからは実際に学資保険の選び方に関して解説していきます。
この記事のメインとなる所ですので、自分の生活や考え方に合った保険を選ぶヒントにしていただければと思います。
何を重要視する?目的の明確化
松葉 直隆
学資保険と一言で言っても貯蓄に特化した商品もあれば、保障が付いた商品もあり、何を重要視するのかで選ぶ保険が変わってきます。
また、貯蓄に特化した商品を選ぶ際にも、給付金を受け取れるタイミングがそれぞれ異ります。
- 小学校から大学まで入学のタイミングで給付金を受け取りたいのか
- 大学入学の時にまとめて給付金を受け取りたいのか
- 大学在学中の授業料などに充てたいのか
学資保険検討者
松葉 直隆
この様に、大きく分けても2つの種類がある学資保険ですので、自分は何のために学資保険に加入するのか?という目的をしっかりと持ったうえで、保険選びをするようにしましょう。
貯蓄性を重視する場合
貯蓄重視の場合は、やはり返戻率を確認する必要があります。
支払った保険料と受け取った給付金の差の割合となり、返戻率が高ければ高いほど得をするという事になります。
貯蓄性を重視する場合には、この返戻率が高い商品を選ぶことはもちろんですが、受け取り方法や保険料の支払い方によってもさらに返戻率を上げることが出来ます。
- 受け取りを遅いタイミングにする:18歳以降の受け取りにする
- 早く支払う:一括支払いもしくは10年など早く支払うようにする
多くの保険商品の場合、返戻率を高くするのであれば、以下の3点が挙げられます。
- 給付金の受け取りを大学入学時である18歳から4回または5回の給付を選ぶこと
- 保険料の支払いを一括または10年間と出来るだけ短くする事
- 保険料の支払いを出来れば年払いにする事
そうする事で、受け取る給付金は変わらないのですが、支払う保険料が安く済むために、返戻率が上がるのです。
また、貯蓄を重視するのであれば、この返戻率は103%以上の商品を選ぶようにしましょう。
子供の保障も欲しい場合
学資保険検討者
保証型の学資保険で注意しなければならないのは、保障といっても、病気やケガでの入院を保障している商品と、子供が万が一亡くなった時の死亡保障だけの商品という事になります。
つまり、子供のケガや賠償責任など多くの保障を求める方には向かないと言えるでしょう。
松葉 直隆
子供のケガや病気、賠償責任など子供に関する様々な保障が必要だと感じる方は、学資保険で保障型を選択するより、学資保険や終身保険で貯蓄をして、子供の保障に関しては、共済など保険料・掛金の安い共済や保険で準備をすると言う選択をする方が良いでしょう。
貯蓄と保障を別けることで、全体的なコストパフォーマンスがよくなることが多いです。
学資保険の内容
ここで少し、学資保険は生命保険の一種になりますが、どのような保険なのか?を解説しようと思います。
生命保険には死亡保険・生存保険・生死混同保険と言う基本の形がありますが、学資保険はどれになるのか気になる方は居ませんか?
学資保険は貯蓄の代わりであり、給付金が貰えたら保険の内容なんて興味が無いと言う方も多いかもしれませんが、知っておいて損はしないでしょう。
松葉 直隆
死亡保険・生存保険・生死混同保険の中では、生死混同保険の分野に属し、被保険者である子供が元気で満期まで無事に生きている事を前提として、決められた時期(高校入学や大学入学など)に生存給付金が支払われると言う保険です。
そのため、万が一保険契約期間中に被保険者である子供が亡くなった場合には、それまで支払った保険料の総額が死亡保険金となります。
この保険内容をしっかりと理解している方は意外と少ないので、覚えておいて損は無いでしょう。
人気の学資保険商品を一挙紹介!
学資保険検討者
この記事のこれまでの事をしっかりと理解できれば、自分で保険を選ぶことも出来ると思いますので、ここからは主な学資保険の商品の内容を少し解説していきます。
貯蓄型は返戻率に関して解説し、保障型は保障内容に関して解説していきます。
貯蓄型の学資保険商品
現在の学資保険の主な商品は貯蓄型になりますが、その中でも評判の良い商品を少し紹介していきます。
ソニー生命(学資金準備スクエア)
ソニー生命の学資保険は「学資金準備スクエア」と言う名前の通り、子供の学費を準備する事を目的とし、貯蓄性の高さと、給付タイミングを選べることが大きな特徴と言える商品です。
特長:給付タイミングが3種類から選べる
- 大学在学中である18歳~22歳までの間に5回の給付金を受け取れるタイプ
- 大学入学時に1回の給付金を受け取れるタイプ
- 中学・高校・大学のそれぞれの入学時の3回の給付金を受け取れるタイプ
学資保険検討者
松葉 直隆
返戻率:101.7%~107.2%
(契約者30歳・被保険者0歳・保険料払込期間10年の場合)
給付タイミングにより返戻率が異なります。
大学在学中の5回の給付金を受け取るタイプが最も高く、中学入学時から3回受け取るタイプが最も返戻率が低くなります。
また学資金準備スクエアは、保険料の払い込み期間は被保険者が10歳になるまでと10年間しか選択が出来ませんが、通常の学資保険であれば18歳までの支払いも選択が可能。
学資保険検討者
大学在学中に5回の給付金を受けるタイプのプランは、上記と同条件でも返戻率が103.8%と少し低くなる点に注意が必要です。
保険金(給付額)等を変更する事で返戻率なども少し変わります。
興味のある方は公式ホームページで保険料のシミュレーションが出来ますので、ご自身の条件を入れて試算してみてください。
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明治安田生命(つみたて学資)
明治安田生命の「つみたて学資」が少し特徴のある商品となります。
商品内容に関しては、ソニーや日本生命の商品と大きな違いはなく、大学在学中である18歳~21歳までの間の4回給付金を受け取れる商品となり、保険料の払い込みも10・15年と選択が出来るのも変わりありません。
松葉 直隆
しかし、明治安田生命の「つみたて学資」の大きな特長と言えるのは、保険料の払い込みに関して一括払いが選択できるのです。
この一括払いをする事で、返戻率が109%と非常に高くなるのが特徴と言えるでしょう。
特長:保険料の支払いで一括払いが選べる事で、返戻率が他社商品よりも高くすることが出来る。
また、基準保険金額と言われる1回に貰う給付金額が70万円以上の場合には高額割引が適応される。
返戻率:高額割引が適応された場合の返戻率は104.3%~109%
※高額割引が適応されない場合には102.9%~108%となります。
返戻率は、保険料払い込が一括払いの場合に最も高くなり、払込期間が15年の時が最も低くなります。
松葉 直隆
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日本生命(ニッセイ学資保険)
日本生命の学資保険である「ニッセイ学資保険」も返戻率の高さで人気の商品の一つと言えます。
- 大学在学中の18歳~22歳までの5回の給付のみの「こども祝い金なし」
- 上記5回に加えて小学校・中学校・高校の入学時に祝い金を受け取れる「こども祝い金あり」
学資保険検討者
また、「こども祝い金あり」の場合は保険料の払い込みが18歳までとなり、返戻率も低くなります。
そして、給付金の受け取り方に少し特徴があり、初回の給付金が多く、残りの4回は初回の半分の金額になります。
松葉 直隆
特長:給付のタイミングは1つだけであるが、祝い金ありにすると小学校の入学時から祝い金を受け取ることが出来る。
男学資保険検討者
こども祝い金ありの場合の保険料払込期間は学資年金開始まで(0歳加入の場合は18歳まで)しか選べず、加入年齢も子供が2歳までとなっています。
また、こども祝い金なしの場合は、上記の払い込み期間と5年・10年と3種類から選ぶことが出来ます。
返戻率:102.2%~108.5%(月払いの場合)
※年払いにすると返戻率ももう少し高くなります。
返戻率に関しては、「こども祝い金なし」の保険料払込期間5年の場合最大の返戻率になります。
学資保険検討者
また、「こども祝い金あり」の場合は、受け取る金額が多くなることもあり、返戻率は最も低くなります。
保障型の学資保険商品
ここからは保障型の商品を少し紹介していきますが、保障型の保険商品はあまり種類がないので、ここでは1つの商品を紹介します。
かんぽ生命(学資保険 はじめのかんぽ)
かんぽ生命の「はじめのかんぽ」は、学資保険としての部分はソニー生命などの内容と変わらず、給付タイプを以下の3つから選ぶことができます。
- 大学入学時
- 大学入学時+在学期間中
- 小学校入学から大学入学までの4回給付
そして、かんぽ生命の「はじめのかんぽ」は、この内容に特約として子供の入院・手術・放射線治療に備えられるという所が保証型の学資保険といわれる所以です。
松葉 直隆
貯蓄性のある部分に保障と言う掛け捨て部分が加わる事になりますので、貯蓄目的ではなくて保障も両方を手ごろに備えられたら良いと思う方には良いかもしれません。
まとめ
学資保険について解説してきましたが、いかがでしたか?
学資保険検討者
学資保険検討者
松葉 直隆
また、漠然と学資保険に加入するのではなく、自分は何を求めているのか?どれぐらいの金額を準備したいのか?という所をしっかりと考えて、保険選びをするようにしましょう。
これは、学資保険だけではなく、生命保険をはじめとするすべてに共通する事ですので、保険に加入する前には、何のために保険に入るのか?という事をしっかりと整理をしてから保険を選ぶようにしましょう。
松葉 直隆
【完全版】学資保険のことをより一層知るために
学資保険の具体的な商品のご紹介、さらに学資保険について解説致しましたが、いかがでしたでしょうか。
学資保険のことを正しく理解し、各ご家庭に合った商品に加入して頂くために、以下の記事も是非参考にしてみてください。